かなり時間が経ってしまったけど、さて何をどう書こうか、
満員御礼、ゴスペラーズ国際フォーラム2日目。
前日のライブ中、
「今回の演出の感想。どんな形でもいいから教えてください。」
とリーダーは言っていたけど、今も果たして同じ気持ちかな。
今でも思い出すと、ちょっぴり心痛いんだけど、
これからも長く続く歌手人生、この日の経験が次のステップに繋がるに違いないと信じ、
いつも通り正直に(なにさま的)コメントを残しておこうと思います。
2011年国際フォーラム2日目、私的ゴス史上初のできごと。
昨日はしっかり出てたはずの、リーダーの高音が全く出ない!
声を出し、歌うことをならわいとするプロフェッショナルが、
限られた領域だけとはいえ、5000人の前で声を失うという危機的ハプニング。
この日、ステージ上のリーダーは初半から終始ホントに辛そうで、
サングラスで表情が隠されていたものの、体中から苦痛の叫びがにじみ出てました。
その苦痛が、じわじわと4人のメンバーに伝道、
他のメンバーの表情も少し硬直しているように見えたのは気のせいではないと思います。
5人中の1人のパートが”空白”になることでハーモニーに与える影響があんなに多大なんだと、
多くのみなさんも再認識したはずですよね。
頭をよぎったのは、記憶に新しいところで、ライブを6曲で中断した安室ちゃん、
相葉クン不在で活動を続けた嵐、ゴローちゃんや草薙くん不在で活動したSMAPのこと。
(嵐やSMAPはライブ中でのハプニングではないけどね)
果たしてアーティストのリスクマネジメントってどう管理すべきなのか?
風邪で会社を休んでも、誰かが適当にカバーしてくれる私みたいな組織のちっぽけな歯車とは違う。
かつて、今は亡きショルティのシカゴシンフォニーを聴きに行ったときのこと。
体調不良のポリーニの代わりに、MIDORIがいきなりキャスティングされていて、
曲目も変わっていたのに驚いたことがあったけど、
日本ではそういう代打はあまり聞いたことがないし、
ましてや特にポップス系ではありえない。
つまり、ライブを中断するか、でき得る限りの可能な形で継続するか、決断は2つに1つ。
というわけで、ゴスペラーズは?
リーダーを支え、メンバー全員力を合わせてステージを最後までやり遂げましたよ!
6人目のメンバー、温かく見守る5,000人の観客とともに。。。
(ちなみに、なりきりの「騒げ~」のMCは黒ポンにバトンタッチ)
またここで思い出したのは、『小林賢太郎テレビ(NHK)』のコーナー「言葉ポーカー」。
そこで語られていた、「5の概念の不思議」。
なぜ、日本人が5という数字に落ち着きを覚えるのか。
ゲストの斉藤孝先生は、あいうえお、かきくけこ が5文字ということが大きな鍵であると即興的に指摘。
俳句の締め句も5文字。
日本人にとって5という数字は大きな意味を持つんだ、と。
つまり、ゴスペラーズも5人でやってくれないと、
やっぱり日本人として落ち着かない、というわけです。
この日のライブは、リーダーの締めのコメントに集約されています。
『甘えた言い方かもしれませんが、ゴスペラーズは5人の仲間なんだ、ということを改めて実感しました』
当たり前のことだけど、
人である以上、いくら用心していたとしても、いつも同じコンディションでいられるわけもなく決していいときばかりじゃない。
危機をどう乗り切るかで、グループの今後の真価が問われるわけで、
この日の経験が、
これからのゴスペラーズにどう生かされていくか楽しみにして次のライブを待ちたいと思います。
リーダー!
この経験を生かし、さらなる次のステージへの飛躍、
期待してます!
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