山の辺の道。
なんてことない山里の道。
車や自転車とすらすれ違うことのない、
おそらく古代より変わっていない山里の道。
無意識のうちに、体が自然の中に溶け込み始め、
時間とともに自然の一部となる。
アオゾラペダル/嵐
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長岳寺(ちょうがくじ)。
天長元年(824年)、開基(創立者)は空海(弘法大師)とされる。
本尊は阿弥陀如来、関西花の寺二十五霊場第19番札所。
山の辺の道のほぼ中間点に位置する。
趣きがあってとてもいいお寺。
この閑静な趣深いお寺、
かつて、NHKの「古寺巡礼」で
宮沢りえちゃんがナビゲートしたとのこと。
長岳寺
奈良県天理市柳本町508
札所等 関西花の寺二十五霊場19番
山の辺の道。
今回は、天理から桜井まで、
民家の軒先や田んぼのあぜ道を通り抜ける、
全長ほぼ10キロのコース。
気分は、大和王朝下、
俗世間を離れ旅を続ける歌人ってことで。
ワダツミの木/元ちとせ
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黒塚古墳(くろづかこふん)。
奈良県天理市柳本町にある3世紀末頃の前方後円墳。
約1700年前の古墳。
1998年、卑弥呼が使用したと思われる鏡が発見された。
後円部の埋葬施設、竪穴式石室。
(↑古墳の横に建てられた資料館内の実物大模型)
古墳の上から見た天理の町。
灰色の屋根は、本瓦だね。
倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく
青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし
(古事記・倭建命(ヤマトタケルノミコト))
(倭は母なる国、私の故郷。幾重にも重なって青々とした垣をなす山々、
その山々に囲に抱かれている倭は、何と美しい国だろうか。)
奈良盆地の東側に連なった、日本書紀にも記されている、
日本最古の街道。
山々の裾に位置するため、「山の辺」の道と呼ばれる。
古墳、古社寺、旧跡が多く点在するまさに「歴史街道」。
今もその所在地をめぐって続く邪馬台国論争。
天理と桜井にまたがる三輪山麓、山の辺の道一帯は
最も有力な候補地の一つ。
今日は、約1800年前に思いを馳せつつ、
どっぷり古代ロマンに浸って歩いてみようか。
PS.左の「山の辺の道」と書かれた碑は小林秀雄先生によるもの、とのこと。