今年は、4月12日の信玄公のご命日が没後450年でしたので、通年で企画展を開催してまいりました。
まずはじめに、「ゆかりの品々から語る武田信玄」と題してスタートし、一般には非公開の
甲斐善光寺様の木造武田信玄像などを展示させていただきました。
連休明けから新型コロナウイルス感染症の等級見直しにより、各種規制が撤廃され、
信玄ミュージアムへお越しになる方も徐々に増加し始め、貴重な資料を公開展示する
追い風となりました。
その後も後期展で高野山成慶院様所蔵の遺品の展示などは、遺品の里帰りも話題となりました。
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私たちもなかなか見ることができない貴重な資料を遠方からお迎えした展示でした。
次いで、信玄公といえば川中島の合戦。
そこで、「竜虎相搏つ−武田信玄と上杉謙信−」と題したテーマで夏休みシーズンから
秋にかけて開催しました。
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前期ではライバル上杉謙信が使用した軍配が時を超えて躑躅が崎に届く、という展示でした。
後期展では諏訪法性兜が下諏訪町から到来し、ちょうど秋に移行した信玄公祭りの期間と重なり、
多くの来館者がありました。
ちなみに、諏訪法性兜は、年明けに下諏訪町立諏訪湖博物館で本物展示の予定が
あるそうですので、見逃した方はぜひ館の情報をチェックしてみてください。
そして、先日まで開催していた最後のテーマ、「旧武田家臣団と徳川家康」では、信玄公が
遺した遺産の中でも重要な要素とも言えます家臣団を取り上げました。
信玄公の言葉として、「人は石垣、人は堀・・・」という有名なフレーズがありますが、
真偽の程はともかく、人材登用が上手かったことは間違いないことです。
有能な家臣の存在がなければ、精兵を鍛え、版図を拡大することは難しかったでしょう。
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その家臣の中でも、武田氏滅亡後は敵味方となって争い、天下人家康に組みして家を存えた者もいれば、
敵対して滅んだ者もありました。
武田氏滅亡後の天正壬午の乱で徳川配下となった旧武田家臣は800名を超えるとも言われますので、
多くは徳川配下になったことになります。
逆に最後まで敵対した者の中で有名なのは真田昌幸です。
本日は、その真田昌幸の嫡男で、徳川に味方して大名として存続した信之の家に伝わる
家宝や家財などを収蔵展示しています、長野市の真田宝物館様へ借用資料の返却に行ってきました。
徳川家康画像と豊臣秀吉判物でしたが、どちらも真田家に伝わった貴重品です。
出発前に正月の初詣準備が進む武田神社へ戦勝祈願ならぬ企画展終了と資料返却のため
川中島へ出陣の報告をしました。
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神社参道正面。ここも31日夜には大混雑でしょうか。
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古い御札をお返しするところも正月になれば山のように古札で溢れます。
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午前早くに甲府を発っていざ川中島へ。
この時期の長野方面は雪の心配もありましたが、信玄公のお力もあってか、道路状況は良く、
無事に松代へ到着。
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前回借用に来た際には、近くで松代城跡の発掘調査も行われていましたが、今回は
調査終了で埋め戻されておりました。
何が発見されたのか、今後の報告が楽しみです。
そして真田宝物館様へお約束の時間にお邪魔し、無事に返却完了となりました。
年末間際で学芸員の方にも申し訳なかったです。
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今回の企画展ばかりではなく、長野市立博物館・真田宝物館の両館には過去の展示でも
大変お世話になり、改めて感謝を申し上げます。
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