ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [23 Nov. '07]

2007年11月23日 | fine arts
今日は町田、相模原方面へ。帰りが辛くなりそうなので原チャリで出掛けるのはヤメにしました。(写真は国際版画美術館がある芹ケ谷公園の現代彫刻と写り込んだ秋の風景。)

木版画東西対決 - 仏教版画から現代まで 展 @町田市国際版画美術館
本館の開館20周年記念の展示で素晴らしい木版画の数々が並んでいました。数々のモノクロの作品や浮世絵版画後の明治、大正、昭和初期に摺られた多くの日本版画、そして木口木版に今回、自分は魅かれました。特に浮世絵版画後の作品は浮世絵を踏襲した高い技術力と表現力とても美しい作品ばかりです。この様に日本のその後の版画やそして海外にも広く影響を与えている浮世絵版画は本当に凄いと思いました。あと木口木版、その細密な作品はどの様に彫りを進めるのかが知りたいですね。彫った木の筋、墨の濃淡だけで絵を表現する訳で、しかも版画なので彫る面は反転しているのですから、そのセンスは凄いと思います。沢山、良い木版画を見ることが出来た展示でした。

↓ 町田市国際版画美術館 ↓
http://www.city.machida.tokyo.jp/event/shisetsubetsu/hanga/index.html

蚕を育て、糸を売る - 相模原の養蚕製糸 @相模原市立博物館
ちょっと変わった展示を見に普段はまず行かない博物館へ廻りました。昔は養蚕製糸業が盛んであった相模原、その歴史や文化などを紹介した展示です。こう言ったものにあまり触れることがないので興味深い内容、蚕の飼育からどの様に絹糸が出来上がるのかが良く分りました。あと、特別陳列されていた「養蚕錦絵」が展示されていて、これも本展を見に行った理由のひとつ。養蚕製糸は本当に昔から大切な産業のひとつだったのが浮世絵からも分ります。やはり浮世絵はあらゆるものから取材していますね。

↓ 相模原市立博物館 ↓
http://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/index.htm

現代日本画の名品展 - 魅惑の箱根・芦ノ湖 成川美術館コレクション @相模原市民ギャラリー
今日巡った方面で日本画の展示が行われているのでそちらへ。現代日本画をコレクションしている箱根・芦ノ湖の成川美術館から数々の名画が出品されていました。やはり自分は日本画が好きですね。良い作品ばかりで和みました。中でも牛尾武氏の山々が描かれた一大パノラマの屏風絵「熊野秋光」、牧進氏の鹿・紅葉・蝶を描いた「快遊」が気に入りました。成川美術館へも是非、訪れてみたいですね。

↓ 相模原市民ギャラリー ↓
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/profile/gallery/museum/gallery/gallerytop.html

今日の美術展 [22 Nov. '07]

2007年11月22日 | fine arts
良い天気が続き嬉しいです。今日も空がとてもきれいな一日でした。

浮世絵美に見る十二支の動物展 (前) @礫川浮世絵美術館
今日も先ずは浮世絵展へ。十二支の動物が登場・描かれた浮世絵の前期展示です。歌川国芳氏、歌川国貞氏の良い作品が多く並んでいました。特に国芳氏の「武勇見立十二支」の組物や龍・虎図などはとてもカッコ良くて魅かれました。

↓ 礫川浮世絵美術館 ↓
http://homepage2.nifty.com/3bijin/

写楽10選 @UKIYO-e TOKYO
お次も浮世絵展へ。先月の「歌麿10選」に続いて今回は「写楽10選」です。謎の絵師、東洲斎写楽氏、その独創性溢れた画風は本当にインパクトがあります。出品されている10点の内、自分が知らなかった作品もあり、とても興味深い展示でした。先頃、訪れた松濤美術館の浮世絵展にも数点が展示されていましたが、写楽氏の作品をもっと沢山見てみたいものです。

