ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [30 Sep. '07]

2007年09月30日 | fine arts
昨日に増して天候悪化。家を出るのが億劫でしたが仕事をする為に出掛け、その足で一件、美術展へ。

「電撃」とその時代 @岡本太郎記念館
青山にある岡本太郎氏のアトリエを改装して美術館とした岡本太郎記念館へ初めて訪れました。前々から訪れようといつも思っていたのですが、近いからかかえって行くことが出来ずにいました。やはり岡本太郎氏のアトリエだけあって、特有のとても雰囲気のある処でした。庭 (写真) には実芭蕉他、草花や樹が鬱蒼と生い茂り、その中に太郎氏の彫刻達が並び、その敷地全体からパワーを感じます。今回は昨年11月に見つかった1947年に描かれ、とうに昔に失われたと考えられていた幻の作品「電撃」を中心としたてんじでした。「電撃」は1946年に復員した翌年に描かれ、太郎氏の再始動を表すかの如く、勢いと決意を感じさせる様です。また、「電撃」同様に新たに見つかった若き日の岡本敏子女史を描いたデッサン画もとても良いものでした。愛が溢れています。ここ岡本太郎記念館は館内の撮影が可、もちろん自分は「電撃」を撮って来ましたが、このブログには載せません。是非、ナマで見ることをお薦めします。太郎氏の意気込みを感じて下さい。

↓ 岡本太郎記念館 ↓
http://www.taro-okamoto.or.jp/

美ジャケ #21

2007年09月29日 | musics
今日はイッキに肌寒い陽気になりましたね。雨も降っていて原チャリにも乗れず行動が制限されてしまいました。ちょっと用事があって銀座へ電車で行きましたが、用事が終わったらとっとと帰って来ましたね。明日も雨模様らしいのでゲンナリです。で、今日もジャケットを紹介します。

"TICO"レーベルの12"LPの第26弾。これもお洒落でお茶目なアルバム・カヴァーですね。内容は全編、素朴でオーセンティックなラテン・ピアノ・インスト・アルバム。かなりイイ感じ、和み系の好内容な一枚です。
RUMBA RUMBERO / LOS RUMBEROS DE CUBA (LP 1026)

↓ TICO RECORDS ↓
http://www.spectropop.com/tico/index.htm

美ジャケ #20

2007年09月28日 | musics
暑い一日でしたね。ですが、今日は残念ながら部屋に籠ってマックに齧り付きで仕事でした。で、そんな時は良い音楽を聴きながらと言うのが定説ですが....、今日はこれを。イイ感じで仕事が捗りました。

"TICO"レーベルの12"LPの第25弾。"Jaro Fabry"氏 (1912~1953) によるお洒落でかわいいイラストを使用したアルバム・カヴァー。御大ティト・プエンテ氏とペピ・ルイス氏のオーケストラの演奏によるゴキゲンなチャ・チャ・チャ・ナムバーばかりが収録されたナイスなアルバムです。
cha cha cha AT "EL MOROCCO" / TITO PUENTE AND OTHERS (LP 1025)

↓ TICO RECORDS ↓
http://www.spectropop.com/tico/index.htm

今日の美術展 [27 Sep. '07]

2007年09月27日 | fine arts
今日は写美の写真展3件を固め打ちです。(写真は自分が愛用のデジカメ。もう大分、旧式ですが、これで充分。重宝してます。)

鈴木理策 : 熊野、雪、桜 @東京都写真美術館
鈴木理策氏の個展です。タイトル通り熊野・雪・桜に取材した作品の数々、深々とした美しいものでした。雪と桜の写真は壁、床、ライトの全てが真っ白い空間に展示され良い演出が為されていました。

昭和 - 写真の1945-1985 第3部「高度成長期」昭和30~40年代 Part.2 @東京都写真美術館
全4部に分けて開催される昭和を捉えた写真展。今回は昭和30~40年代「高度経済成長期」がテーマで、世の中の活況さを写した写真、そしてその裏側を捉えたものも多々あり、自分はそれらに強く惹かれました。ストライキ、闘争、公害など、高度経済成長に伴い産み出された問題、そう言ったことを通って来て現在があり、自分は日々を過ごしている訳で、今の自分の在り方を考えますね。しかしながらドキュメント写真には力が有ります。まさに真実を写し取る「写真」です。今回の展示では当時の芸術としての写真も多く展示されていました。細江英公氏の作品はどれもソリッドで、いつ見てもゾクッとしますね。凄いです。

キュレーターズ・チョイス07 対話する美術館 @東京都写真美術館
東京都写真美術館のスタッフのセレクトによる作品展です。それぞれのキュレーターのこだわりが伝わってくる興味深い企画でした。写真と言うのは二度とは無い、その一瞬を切り取る訳で、その瞬間に巡り合うこと、そして場面を写せたこと、素晴らしく凄いことです。最近、このブログに載せている様に自分でも写真を撮る様になり、そのことが分かってきました。それは、とてもありがたいことだと思います。

