名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

ドナルドキーン著「音楽の出会いとよろこび」

2011年09月13日 07時07分07秒 | 読む

ドナルド・キーン著「音楽の出会いとよろこび」。

日本とどんな縁で現在に至るか、

音楽を愛する個人として、どの劇場でまたどのレコードでどんな音楽を聞いてきて、

どんな感銘を受けどう感じたかなど、知的な分析力と巧みな表現力を最大限に駆使して、
(訳本なんだけど)

本当にうまく書かれています。


なにより、

1950年・1960年代のニューヨークのクラシック音楽事情、

たとえば、

カラスをはじめとしたレジェンドの演奏を毎日のようにナマで聴くことができた、

当時のMETの華やかな役者陣の話を読むだけでもワクワクするし、

アーティストとの交友なんかも興味深いし、

キーン先生の音楽遍歴を知りたい方必読の一冊です。

音楽の出会いとよろこび (中公文庫)
ドナルド キーン
中央公論社