↓ UKIYO-e TOKYO ↓
http://toyosu.lalaport.jp/shop_detail/18200.shtml

スクリーンのなかの銀座 @HOUSE OF SHISEIDO
多くの映画の舞台や題材にされている銀座、そんな映画と銀座を資生堂が取り上げた展示です。1953年から45年間に渡り開業していた銀座の名画座「並木座」にまつわる資料や週報、映画スターを起用した資生堂の会報「花椿」誌の表紙、資生堂が制作した映画作品など、とても興味深い展示品の数々でした。新たに作られた若手女性監督・永田琴女史によるショート・ムーヴィー「WOMAN」もなかなか面白かったです。で、今日は展示も良かったし資料にもなるので図録 (写真。入れてくれた袋も資生堂らしくオシャレなデザインです。) を購入しました

↓ HOUSE OF SHISEIDO ↓
http://www.shiseido.co.jp/house-of-shiseido/

本日、11/21リリース!

2007年11月21日 | musics
毎度、手前味噌な告知ですいません。ちょっとお知らせしてある自分の企画によるクリスマス&ウインター・ソング集、2枚のミニ・アルバムが本日リリースされました。日本のスカ/レゲエ界の名アーティスト6組によるナムバーがクリスマス編、ウインター編、それぞれに1曲ずつ収録されたゴキゲンな内容、まさに冬にピッタリのアルバムです。収録曲はそれぞれのアーティストがチョイスしたこだわりのナムバー、超有名曲のカヴァーからスタンダード曲、そしてオリヂナル・チューンまでヴァラエティに富んでいます。冬の定番アルバムとして是非、お楽しみ下さい。

REGGAE with XMAS LOVERS
(写真 左)
キングレコード KICS1341
1,980円 (税込価格)

01. クリスマス・イヴ / REGGAE DISCO ROCKERS ("山下達郎" カヴァー)
02. THIS CHRISTMAS / RISINGTONES ("Danny Hathaway" Cover)
03. WHAT DO LONELY DO AT CHRISTMAS / THE MICETEETH (Standard Number)
04. そりすべり (SLEIGH RIDE) / 川上つよしと彼のムードメイカーズ (Standard Number)
05. ママがサンタにキッスした (I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS) / LIKKLE MAI (Standard Number)
06. SILVER LINNIG / 東京スカパラダイスオーケストラ (Original Number)

REGGAE with SNOW LOVERS
(写真 右)
キングレコード KICS1342
1,980円 (税込価格)

01. WINTER WONDERLAND / THE MICETEETH (Standard Number)
02. 悲しみは雪のように / RISINGTONES ("浜田省吾" カヴァー)
03. WINTER MELODY / REGGAE DISCO ROCKERS ("Donna Summer" Cover)
04. LET IT SNOW! LET IT SNOW! LET IT SNOW! / 川上つよしと彼のムードメイカーズ (Standard Number)
05. A LONG WINTER SIGH / LIKKLE MAI (Original Number)
06. LOVER'S WALK / 東京スカパラダイスオーケストラ (Original Number)

[アルバム・コメント]
冬になると何処の街角でも聞えてくるクリスマス・ソング。冬の風物詩だし、そんな中を歩いていると、とてもワクワクして楽しい気分になりクリスマスが待ち遠しくなります。そしてクリスマス・ソングは誰もが好きな筈です。本当に沢山のアーティスト達がクリスマス・ソングを演っているし、多くの音楽ジャンルでクリスマス・アルバムがリリースされています。そこで自分が思ったのはレゲエでも洋楽なら数々のクリスマス・アルバムがあるけど、そう言えば日本のレゲエ系のアーティストによるアルバムはないなぁ~、ということ。で、企画したのが今回のこのアルバム。そして、クリスマス・ソングだけではなく冬の曲も収録すればクリスマス時期のみならず冬中聴けて楽しいだろうなぁ~、と考えたのです。そこで、今回、現在活躍中のスカ~レゲエの6アーティストにそれぞれクリスマスとウインター・ソングを演ってもらって出来上がったのが、この2枚のミニ・アルバム「REGGAE with X'MAS LOVERS」と「REGGAE with SNOW LOVERS」になりました。6アーティストの個性が光るゴキゲンなクリスマス/ウインター・アルバムです。是非、皆さん、このアルバムを聴いて楽しい冬のひと時をお過ごし下さい。

