今日の美術展 [5 Nov. '07]

ゆっくり寝たら体調はすっかり良くなったので朝イチで六本木へ。今夜は皿廻しにクラブ・ジャマイカへ行って来ます。

鳥獣戯画がやってきた! - 国宝「鳥獣人物戯画絵巻」の全貌 (前)　@サントリー美術館
あまりにも有名ですが、あの兎と蛙が相撲をとっている場面ばかりが思い浮んでしまう「鳥獣人物戯画絵巻」ですが、そのまさに全貌が紹介されています。甲・乙・丙・丁の巻があり、その他にも現存していない巻があるそうで、その絵もお馴染みの兎、蛙、猿、狐などが擬人化されているものの他、動物がリアルに描かれているもの、人物がそのまま描かれているものなど様々です。かなり興味深いものでした。そしてコミカルな画面、漫画の原点と言われるだけあって、シムプルな絵なのに見ていてとても面白く思わずニヤけてしまうほどです。あと、「鳥獣人物戯画絵巻」には模本や明らかに影響を受けている作品が多数あり、のちの日本画壇の手本となっていますね。後期の展示替えが楽しみです。

↓ サントリー美術館 ↓
http://www.suntory.co.jp/sma/

INADA Stone Exhibition.　@東京ミッドタウン・ガーデン
サントリー美術館からミッドタウンの庭園を通って"21_21 DESIGN SIGHT"へ移動の途中で著名グラフィック・デザイナーの方々によるデザインの御影石を使用した彫刻 (?) が展示されていました。御影石の重厚な質感が意外にポップな作品に合っていたり、御影石で伝統的なものを新しい感覚で作っていたり、素材が活かされた面白い作品が並んでいました。あと、野外で晴れた空に御影石がとても映えていましたね。きれいでした。(写真は青木克憲氏デザインによる「コペット 犬」。角々した処が御影石に合ってます。)

↓ 東京ミッドタウン ↓
http://www.tokyo-midtown.com/jp/designtouch/garden.html

water　@21_21 DESIGN SIGHT
失礼な話ですが、あまり期待していなかったのに、見たらことの外、面白い展示で満足しました。グラフィック・デザイナー、佐藤卓氏のディレクションによる「水」をテーマにし、多分野で活躍する方々が参加した企画展です。こう言った企画展だとヘンにこだわってわざとらしいものになっている場合が多々ありますが、この展示はとても自然な感じで、しかも正しい方向でしっかりこだわっている様に思いました。水の大切さや価値、美しさなど、改めて感じました。今回の展示の中で自分達が普段、食しているものを作るのに原料の生産から口に入る製品になるまでにどれだけの水が使用されているか (バーチャル・ウォーター - 仮想水と言うそうです。) が分る様になっていて、例えば牛丼2,000L、ざるそば700L、味噌汁1杯で20L、そうなると日本人ひとりが一日に使用する水はおおよそ"3,000L"になるそうです。これを考えると本当に水を大切にしないとならないと思いますね。他のアート作品などもとても興味深いものばかりなのでお薦めの楽しめる企画展です。

↓ 21_21 DESIGN SIGHT ↓
http://www.2121designsight.jp/

Good Design 2007・ワールドプレミア Part 2　@DESIGN HUB
10月15日に訪れたグッドデザイン賞2007年の受賞作を紹介する展示のパート2で、今回は大賞以下、ベスト15、特別賞の受賞作を詳しく紹介しています。それぞれに良いデザインだと思いましたが、大賞を獲得した充電式乾電池"eneloop"を使用した製品の数々のデザインは、そのコンセプトを含め、とてもスマートで好感を持ちました。ちなみに自分もこの"eneloop"をデジカメで使用しています。

↓ DESIGN HUB ↓
http://www.designhub.jp/