↓ 東京都写真美術館 ↓
http://www.syabi.com/index.shtml

今日の美術展 [26 Sep. '07]

2007年09月26日 | fine arts
月末は何かとバタバタしますね。いろいろと些細なことに時間を取られて、予定をやむなく変更しなくてはならなかったり....、今日もそんな一日でした。

Cultivate 小嶋一浩+赤松佳珠子/CAt展 @ギャラリー・間
小嶋一浩氏と赤松佳珠子女史の設計・空間デザイン・チーム、CAt (シーアンドエイトウキョウ) が手掛ける現在進行中の三つのプロジェクトを紹介した展示です。"Cultivate=耕す"と題されたこの展示、日本の武蔵村山、中央アジアのキルギス共和国、ヴェトナムのホーチミン、三つとも郊外や都会から離れた地方の広大な敷地に於ける建築計画を紹介しています。各々、とてもそこの土地や用途が考慮された良い設計だと思うのですが....。何だか、致し方ないにしても、わざわざ自然が素晴らしい処に巨大な建築物を造るのはどうか?! と自分の勝手な意見ですが、そう思いますね。まぁ、設計や建築には関係無いことですが、その様な場所に建物を建てなければならないのは辛い気がします。武蔵村山の日産工場跡地は広大な公園になる様なので、ニューヨークのセントラル・パークの様な楽しくて居心地が良く、使える公園にして欲しいものです。(写真は同展の屋外展示。ちょっとキュートです。)

↓ ギャラリー・間 ↓
http://www.toto.co.jp/gallerma/

今日の美術展 [25 Sep. '07]

2007年09月25日 | fine arts
良い天気、まだまだ暑いですね! (写真は藝大正木記念館にある門の鬼瓦。何気に青空に映えていました!)

東京藝術大学日本画第一研究室発表展 ICHIKENTEN @東京藝術大学大学美術館 陳列館・正木記念館
東京藝術大学日本画大学院第一研究室の学生と担当教員の方々による作品展。現在に於ける様々なスタイルの日本画、とても興味深い作品が並んでいました。伝統的な技法をそのままに用いた作品、伝統的な技法を踏襲し、また新しい技法を盛り込んで描かれた画、自分がとても気に入った作品が何点かありました。そして正木記念館2階の薄暗い和室の中で見る作品は厳かで神々しくも見え、とても良い演出だと思いました。

↓ 東京藝術大学大学美術館 ↓
http://www.geidai.ac.jp/museum/

都市を読むための椅子 東京藝術大学美術学部建築科「椅子展」2007 @東京藝術大学総合工房棟2階多目的ラウンジ
藝大を訪れてたまたま見つけた展示も見て来ました。建築科の学生が制作した椅子の発表で、椅子の様で坐ることが困難なもの、しっかりと自分がチョイスした都市空間にそぐう様に作られたもの、いろいろでしたが、自分は場所を谷中霊園に設定した久保マリコさんの「Childhood」と言う椅子が気になりました。フォルムが綺麗で坐る為の椅子ではなく、遊ぶ為の椅子の様に感じました。前述の一研もそうですが、学生の心意気と言うのは良いものですね。今の自分には同じ様な意識は持てても物理的に同じにはなれないのがちょっと悔しいです?!

↓ 東京藝大建築科「椅子展」2007 ↓
http://www.geidai.ac.jp/labs/architoride/prjct2007/chairshow/

土井コレクション「川瀬巴水」展 @礫川浮世絵美術館
大正・昭和初期に活躍した浮世絵師、川瀬巴水氏の作品展です。巴水氏は本当にホントに素晴らしいです。今までに幾度と氏の作品を見て来ましたが、その度に息を呑みますね。丁寧な描写、鮮やかさと淡さが混在する色彩、素朴で清々しい画面、素晴らしい構図、全てが美しいです。特に色彩で青の色は凄いと思います。よくあれだけいろいろな青色が出せて、しかもその全てがくすんでいないストレートな青色、いつも驚嘆しますね。あと絵師、彫師、摺師、版元が四身一体となった究極の浮世絵版画だと思います。10月から12月にかけて大田区郷土博物館でも川瀬巴水氏の特別展があるのでそちらも楽しみです。

↓ 礫川浮世絵美術館 ↓
http://homepage2.nifty.com/3bijin/

今日の美術展 [23 Sep. '07]

2007年09月24日 | fine arts
午後から板橋へ出掛けようとしたら雨が降り出しまして、急遽、予定を変更。雨が上がってから渋谷へ。

昭和30年代物語 街角のたばこ屋さんをさがして @たばこと塩の博物館
この展示も昭和30年代をテーマにしたものです。ホント、最近、この手の展示が多く開催されていますね。ここの博物館だけにたばこ関係の展示品の他、当時の庶民の生活を彩った数々の品々が並んでいて、特に展示品のデザインに自分は目と興味を惹かれました。自分は昭和38年生まれですから、やはり物心がついた頃に実際に使ったものや体現したことが紹介されていて懐しい思いと共に高度経済成長期始め、この頃に於ける国民の前向きな意識をまた現代に活かしたいと考えます。

