ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年七月三十一日]

2009年07月31日 | fine arts
昨晩はスパム・ナイト@三宿webにお越し頂いた沢山の皆様、ありがとうございました。皆さんに来て頂いたお蔭で、次回は9/20 (日) に開催決定となりました。何と5連休中です。次回も是非、皆様、お誘い合わせの上、遊びに来て下さい。お待ちしております。

そんなこんなのイヴェント明けで頭がボーッとしている中、渋谷に用事があったので、ふたつの展示をサクッと見て来ました。

743) REAL OSAKA - 大阪発12人の提供でお送りいたします。 於: Bunkamura Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
大阪で活動する新進気鋭の作家12名によるグループ展。自分が東京に居る為かもしれませんが、関西のアーティストの感性は自分にとって、とても刺激的に思いますね。この展示に出品している作家の方々にもそう感じます。中でもあっけらかんとした漫画的な画面ながら社会に対するアンチテーゼを感じる倉澤梓女史の絵画や阿部岳史氏による立方体の角材を着色し平面に幾つも貼り付け、遠目に見ると全体像が浮かび上がる凝った作品に惹かれました。

Bunkamura → http://www.bunkamura.co.jp/index.html

744) 恒松正敏 新作展「墨・彩」 於: ポスターハリスギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
恒松正敏氏がパンクスだった頃から、自分は30年来のファンです。最近は画家としての活動の方が大きい恒松氏による新作展で、恒松氏の作品は今まで抽象絵画的なものが多かったのですが、今回の新作は墨を中心に用いて魚や亀などを描いた日本画的な作品です。結構、しっかりとした描写による渋い絵画で、自分は氏の緊迫感のある抽象絵画も好きですが、こちらも味わい深くて良いなぁ~、と思いました。

ポスターハリスギャラリー → http://posterharis.com/gallery.top.html

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

今日の美術展 [平成二十一年七月三十日]

2009年07月30日 | fine arts
まぁ、まずまずの陽気、雨さえ降らなければ良しです。ですが、夜には雨降りとなってしまいましたが。

写真は飯倉の交差点にある「商業界会館」。昭和の雰囲気漂う渋いビルヂングです。壁面に取り付けられたメダリオン風レリーフがカッコ良し。

734) 謎のデザイナー 小林かいちの世界 於: ニューオータニ美術館
自己期待度 – 甲
自己満足度 - 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 甲
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 - 甲
かなり期待の展示でした。数々の絵はがきや絵封筒の意匠を大正から昭和初期にかけて手掛けた京都の図案家、小林かいち氏の作品展です。あまり、その存在が知られていなかった小林かいち氏ですが、近年、注目を集め出されました。自分は今までにいろいろな企画展で小林かいち氏の作品をチョイチョイ見ておりましたが、これだけ多くの作品をまとめて見たのは初めてで感銘を受けましたね。レトロモダンでデカダンな画面、凝った構図と色合い、時代の流行や象徴的なモチーフの使用、オリヂナリティ溢れる意匠、全てが素晴らしいです。きっと、当時の女学生を虜にしたのは、もちろんのことでしょう。日本に於けるグラフィック・デザインの先駆者のひとりです。自分は小林かいち氏の作品を見ていて、稲垣足穂氏の小説の世界を思い浮かべました。とてもお奨めの展示です。

ニューオータニ美術館 → http://www.newotani.co.jp/group/museum/index.html

735) 江戸の伊勢型紙展 於: 紀尾井アートギャラリー
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
前々から気になっていた此処、紀尾井アートギャラリーに初めて訪れました。着物の反物を染める際に使用する伊勢型紙のコレクションを常設で展示しています。江戸から大正期にかけて作られた伊勢型紙、いろいろな文様を細密に切り抜ぬいた匠の技は本当に素晴らしいものでした。また意匠もイイです。それこそ、現在に復刻させて和柄ハワイアン・シャツでも作って欲しいと思いました。此処の展示ではガラス越しではなく、直に伊勢型紙を見ることが出来るのが、また良いです。

紀尾井アートギャラリー → http://www.kioi.jp/

736) OTHER PAINTING V PART III 東あや “東あや おふろば展” 於: Pepper's Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
7/25に訪れたシリーズ展のパート3。今回は東あや女史ひとりの作品展です。風呂場の様子、特にオレンヂ色の洗面器が印象的なペインティング、そのほんわかした雰囲気が自分は結構、気に入りました。

Pepper's Gallery → http://www.peppers-project.com/top/jp/top_frame_jp.htm


737) 丹治莉恵 – little sculpture 於: ギャラリー山口
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
鉄のワイヤーに鉄板を打ち抜いた粗い五円玉状のものを通して溶接し、大きなサークルを作ったインスタレーション。壁から床に置かれた歪んだ楕円形の作品による影や境界的なものが不思議な空間を作り出していました。

