ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [14 Nov. '07]

2007年11月14日 | fine arts
横浜の山下公園からみなとみらいまでのんびりと巡りましたが、ポカポカ陽気で心地良かったです。外苑の前の銀杏の葉は未だ緑ですが (!)、山下公園の銀杏並木はだいぶ黄金色に彩付いていました (写真)。

アメリカングラフィティ展 @横浜人形の家
ここ横浜人形の家のプロデューサーで世界的玩具コレクターの北原照久氏が蒐集した1950~60年代のアメリカン・グッズを中心に展示した「アメリカングラフィティ展」です。"GI JOE"やバービー人形、アメコミもの、広告ポップ、ラヂオやジューク・ボックスにいたるまで、いろいろな品々が沢山並んでいました。どれもが色とりどりでポップ、その時代の勢いを感じさせます。中でもとても興味深かったのがショウウインドウに設置し機械仕掛けの人形を使って商品を見せる"MOTION DISPLAY"。精巧に出来ていてコミカルな細い動きをする、見ていて凄く楽しいものです。あと、ずらっと並んだ見た目がオシャレでポップなラヂオや一世を風靡した日本の洋服ブランド"VAN"のグッズなどに魅かれました。しかしながら北原氏のコレクションは凄いですね。

↓ 横浜人形の家 ↓
http://www.museum.or.jp/yokohama-doll-museum/

紙でつくったモデルシップ - 繊細な紙模型の世界 @日本郵船歴史博物館
日本海運業の大会社「日本郵船」の歴史を紹介する博物館で行われているクラフト・シップの展示へ。大澤浩之氏、福富喜太郎氏、富岡幸雄氏が作成した紙でつくったモデルシップが並んでいます。どれもが、とても紙で出来ているとは思えないほど細部まで精巧に作られていて、驚きの作品ばかり、本当に素晴らしい匠の技の数々です。特に大澤氏の手による日本郵船が所有していた45隻の船の模型が並んだ姿は壮観でしたね。あと福富氏が作られた豪華客船「キャンベラ」号を見て、自分の子供時分に大桟橋埠頭に入港した「キャンベラ」号を家族で見に行ったことを思い出しました。とてもフォルムの綺麗な船で、福富氏の模型もその姿を写し取っています。こう言う模型とかミニチュアとかを見るといつもワクワクしますね。

↓ 日本郵船歴史博物館 ↓
http://www.nykline.co.jp/rekishi/welcome.htm

宋元仏画 @神奈川県立歴史博物館
日本にもたらされた中国、宋・元時代の仏画の展示です。羅漢図を中心とした個性豊かな仏画の数々、どれもがとても趣深く、ありがたいものばかりでした。今回、最近、修復が完了した本館が収蔵する重要文化財である「十六羅漢図」全16幅が公開され、修復行程の紹介を含めて、これらはとても興味深いものでしたね。良く見ると羅漢って徳深い方々であるのに何となくやさぐれていてカッコ良い印象があります。あといろいろな人種の羅漢がいらっしゃるのにも気が付きました。

↓ 神奈川県立歴史博物館 ↓
http://ch.kanagawa-museum.jp/

セーラー服と縞のシャツ その由来と広がり @横浜マリタイムミュージアム
女子学生の制服のひとつとして定着したセーラー服。元はもちろん水兵達のユニフォームであったわけですが、そんなセーラー服と同じく船乗り達のウェア、横縞模様のシャツに関しての歴史や様々な資料などを紹介した展示です。結構、面白い内容でセーラー服の四角い大きな襟の由来や縞模様のシャツと共に一般人のファッションとしてどの様に広まって行ったかなどは、かなり興味を惹きました。で、子供のセーラー服姿は良いものですね。オシャレでスポーティー、カワイイです。ここにも北原照久氏のコレクションが数多く出品されていました。

↓ 横浜マリタイムミュージアム ↓
http://www.nippon-maru.or.jp/