先日、アルコールが全く欲しくないと書いたが、それはどこかが
痛かったりだるかったりしたからで、腹から管を抜いてピンピン
している状態だと、若干呑みたくなる。
家での食前酒はウィスキーのハイボールだったけど、病院のコンビニ
では、手に入るわけも無い。
焦点の定まらない眼で陳列棚をボーっと見ていると、炭酸水を発見。
今はこれで充分です。
私にしては珍しいことに、となりのベッドのおじいさんと話す
ようになった。
毎日、私とは比べようも無い超ヘビーな治療を受けているのに
ニコニコして色んなハナシをしてくれる。
人間の出来た方だ。
見習いたいです。
キタナイハナシで申し訳ない。
毎日体は拭いているけど、腹に管が入っているのでシャワーを
浴びることは出来なかった。
一時的（？）に管が抜けたので、ほぼ２週間ぶりに洗髪。
妻に持たされたシャンプーを相当量使ったのに、全く泡がたたない。
もう５～６年髪を切っていないので、これはいよいよボーズにしろと
いうことか。
大ファンのヴァイオリニスト、石田泰尚さんの真似に挑戦する時が
やっと訪れたか！！
マジで熟慮。
持参した電動シェーバーが壊れてしまい、Ｔ字カミソリがダメな私は
昨日から髭ボーボー生活に突入してしまった。
かつて、一度だけ髭を伸ばしてみたことがあったけど、黒、茶、白色が
入り交じった髭が生えてきて、三毛猫状態になってしまった。
イヤだな。
２回目のドリナージの結果が思わしくなく、今後の治療方針は再検討と
いうことになった。
素人が余計なことを言えるわけも無いので、先生方に全てお任せ。
よろしくお願いします。
毎食、必ずコメかパンが出る。
写真のように、おかずは質素なものだけど、ご飯が食べられるだけで
超満足。
糖質オフメニューを頼んであるので、糖分もカロリーも調整済みだと
思われる。
もう死ぬまでこのメニューでイイ。
朝はパンのこともあって、その時は糖質オフジャムが付く。
ジャムなんて全く食べたいと思わなかったけど、これが結構美味い。
家でも食べよう。
ベッドの脇には、プリペイドカード（いくら？）様式のテレビがある。
今まで全く見なかったけど、今夜はWカップの予選だもんな。
カード買ってこよ。
看護師さん達は、１日2交代制の様で大変な激務。
３交代制にすればいいのに。
女性看護師さんのほとんどは、完全にタメ口。
孫かと思うような、うら若い化粧っ気のない看護師さんに
「〇〇さん（私の名前）赤が好きなんだねえ、ワタシは緑が大好き」
「点滴３回するだけであとナンもなしじゃ、つまんないでしょ。１日
何やっての」
還暦過ぎの私は、なんと答えれば良いのだろうか。
ただ、若い女のコにタメ口でしゃべられるのは、けっしてイヤでは無い
ということが良くわかった。
そうだったのね。
昨年は全身麻酔後に術後せん妄を起こしてしまったので、今回は極力
部分麻酔でお願いしていたのが、これも若干困る。
アタマがボーッとする（？）点滴も併用するので、おしまいの方は
意識もあまり定かでなくなる。
ただ、途中までは処置をしている先生の声が聞こえる。
「おい、これちょっと違わないか」
「そうですね。0.7（？）奥ではないでしょうか」
しばらくすると
「いいかな、どう思う？」
「もうちょと、こっちですかね」
「〇〇さん（私の名前）、ごめんなさい、ちょっと捻りますよ」
「（私）うぅっ・・・」
その内、不安に包まれつつ、意識が薄れる。
術後せん妄さえなければ、ココロの平安を保つには、全身麻酔の方が
良いかも知れない。
私は、自分のことをアルコール依存症だと思っていたが、入院
すると、何日経っても全く呑みたくない。
手が震えたり、変なものが見えたりしないか楽しみにしていたのに
誠に残念。
酒はともかく、紅茶は飲みたい。
でも、後始末が面倒なので、階下のコンビニでインスタントコーヒーを
買ってきた。
美味くもないけど、飲むとホッとする。
午後からドレーナージCT（腹の中の膿袋に管を通す処置）のやり直し。
ドレナージは１回しかやらないというハナシだったのに。
管の先っぽが、膿に届かなくなったというので、何故そうなったのかと
詳細な説明を要求。
医者はみなそうなのかも知れないけど、同じ院内の別の医者の非難は
絶対にしない。
説明してくれる担当の先生は、本当にイイ人で、正直者。
私の矢継ぎ早の失礼な質問に、苦悶の表情を見せ始めたので、責めるのを
やめた。
あ～、オレってイイトシしてどうしてこうなんだろう。
これから、また絶飲食。
頑張ろう。
夜中トイレへ行くと、草笛光子みたいな白髪で聡明そうなおばあさんが
所在なさげに立っていた。
あまりに、助けを求めるような眼差しなので、どうしましたと尋ねると
「帰る部屋がわからない」とのこと。
入院して６日、私のアタマも崩れかけているので、思わずこんなキレイな
おばあさんがとナミダが出そうになったけど、すぐに看護師さんに連絡
した。
明日の我が身、現実を直視しなければいけない。
緊急入院だったので、個室には入れなかった。
朝、洗面所に行くと、そのスジの人かと思われる程強面のオジサンが
「ニイサン、この蛇口が一番よく出るよ」と一番奥の洗面台を紹介して
