ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [30 Nov. '07]

2007年11月30日 | fine arts
今日は"川上つよしと彼のムードメイカーズ"のですが、朝イチにサクッと一軒、行って来ました。これから舞浜までライヴへ行ってきま~す。

鳥獣戯画がやってきた! - 国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌 (後) @サントリー美術館
11月5日に訪れた展示の後期展。これで甲・乙・丙・丁の五巻と今回、展示されている断簡を合わせて現存する「鳥獣人物戯画絵巻」の原本の全てを見たこととなります。後期展では有名な兎と蛙が相撲をとっている場面 (甲巻) などが公開されています。やっぱり「鳥獣人物戯画絵巻」は面白いです。見ていて思わずクスッと笑ってしまうほどです。自分は麒麟、龍などの空想上の動物や豹、象と言った珍しい動物を描いた乙巻が気に入ってます。今回、エコ・バック (って、最近、何でもエコと言い過ぎ!?) 付きの図録 (写真) の内容が良かったので購入して引き揚げました。この図録、前に紹介した「美術手帖」と合わせて鑑賞するととても面白いと思います。

↓ サントリー美術館 ↓
http://www.suntory.co.jp/sma/

今日の美術展 [29 Nov. '07]

2007年11月29日 | fine arts
どんよりとした空の寒い一日でした。そんな中、今日は横浜へ。で、横浜美術館へも寄ろうとして前まで行ったら木曜日が定休日。しまった、残念....。(写真はみなとみらい地区横、旧倉庫の壁面を這う蔦。紅葉して綺麗でした。)

堀木エリ子の世界展 和紙から生まれる祈り @そごう美術館
和紙を使ったインテリア・デザイナー、堀木エリ子女史の作品と今まで手懸けたインテリア&空間デザインの展示です。その和紙の数々は素晴らしい美しさでした。普通、自分達が見ている和紙とは全然、違います。模様や色、そして形、全てが斬新に感じる和紙です。そして和紙と光の織りなす美。それは周りと自然に調和しながら、静かに主張していると思いますね。和紙の特性を知り尽くしているからこそ出来る仕事、「和」の新しい捉え方、使い方でしょう。あと、堀木エリ子女史は抜群な凄いセンスの持ち主です。

↓ そごう美術館 ↓
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/index.html

ああ、懐かしの秘蔵TV・ラジオ脚本展 @放送ライブラリー
放送に関するいろいろな資料をストック・公開している放送ライブラリーへ。TV・ラジオ脚本を集めたちょっと変わった展示です。放送が始まってからの様々な脚本が並べられ、自分に思い出深い番組の脚本も多々ありました。ずらっと並んだ脚本を見ると表紙に力がある様に思います。番組タイトルのロゴや手書きの各回の題目、番組の作り手の思いや愛を感じますね。そして、これらの脚本は時代を知る上での大事な資料になるでしょう。

↓ 放送ライブラリー ↓
http://www.bpcj.or.jp/

今日の美術展 [28 Nov. '07]

2007年11月28日 | fine arts
今日もまた上野の山へ。一段と寒くなった所為か紅葉が進みんで山の木々は彩とりどりとなり、美しい景色を織りなしていました。(写真は東京国立博物館の庭園。すっかり秋景色です。)

大徳川展 @東京国立博物館・平成館
いゃ~、大賑わいでした。開館時間の9時半ぴったりに着いたので、すんなりと入れましたが、結構、中は混雑して見難い状態、まぁ、こんなものかと開き直って空いている処をじっくりと観る様にしました。江戸時代、徳川家の栄華を示す、とにかく凄い品々のオン・パレード、徳川家の力と江戸時代が平穏で文化が育まれた時代だと言うことを改めて認識した展示で、何が良かったと特化出来ないほどです。中でも特に自分は婚礼道具のきらびやかさに目を奪われました。大盛況!!? で自分がここを跡にする時には入場に90分待ち! となっていました。混んでいる展示はゲンナリしますね。もう少し小規模で良いのでひと品、ひと品をじっくりと観たかったです。

↓ 東京国立博物館 ↓
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

2007年「新日本様式」100選展 @東京国立博物館・表慶館
日本の伝統的な技術やデザインをふまえ、現代の生活に於ける優れたデザイン、機能を持つものを新しい様式として確立させようとする試みの「新日本様式」、1月26日にも前回の2006年版展示を見に行きました。今回は今年新たに選定された品々を紹介しています。いろいろと興味深いものがありました。身近なものでは三菱鉛筆の「uni」鉛筆、資生堂のシャンプー他「椿」などなど、そして今回はアニメやプラモデル、施設自体やプロジェクトなど製品ではないものも選ばれています。こう言う現代に於て造られているものを見ると日本人の繊細な感性と高い技術力を伺い得ることが出来ますね。

↓ 新日本様式 ↓
http://www.japanesque-modern.org/index3.html

ファーブルに学ぶ @国立科学博物館
偉大な昆虫学者、ジャン-アンリ・ファーブル氏の研究と氏の残した功績が現代にどう活かされてを紹介した展示です。自分もファーブル氏著の「昆虫記」の子供向け要約版を一生懸命、小さい時分に読みました。それで昆虫や生物が好きになり、小学校の自由研究でテントウムシの研究をしたものです。今回の展示を見てファーブル氏の好奇心から研究に発展させ、研究をどんどん掘り下げて行く過程に於ていろいろなものに視点を向ける姿勢は素晴らしいと思いました。そして、そのマニアックさにも共感を覚えます。あと、昆虫が人間に与えている恩恵が良く分りました。それは現代の最新テクノロジーまでに及んでいて、とても凄いです。大きく言えば、やはり自然は素晴らしいですね。
話しは変わりますが自分が子供の頃、両親に良く連れて来てもらった、ここ国立科学博物館の旧館が日本館として再オープンしたのを嬉しく思いました。子供時分の思い出がいろいろと蘇りました。特に恐竜展は毎回、来てましたね。

↓ 国立科学博物館 ↓
http://www.kahaku.go.jp/

今日の美術展 [27 Nov. '07]

2007年11月27日 | fine arts
今日は上野方面へ。上野の山もすっかり晩秋の装いとなっていました。で、明日も再び上野へ出向く予定です。(写真は西洋美術館の階段に佇む二羽の烏。じっとしていて、まるで彫刻の様でした。)

ムンク展 @国立西洋美術館
珍しくかなりメジャー指向の美術展へ行って来ました。かなり混んでいて嫌な気分になるのかなぁ~、と思いましたが、それ程でもなくじっくりと鑑賞出来ました。言わずもがな名画家、エドヴァルド・ムンク氏の作品展。この展示はムンク氏が最も中心的な諸作品に名付けた〈生命のフリーズ〉を如何に氏が装飾・展示したか、その装飾プロジェクトに焦点を当てています。作品を飾る為の構想スケッチを描くほど、そこにこだわったムンク氏、確かに氏が考えた様に並べられた作品群はとても見応えがあり、そこには意味がある様に思えました。自分にはそのこだわりは結構、マニアックだと感じましたね。ムンク氏の作品は大胆な筆致と鮮やかな色彩、そしてその反面、重々しい画面、本当に独自の世界観で人間の心理を表していると思います。見ていてハッとする作品ばかりでした。良い展覧会です。

↓ 国立西洋美術館 ↓
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

物語の彫刻 @東京藝術大学大学美術館陳列館
若手彫刻家の作品の数々が藝大陳列館の広々とした空間に並んでいて、不思議な雰囲気を醸し出していました。何となく魅かれる作品はありましたが、やはり現代彫刻に自分はあまり関心がないですね。でも、今回のその雰囲気は好きです。

↓ 東京藝術大学大学美術館 ↓
http://www.geidai.ac.jp/museum/

第3回「アトリエの末裔あるいは未来」展 @旧平櫛田中邸
こちらも藝大関連、若手現代彫刻家の作品の展示で藝大からもほど近い上野桜木にある旧平櫛田中邸で行われています。シリーズ展で確か去年も観に訪れたと記憶します。この展示もやはり雰囲気ですね。古い日本家屋である平櫛田中氏の旧宅に飾られた現代作品とのコントラストが面白いと思います。数々の名作彫刻が産まれた御大の住宅・アトリエに若手彫刻家の作品、展示タイトルが示す過去の歴史と今、そして未来です。