↓ たばこと塩の博物館 ↓
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/WelcomeJ.html

"BIG SHOT 2007" 告知です。

2007年09月24日 | events
BIG SHOT 2007
Japanese Authentic Ska & Rock Steady Bands Convention

Re-start! 今年はやります。
日本全国から選りすぐりのオーセンティック・スカ&ロック・ス テディ・バンドが一堂に会する一大イヴェント"BIG SHOT"、今年はやります! 今年の"BIG SHOT"は"CLUB SKA"の総帥"KING NABE"率いるセッション・バンドを筆頭に初見参のバンド多数出演のフレッシュな顔ぶれ。乞う、ご期待!!

11/10 (土) 20:00 Open/Start
@新宿ロフト
 phone: 03-5272-0382

前売: 3,800円 当日: 4,500円 (+ドリンク代)
チケットぴあ Pコード: 271-211
ローソンチケット Lコード: 33807
新宿ロフト: 03-5272-0382
9/29 (土) チケット発売開始

[BANDs]
・KING NABE & THE VIKINGS - New!
・The Silver Sonics
・mule train
・The eskargot miles - New!
・THE JAPONICANS - New!
・Adams Apple - New!
・寿アーバンメイツ - New!
・THE DRAKE TONES (京都) - New!
・チキオケ (松山) - New!
・THE SKA-PHONICS (大分) - New!


[DJs]
小粥鉄人 (Tetsuniques)
浜田光風 (Cool Wise Men)
北島友太 (JAVAdeCAFE)

お問合せ
新宿ロフト: 03-5272-0382 www.loft-prj.co.jp
RAKSTONE Records: info@rakstone.com

mo' info. → www.rakstone.com

主催: RAKSTONE Records
協賛: Pヴァイン・レコード, キリンビール
協力: マチュアー・フィルムズ&ミュージック

2007年9月23日 (日) 朝の空

2007年09月23日 | etc.
今日はどんよりとした天気の為、出掛けるのを躊躇していたら、美術展へ行くタイミングを逸してしまいました....。そんな今朝の空模様です (写真)。曇り空もまた綺麗なものです。

今日の美術展 [22 Sep. '07]

2007年09月22日 | fine arts
行楽にピッタリの陽気ですね。原チャリに乗っていてとても清々しくて心地良いです。(写真はフィルムセンター近くの交差点にある巨大ペンキ缶。いつも凄い勢いで廻っています。青い空にペンキで色を塗るのでしょうか?!)

美術の遊びとこころ「旅」(後) @三井記念美術館
8月3日に訪れた展示の後期展です。展示替えされた作品はそう多くはないのですが、屏風絵が見応えありました。中でも江戸時代に描かれた「伊勢参詣曼荼羅」は伊勢神宮の外・内宮ともに描いているとても興味深いものでした。あと葛飾北斎氏が描いた鳥瞰図「東海道一覧絵図」が江戸から京都までを限られた画面の中に巧く収めていて、この様に描くことの出来る卓越したセンスに感心しました。「旅」の良さを感られる好企画展です。

↓ 三井記念美術館 ↓
http://www.mitsui-museum.jp/index2.html

月を愛でる - 描かれた月の風情と物語 @UKIYO-e TOKYO
「月」が画面の描かれている浮世絵版画の展示です。ここと同じ様な浮世絵専門の美術館、礫川浮世絵美術館でも前に「月」をテーマにした展示を行っていましたが、やはり同じく月岡芳年氏の浮世絵版画シリーズ「月百姿」を中心とした展示で、明治18 (1885)~24 (1891) 年にかけて制作された100枚揃いの内、50枚が並んでいました。稗史故事・説話・謡曲・和歌・俳句・風俗・史実に基づいた作品の数々、月岡芳年氏の作品に多い怪奇趣味、残酷性があり残虐的でオドロオドロしい浮世絵とまた違い、とても趣のある傑作ですね。他には歌川広重氏の江戸名所シリーズなど良い作品が展示されていました。

↓ UKIYO-e TOKYO ↓
http://toyosu.lalaport.jp/shop_detail/18200.shtml

スチル写真でみる日本の映画女優 第3期 戦後の黄金時代を中心に @東京国立近代美術館フィルムセンター展示室
4月から続いている展示の第3期、前回は7月に訪れました。今回は戦後の銀幕を飾った数々の女優さんの紹介です。大分、自分にも馴染みのある女優の方々のスチル写真が並んでいました。久我美子女史、中原ひとみ女史、八千草薫女史、浅岡ルリ子女史、星由里子女史、佐久間良子女史、自分は好きでしたね。美しいです。でも、やはり一番の好みは酒井和歌子女史、別格です。ホント、綺麗でカワイイと思います。

↓ 東京国立近代美術館フィルムセンター ↓
http://www.momat.go.jp/FC/fc.html