くれた。
あぁ、びっくりした。
菌が特定されつつあるようで、点滴の内容が変わった。
腹に挿した管からは、ほとんど何も出なくなって、来週早々に血液
検査をして結果が良ければCTもして今後のことを考えるそうだ。
先程来た主治医の先生は、順調ですよと言ってくれてるので、はやく
家に帰りたい。
１日に２回点滴を受ける。
あさ８時、よる８時からそれぞれ２時間づつ。
午前中はともかく、消灯時間が２１：００なので、夜は暗くなってから
１時間潰さないといけない。
夜９時といえば、家にいるときには少なからずアルコールが入っている
けど、病院ではずっとキレイな体（？）。
はっきりしたアタマで聴く、１時間のバッハが素晴らしい。
声楽曲は興奮度が高いので、カンタータは諦めて、この数年お気に入りの
オルガンのトリオソナタが染みる。
J. S. Bach - Trío-Sonatas BWV 525 - 530 - T. Koopmann - YouTube
今日は、ヴァイオリンとオブリガートチェンバのソナタにしよう。
入院２日目は、朝飯の後、飲まず食わずを命ぜられ15：40頃から処置室へ。
連れて行ってくれた看護師さんから最後に質問ありますかと言われたので
凄く失礼な質問ですがイイですかと前置きして、「今回の先生は切るの
上手な方ですか？」と聞くと、軽くウィンクして「勿論です」。
ヒトの出来た方だ。
腹腔内に出来た膿の塊に針を刺して、中身を取り出して調べるという
聞いただけで気分の悪くなる作業を、ＣＴを使いながら（？）行う
らしい。
感染症科の先生は沢村一樹激似の超イケメン先生。
クワバタリエを美人にしたようなキレイな助手の方に励まされつつ
局所麻酔で１時間くらいで終了。
しばらくして、スタンバイしてくれていた担当の看護師さんの顔を
見ると、思わず涙が出そうになってしまった。
もう、オレも極め付けのジジイだな。
２時間安静にした後、とっておいてもらった半日ぶりのゴハン。
コンニャクを煮たものとご飯。これだけで死ぬほど美味い。
普段、食べ物についてアーダコーダ言っているのが恥ずかしくなった。
先はまだ長いらしい。
頑張ります。
新年早々、また入院。
ＰＣＲも陰性だったので、やれやれと思っていたら、いつまでも
熱が下がらない。
今回は土下座してもしきれない方がお二人いて、まずは妻の上司で
あるＮさん。
妻はとある病院勤めなので、いくらコロナでないとわかっていても
一緒に暮らしている人間が発熱していては、出勤出来ない。
そこで別の病院の発熱外来にも行ってみろと、沙汰が下りた。
Ｎさんの言うことを聞いていなかったらと思うと、空恐ろしい。
死んでたかも。
もうお一人は担当医のＯ先生。
出路は国外の方のようで、お若いのに冷静沈着。
即入院ということになったのに、病院のベッドの空きがないとのこと。
その後、３時間近く交渉してくれて、なんとか昨日から入院できた。
ありがとうございました。
入院当日は医者が沢山たずねてくる。
今回は、綜合内科、感染科（？）、放射線科等が関わるらしい。
感染科の医者は一度に５人も来て、テレビドラマの様な有様。
「菌が確定されたら全力で作業に臨みます」
ウ～ン、そんなこと５人で言いに来たんかいと思ったが、
私は充分大人なので、にっこりと「よろしくお願いいたします」。
今回の入院は２～３週間とのこと。
今から６時間くらいは水分もＮＧで、その後初の検査。
もうしょうがないので、頑張ります。
引っ越した当時、一緒にコンボバンドをやっていたベースギターのＴさん
から頂いたキーボード。
Ｔさんは、数年前に亡くなってしまい、形見になってしまった。
長らく積み上げていた譜面を整理したので、弾いてみた。
面倒くさいコードはどう押えてイイのか、見事に全く覚えていない。
バッハのインヴェンションも途中までは弾けたはずなのに、ホトンド
覚束ない。
諦めます。
熱が完全に下がらない。頼むよ。
６日に発熱。
７日には３８度オーバーになってしまったので、時節柄放っておく
ことは、歩く常識人を自負している（ウソ）私には出来ないので
８日に隣町の発熱外来に行ってきた。
優しそうな医者の、インフル、新コロの抗原検査とＰＣＲ検査は
とんでもなく辛かった。
人は見かけによらない（大変失礼しました）。
看護師さんはベテランの安心感漂う方々でホッとする。
去年入院した時には、若くて凄く綺麗な方ばかりで、無駄話をして
いると、違う方面の店に来たのかと錯覚してしまった（大変大変失礼
しました）。
そして、先程発熱外来から電話。
超冷静な口調が不安を誘う。
結果、陰性でした。
本当に良かった、脱力。
急なお願いにも対応していただいて、ありがとうございました。
いすみ医療センターイイ病院です。
この辺りの春（まだ冬だけど）の野菜と言えば、タケノコ
新タマネギ、そして菜の花。
東京では、小さく折りたたまれて紙に包まれた菜の花しか
売っていなかったが、スーパーには新鮮なものが並ぶ。
３０秒くらい茹でてお浸しで食べるのが美味い。
魚は、もう少しで鰆とカジキマグロが出回る。
これも楽しみ。