↓ 「アトリエの末裔あるいは未来」展 ↓
http://www.geidai.ac.jp/labs/denchu/

延承、演経、滲透 水、墨、モノクロームの世界 @旧坂本小学校
続いて訪れたのも藝大関連の展示で上野からも近い鴬谷にある旧坂本小学校で行われています。これも現代美術の展示なので内容よりも元小学校で行われていると言う処に惹かれたので行った次第です。学校と言う場所は雰囲気が良く、気分がホッとします。そしてここは古くて風格のある校舎、素敵な建物でした。展示の中には杉本博司氏の写真作品等の気に入ったものもありましたが、中国の現代作家による多くの作品には興味が持てませんでした。偏見でもなく、今までに中国の現代美術作品で良いと思ったものが無いですね。

↓ 水、墨、モノクロームの世界 ↓
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000024/048576.html

[26 Nov. '07] おまけ画像

2007年11月26日 | stroll
今日、銀行へ行った時にスズナリの前で見つけた花がかわいらしかったので写真を撮りました。何の花かは分りませんが、花びらの黄色から濃いピンク色へのグラディエーションが綺麗で花の形もカワイイです。

今日の美術展 [26 Nov. '07]

2007年11月26日 | fine arts
今日も小春日和でした。そして空と雲がとても美しい日でもありました。原チャリで走りながら空ばっかり見上げていました。ちと危ないですが.....!? で、山手通りの代々木上原付近で撮った空が写真です。

NHK 美の壺展 @日本橋高島屋8階ホール
NHKのテレビ番組「美の壺」の特集展示です。この番組は自分も好きで都合が合う時は必ず見ています。
谷啓氏がナビゲーター、バックに流れるのがジャズの名曲、そして和物を中心に紹介、となかなか小粋な番組です。今回の展示では番組で取り上げた題目の内から幾つかを選び、番組内で紹介した作品を実際に並べて解説しています。自分は中でも「古伊万里 染付」、「魯山人の器/織部焼」、「根付/櫛」、「掛け軸入門 表具」に興味をそそられました。とても素晴らしい品々が見れる上に分り易い解説、良い企画展です。

↓ 日本橋高島屋 ↓
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html

↓ NHK 美の壺 ↓
http://www.nhk.or.jp/tsubo/

紙ハ好キデスカ? 茶 タテメ/ヨコメ 強度 @OJI PAPER LIBRARY
王子製紙本社1階"OJI PAPER LIBRARY"での紙の展示で毎回、テーマを決めていろいろな紙を紹介しています。今回は「茶色の紙」、「紙の製造上の目 (筋目)」、「強度のある紙」を解説していてなかなか興味深い展示です。自分としてはいろいろな方面の著名人の方が自分のこだわりの茶色の紙を選んでコメントしているのが面白かったです。ここの最高に良い処がサムプルの紙を好きなだけもらえること。紙を扱う仕事をしている方は是非、訪れてみて下さい。かなり有用だと思います。

↓ OJI PAPER LIBRARY ↓
http://www.ojigroup.net/designers/library/index.html

ヒトと乗りもの @学習院大学史料館
学習院大学校内にある展示室、ここを訪れるのも確か3度目です。今回は人が雪の中を歩行する為に使用していた「かんじき」から「牛車」、「船」、「電車」、「航空機」までを変わった角度から学習院大学が収蔵する資料と共に解説している興味深い展示でした。特に大正時代に航空機を撮らえた映画には見入ってしまいましたね。

↓ 学習院大学史料館↓
http://www.gakushuin.ac.jp/univ/ua/

シェル美術賞展2007 @代官山ヒルサイドフォーラム
シェル石油が開催する若手作家中心の公募展「シェル美術賞」、入選作品の展示でチケットを頂いたので見に行って来ました。作家の平均年齢が27.3歳、まさに現代美術の作品群、自分が好感を持った作品もチラホラとありました。全体に明るい感じの作品が多く、やはりフレッシュな感覚で描かれていると思いました。この中から明日の名作家が生まれるのでしょうか?!

