下呂滞在中、BSで見た映画。
ウディアレンの『人生万歳』。
彼のライフワークと言ってもよさそうな「年の差愛」をテーマにしたドタバタ劇の中、
これもまた彼お得意の、
「悲観的で屈折した」初老の男性が、
人生についてとにかく不条理でユニークな御託を述べまくる。
そして、
たとえそれがいかに不条理であっても、
『Whatever it works!』
(映画のタイトルにもなっている)
って言われると、
つまりは、そういうことなんだ、
それもありなんだ、
と納得させられる、
そんな映画。
映画『人生万歳!』予告編
舞台は、ニューヨーク。
以下、NYについてウディアレンのコメント。
『ニューヨークはいくらでも撮影したい場所がある素晴らしい街なんだけど、昔に比べて何でも物価が上がってしまい、
予算が追いつかないんだ。ロンドンで撮った最近作も本当はニューヨークで撮るはずだったんだけどね。
いつもニューヨークで撮ることができる予算があればと願うばかりだ。
今回はダウンタウンのチャイナタウンでの撮影が多かったが、楽しいエリアだね。
僕はアッパー・イースト・サイドに住んでいて、子供たちもここの学校に通っているし、僕の人生すべてがこの街にあるんだよ』
なるほど。
確かに、チャイナタウンのシーンは多かったな。
トップの写真は、メロディ(主役の女性)が、
初老男性と別れた後付き合うことにした男性と
NYのユニクロで服を選ぶシーン。
NYにもユニクロがあって、そこがロケ地に選ばれた、
ってことに、
日本人として驚嘆。
人生万歳!
『人生万歳!』(2009年)
配給 アルバトロス・フィルム、監督 ウディ・アレン
出演 ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン