名古屋するめクラブ

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<映画> 「トリスタンとイゾルデ」  (Tristan & Isolde)

2006年10月28日 14時42分08秒 | 観る(映画・TV)

クラシック音楽がぼちぼち好きです。

ぼちぼちというのは、クラシックの中にも好きなものもあれば
あまり好んで聞かないものもあるから、100%好きと言い切れないんです。

あまり好んで聞かないもの中に、「ワーグナー」と「マーラー」の作品があります。

この2人による楽曲は、「死」や「絶望」、少なくとも悲劇的イメージ、裏返せば
執拗な「ナルシシズム」のようなものを彷彿させるものが多く(あくまでも
主観ですが)、フルに聴き抜く許容量が自分にはまだないと感じるからです。

『トリスタンとイゾルデ』。

ワーグナーの舞台音楽(1857年~1859年に作曲)。

ゴットフリート・フォン・シュトラスブルクの未完の叙事詩「トリスタンとイゾルデ」をモチーフとして書かれたと言われている。音楽的にもあらゆる音楽の頂点に達したと言われる作品で、なかでも前奏曲の冒頭に現れる調性の曖昧な和音はトリスタン和音と呼ばれ、従来の機能和声の枠を超えた大胆なものである。(ウィキペディアより)

そそられるでしょ~?

いつかは「ワーグナー」です。

というわけで、ワーグナーの最高傑作の一つと称えられるこの作品を
より深く理解するための予習として見た映画、「トリスタンとイゾルデ」。


世界のある地方で常識的に万人が知る物語を映像化されたものを、
常識を知らない人間が見るのは、とてもむずかしいですね。
基本形がわからないから「ひねり」の演出があったとしても理解できないし、
物語の「歴史的存在意義」もわからないから、重要なプロットも見逃して
いるに違いないし、登場人物に思い入れがないから共感仕切れない。

  ストーリーは、一言で言ってしまえば、「許されない愛の悲劇」。

中世、宮廷詩人が広く語り伝えた恋愛物語。

マルク王の妃となったイゾルデと、彼女と媚薬の魔力で
結ばれた 騎士トリスタンの悲恋が描かれる。

イングランドやケルトの歴史や文化について何も知識のない私の感想としては、、、

一流の「騎士道」を貫くトリスタンが、たいして美しくもない(失礼!)イゾルデ
への愛のために、あそこまで強く情熱を突き動かされ、
いとも簡単に自分の信念を捨ててしまうことに、全く共感できませんでした。

ま、とは言え居眠りもせず見切りましたけどね。

 
監督:ケビン・レイノルズ
製作総指揮:リドリー・スコット
出演:ジェームズ・フランコ ソフィア・マイルズ ルーファス・シーウェル



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