↓ シェル美術賞 ↓
http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/exhibition2007.html

↓ 代官山ヒルサイドフォーラム (ヒルサイドテラス) ↓
http://www.hillsideterrace.com/

今日の美術展 [25 Nov. '07]

2007年11月25日 | fine arts
穏やかな日和の三連休でした。日の光はホントにありがたいです。皆さんは何方かへ出掛けられました? (写真は龍子記念館横の桜の木の葉。彩とりどりな葉、本当に自然の色彩には魅せられます。)

川瀬巴水 旅情詩人と呼ばれた版画絵師 - 没後50年 (後) @大田区郷土博物館
10月28日に訪れた展示の後期展。川瀬巴水氏に関してはもう多くは語らなくても良いかと。巴水氏の版画は重ね摺りの妙、それによって作られる深い色彩だと思います。今回も素晴らしいとしか言い様がない作品のオン・パレード、堪能いたしました。

↓ 大田区郷土博物館 ↓
http://www.city.ota.tokyo.jp/shisetsu/hakubutsukan/kyoudohakubutsukan/index.html

龍子が生みだす碧の世界 @大田区立龍子記念館
同じ大田区立、近くの日本画の巨匠、川端龍子氏の記念館へ。ここの美術館はその落ち着いた雰囲気で厳かな気分になりますね。今回の展示は龍子氏が描いた「碧 (あお)」の絵画、ダイナミックな筆致による素晴らしい作品が並んでいました。数点あった河童を描いた作品が楽しかったです。

↓ 大田区立龍子記念館 ↓
http://www.ota-bunka.or.jp/ryushi/index.html

芦屋釜の名品 筑前 釜の里が生んだ鉄の芸術 @五島美術館
備前国芦屋津 (現在の福岡県遠賀郡芦屋町) で室町時代に作られた茶の湯釜「芦屋釜」の展示です。自分には未知のものでしたが、並んでいた釜の数々をみていると、それらの持つ風格が伝わり、佇まいが素晴らしいと思いました。この様なものを含め「茶道」は本当に奥が深いです。

↓ 五島美術館 ↓
http://www.gotoh-museum.or.jp/

文房具の楽しみ - 書斎の美学 @静嘉堂文庫美術館
本美術館が収蔵する古の文房具を展示しています。硯、墨、筆など中国・清時代・南宋~元時代に作られ、日本の文人達に愛されたこれらの文房具もまた奥が深いです。グッズ・フェチの自分は文房具も好きですが、やはり昔からそんな自分と同じ様な趣味の人が沢山居た訳です。そして文房具も様式美ですね。そのきっちり揃えて使用される様は美しいです。

↓ 静嘉堂文庫美術館 ↓
http://www.seikado.or.jp/menu.htm

今日の美術展 [24 Nov. '07]

2007年11月24日 | fine arts
空気が乾燥して澄んでいる為か、光が煌めいて見えますね。ライトアップされた東京タワー (写真) も綺麗でした。

工芸館開館30周年記念展I 工芸館30年のあゆみ @東京国立近代美術館工芸館
ここ東京国立近代美術館工芸館が設立されてから30年間に行われてきた展示の数々とそこに出品されていた作品を紹介しています。近代に於ける最高峰の名匠達による銘品の数々、全てが目を瞠る素晴らしい作品。ホントに素晴らしすぎて言葉で多くは語れませんので是非、観に行って頂きたいと思う良い企画展です。近衛師団司令部庁舎が本館に使用される経緯も紹介され、それも興味深いものでした。

↓ 東京国立近代美術館 ↓
http://www.momat.go.jp/index-jpn.html

東京コンテンポラリーアートフェア @東京美術倶楽部 東美アートフォーラム
現代美術作品の販売を目的とした展示です。今、現代美術はバブリーな状態だそうで投資目的で購入する方も多いそうです。そんなこともあって現代美術が苦手な自分は今回、たまたまチケットを頂いたので、結構、興味本位で観に行って来ました。何とな~く現代美術作品の相場がわかった様な気がします。展示された作品にはなかなか興味をそそるものもありましたね。しかしながら自分がもし、美術作品を購入するとしたら何をどう言う形で入手するのか、ちょっと考えてしまいました。でも、自分は購入しなくとも沢山の素晴らしい作品をいろいろな処で観ることの出来るので幸せです。

↓ 東京コンテンポラリーアートフェア ↓
http://tcaf.jp/

↓ 東京美術倶楽部 ↓
http://www.toobi.co.jp/index.html