2007年 冬
山口'Gucci'佳宏 (RAKSTONE Records)

↓ キングレコードのサイトはコチラ ↓
http://www.kingrecords.co.jp/categorylist/others/index.html

今日の美術展 [21 Nov. '07]

2007年11月21日 | fine arts
かなり寒いッす。やっぱ苦手です....。(写真は御茶ノ水・聖橋から見た夕方の月。青空に月もオツなものです。)

肉筆広重展 初代から四代まで (前) @太田記念美術館
今日は先ず、毎度、お馴染みの太田記念美術館へ。初代歌川広重氏から四代までの肉筆画中心のちょっと趣向の変わった展示です。浮世絵版画とはまた全然違った趣があって、特に初代広重氏が晩年に描いた、主に風景画は日本画として、とても素晴らしいものばかりでした。初代から四代までの作品が並んでおり、代々受け継がれて来た画風やそれぞれの特徴、「広重」を名乗る経緯などが分かりました。あと、初代広重氏の遺言状、遺品、十歳の時の絵、画稿や版下絵、そして広重氏にまつわる貴重な資料なども展示され見応えがありました。後期展にも期待大です。

↓ 太田記念美術館 ↓
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

高円宮憲仁親王殿下 - 御ゆかりの品々で綴る宮さまの思い出 @明治神宮文化館 宝物展示室
5年前に47歳の若さで薨去された現天皇陛下のふたつ下の弟君にあたる高円宮憲仁親王殿下を偲んで御ゆかり深い御品々の展示です。福祉・文化・スポーツ振興にお務められ、また芸術に御造詣が深かった高円宮憲仁親王殿下、特に根付のコレクションは国内外広く知られていたそうです。今回、その根付コレクションがずらっと並んだ様は壮観でした。古いものから近代に制作された品まで、どの根付も手が込んでいて素晴らしいものばかり、そして高円宮憲仁親王殿下はきっと洒落の効く方だったのでしょう、結構、変わったものを題材にした面白い根付が多々ありました。見ていてとても楽しい品々でしたね。

↓ 明治神宮 宝物殿 ↓
http://www.meijijingu.or.jp/homotsuden/index.html

草創期の湯島聖堂 よみがえる江戸の『学習』空間 @湯島聖堂大成殿
儒教の教えを伝える湯島聖堂、徳川五代将軍綱吉氏によって元禄3年 (1960) に創建されました。今回、現在の湯島聖堂大成殿に於て江戸時代、草創期の湯島聖堂を再現しています。孔子氏等の聖像が復元され、賢儒89名を描いた大壁画も復元、狩野山雪氏筆の「歴聖大儒六幅」が展示されています。自分は儒教の教えを詳しくは知りませんが、この様な処へ訪れるとやはりとても厳かな気分になりますね。背筋が伸びる思いです。湯島聖堂の成り立ちや日本に於ける儒教のことなども分った展示でした。

↓ 湯島聖堂 ↓
http://www.seido.or.jp/index.html

今日の和菓子 [20 Nov. '07]

2007年11月20日 | japanese sweets
昨日、訪れた虎屋の赤坂本店で購入しました。

福寿饅頭 虎屋赤坂本店
「歴史上の人物と和菓子」展で、今回、紹介されていた徳川光圀氏が元禄13年 (1700) 4月13日、虎屋に作らせ京都の公家、中院通茂氏へ贈った「福寿饅頭」を再現したものです。当時のものは現在、通常の饅頭より5倍ほどの大きいものだったそうで、今回の復刻版は今の饅頭サイズで作られています。自然薯を使ったもっちりした食感のがわに上品な味のこしあん、とても美味しいひと品でした。虎屋赤坂本店のみで期間限定販売だそうです。

福寿饅頭 420円

↓ 虎屋 ↓
http://www.toraya-group.co.jp/index_f.html

今日の美術展 [20 Nov. '07]

2007年11月20日 | fine arts
寒いです。秋をすっ飛ばして、いきなり冬と言う感じですね。(写真: 昭和女子大の柿はたわわに実って秋空に映えていました。)

