名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

NHKアーカイブス「長野オリンピックスキージャンプ団体・裏方との絆が支えた金メダル」

2014年02月05日 07時00分00秒 | 観る(映画・TV)

1998 olympic nagano ski jumping team Japan



1998年2月。長野オリンピック、ジャンプ競技当日。

私は白馬にいた。

長野で繰り広げられている熱いドラマの空気を直に感じたい一心で衝動的に電車に飛び乗った。

悪天候。競技中断。テストジャンプ。競技再開。

この一連の行程を、吹雪の会場を埋め尽くした観客と緊張と興奮とともに祈り信じ待ち続けていた自分にとって、

このドキュメンタリーは薄れかけていた当日の記憶を、格別な臨場感とともに呼び起こしてくれるものだった。


「NHKアーカイブス/長野オリンピックスキージャンプ団体・裏方との絆が支えた金メダル」

その名のとおり、裏方(25人のテストジャンパー)との絆が描かれていた。

番組は、監督、選手をはじめ、裏方であるテストジャンパーの方々のインタビューでストーリーを構成していくというもので、

いかに、まさしく「チーム力」で金メダルを勝ち取ったか、

が、見事に描かれていた。

長野の前のリレハンメルでは、原田選手の失敗ジャンプで金メダルを逃した。

雪辱を張らそうと意気込んだ長野オリンピック、第1回目の原田選手のジャンプが不発に終わり、1回目終了時点で日本は4位だった。

その後、吹雪による視界悪化で競技中断、競技続行、中止かの決断は テストジャンパーの結果次第。

つまり、ジャンパーが転んだり、飛距離が出なかったりして、審判団が中止を決定した場合、

1回目の結果、つまり4位で順位が確定するというギリギリの状況。

結果、ひとりひとりのジャンパーが最悪の環境の中でも確実に任務を果たし、

審判団に「競技を中止させる理由が見つからない」と豪語させた。

金メダルが決まった直後の原田選手のインタビューで

「おれじゃないんだよ みんなでつかんだんだよ」

と言っておられた「みんな」には、25人の「同士」が含まれていた。。



この番組がなければこの事実も知るチャンスがなかったと思うと、

選手のバックで支えた方々に着眼してすばらしい番組を制作してくださった方々に心から感謝します。

スポーツって、ホントに想像以上にいろんな人が携わっていて、いろんな人に支えられてるんだよねぇ。

ていうか、スポーツだけじゃなく、「生きる」ってそういうことなんだよね、きっと。


さて、長野オリンピックから16年、ソチオリンピックが始まります。

今回もきっといろんなドラマが生まれるのでしょうけど、

選手のみなさんには、思い切りオリンピックを楽しんで悔いのない時間を過ごして欲しいです。