昨日、今日と『古楽の楽しみは』パーセルのオペラ『ディドとエネアス』
私はイイ歳して、今でも聴く度に涙が・・・。
序曲からしてただならぬ緊迫感が漂う。
有名なディドが死ぬ前に歌うラメントは、低音がG、F#、F、E、Eb、D、H、C、Gという
嘆きの半音階をずっと繰り返して、べリンダ(妹)に看取られながら絶命する。
解説の鈴木優人は文字通りの絶唱だと言ってたけど、御意。
ラストの天使の合唱も「ディドの墓から決して離れない」の何度も繰り返されるNeverが
印象的で、ラストはソ、レの5度で終わる(3度を抜いているので長調でも短調でもない)
ので大変虚ろな最後。
天才の傑作はいつ聴いてもイイ。