懐かしの昭和30年代 ALWAYS 続・三丁目の夕日 展 @日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
現在公開中の映画とのタイアップ企画展示です。映画で使用したセットや小物類、メイキングを紹介しています。自分はこの映画シリーズを見たことは無いのですが、結構、面白い内容の展示でした。実際に映画で使用されたジオラマは街並みを細部まで再現していて凄いものでした。

↓ 日本橋三越本店 ↓
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10

Great Ukiyoe Masters / 春信、歌麿、北斎、広重 - ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより (後) @渋谷区松濤美術館
10月18日に訪れた浮世絵展の後期展示、全ての作品が展示替えされています。今回もまた素晴らしくコンディションの良い作品ばかり、ため息が出る程の銘品揃いでした。鈴木春信氏の雪の表現が凄い作品や喜多川歌麿氏、お得意の美人画、葛飾北斎氏の花鳥画、贅沢な雲母摺りがきれいに残っている数々の絵など、印象的なものが多々ありました。この様な凄い多くの作品を見ることが出来て本当に幸せな展示でしたね。

↓ 渋谷区松濤美術館 ↓
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/

渋沢敬三の夢・日本実業史博物館の資料『広告』 @昭和女子大光葉博物館
6月6日に近代経済社会の基礎を築いた渋沢栄一氏の嫡孫、渋沢敬三氏が中心となって昭和初期に設立が企画された日本実業史博物館に収蔵される予定だった品々の展示を見に行きましたが、今回はその続編的展示で収集品の中から「広告の部」の品々を公開しています。江戸末期から昭和初期に於ける、「引札」と呼ばれる現在のチラシ的なものやいろいろな看板など、とても興味深いものばかりでした。特に「引札」は多様な種類があってヴィジュアル的に面白かったです。日本実業史博物館用に収集された他の品々も是非、見てみたいものです。

↓ 昭和女子大光葉博物館 ↓
http://www.swu.ac.jp/museum/

本日、自分が出演した"TOKYO FM"の番組を聴いて下さった方、ありがとうございました。是非、放送で紹介したクリスマス/ウインター・アルバム (明日、このブログでも紹介します。) も聴いてみて下さい。

緊急告知!!

2007年11月20日 | etc.
本日、18:30~20:00の間でTOKYO FMの生放送にゲスト出演いたします。クリスマス特集らしく、明日リリースされる自分が企画したレゲエのクリスマス/ウインター・コムピ・アルバム (詳細は明日、アップします。) が取り上げられるそーです。お時間のある方、是非、ご拝聴下さいませ。ちなみにオン・エアーは渋谷スペイン坂スタヂオからなので、お暇な方は顔を見に来てくれても大歓迎です。では、皆さん、よろしくで~す。

今日の美術展 [19 Nov. '07]

2007年11月19日 | fine arts
いゃ~、かなり寒いッすね。原チャリで走っていると大分、骨身に堪えますが、まぁ、そのうち馴れることでしょう。

第30回記念 日本の象牙彫刻展 @日本橋高島屋8階ギャラリー
高度な技術を誇る日本の象牙彫刻の展示です。現代作家の方々の作品は伝統的技法を踏襲し、独自のデザインと緻密な細工が施され素晴らしいものばかりです。そして同時に展示されている古い彫刻作品の数々が、これまた味わい深いものでした。象牙には独特の何とも言えない温かみがありますね。美しいです。

↓ 日本橋高島屋 ↓
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/

「歴史上の人物と和菓子」展 @虎屋ギャラリー
和菓子の大店、虎屋が収蔵する資料からの企画展示。ここの展示は毎回、和菓子好きの自分にとって、とても楽しみなものです。今回は砂糖が薬として扱われていた古、聖武天皇の時代から清少納言女史、徳川家康氏等、そして近代財界人まで歴史上の有名人と和菓子の係わり合いを紹介した面白い内容の好企画展。その時代ごとの和菓子文化や背景、その和菓子の作り方などが分り、とても興味深いものでした。見学無料の上に資料となる立派な冊子 (写真) まで頂けて嬉しい限りです。

↓ 虎屋文庫 (虎屋ギャラリー) ↓
http://www.toraya-group.co.jp/gallery/dat_index.html