738) 古池潤也展 於: ギャラリー山口
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
原寸大で細密に描かれた野菜を組み合わせて大きな文字をキャンバス上に表現した作品の数々。作家はもともと「文字」に興味があり、それと野菜を細密描写していたのを組み合わせて作品にしたそうです。重たい意味の文字が描かれた画面でも、文字と画面とのイメージにギャップがあって面白いですね。興味深い作品でした。

ギャラリー山口 → http://www.galleryyamaguchi.net/

739) 高松和樹展 距離感主義 於: GALLEY b. TOKYO
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
Cg処理をしてキャンバスへプリントアウトした画像の上にアクリル絵具を乗せて描いた変わった作風の絵画でした。モノトーンを基調としたグラディエーション・カラーで構成されたサイバーチックな少女像、現代オタク文化的アートながら、自分は靉嘔氏の版画や東郷青児氏の婦人画を連想しましたね。ちょっと気になる作品でした。

GALLEY b. TOKYO → http://www.gallery-b-tokyo.com/

740) 武田律子 版画展 於: key gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
シムプルな構成、色彩によるシルクスクリーン・プリント連作作品でした。「在」と言う作品のタイトルを作家にお聞きした処、自分にとってとても興味深いお話を聞くことが出来ました。人はアートを見る時に立体・3次元の作品はそのまま捉えているが、平面・2次元のものは自然と3次元に捉えていると言うこと。3次元の作品であれば、たとえば素材、木やブロンズなどから出来ている像、すなわち物質として捉えて見る訳ですが、2次元の作品は先ず其処に描かれているものは何だ? と考え、平面に描かれた立体的な画像によって3次元に見て取ります。つまりキャンバス、絵具などといった物質で平面・2次元を捉えることを先ずはしないわけですね。そう言われてみれば、もちろん自分もその様にアートを見ていた訳で、この話を聞いて「目から鱗」状態でした。そして武田律子女史の作品は、そんな平面作品を3次元に見せる際の「存在」として制作しているので「在」と言うタイトルなのだそうです。自分の美術観が変わる話でした。

key gallery → http://key-seika.cool.ne.jp/

741) META II 2009 (後) 於: 日本橋島屋
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
7/13に訪れた日本画家のグループ「META」による作品展の後期です。今回の5名の中では、漆黒の画面に流れが描かれた梶岡俊幸氏、妖しく何処か病的な雰囲気がありながら何故か魅かれる紫・黒で構成された吉田友紀氏の作品辺りに惹かれました。

日本橋島屋 → http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html

742) 夏紋型紙展 於: カフェ紅
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
期しくも今日は紀尾井アートギャラリーで古の型紙を見ましたが、こちらは現代の作家が作った型紙とそれを使用して染めた生地を使って作ったものの展示販売です。伝統的な柄を踏まえた今っぽい楽しいデザインが為された型紙でした。今日は立ち寄っただけにでしたが、此処、カフェ紅は古い民家を改装した喫茶店で、とても趣のある佇まい。今度は是非、お茶をしてみようと思います。

カフェ紅 → http://www.momicafe.com/

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速報! 今夜のスパム・ナイト。

2009年07月30日 | events
たった今 (って遅いけど....、すいません。)、情報が入りました。今夜、スパム・ナイト “SPAM WARS インチキ・ブラザーズの逆襲 5” のゲストDJは、谷中氏です。
そんなこんなで、是非、皆様、お誘い合わせの上、遊びに来て下さいませ。お待ちしております。

"SPAM WARS – インチキブラザーズの逆襲 5" @三宿 web
7/30 (Thu.) open/start: 23:00 
adm: 1,500円 (w. 1drink) ※恒例、特製スパムおむすび販売あり!

↓ 三宿 web ↓
http://www.m-web.tv/index2.html

今日の美術展 [平成二十一年七月二十九日]

2009年07月29日 | fine arts
やっと雨空から明けましたね。雲の流れが速く、空と雲が織り成す景色がとても美しい一日でした。写真はそんな空の一場面。明日からもイイ天気が続いて欲しいもんです。

727) レトロ印刷・展 於: ロバロバカフェ
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丁
自己趣味性度 - 丙
数名の作家によるレトロチックなプリントが為された紙ものの展示販売でした。

ロバロバカフェ → http://www15.ocn.ne.jp/~robaroba/

728) COCHAE 紙nication!!! 於: 生活工房ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
折り紙の作家ユニット「COCHAE (コチャエ)」による折りやプリントを駆使した楽しい作品の数々が並ぶ展示でした。その発想や着眼点はとても興味深いですね。こんな、ひとつの紙文化も大切、今後もいろいろと面白い展開を期待します。

生活工房 → http://www.setagaya-ac.or.jp/ldc/

729) 「旅と珈琲」小澤真弓個展 於: HB Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
珈琲を絵具として用い描いたイラスト・絵画です。何とも言えない味のある、まろやかな色彩、素敵です。珈琲とアクリル絵具、そしてボールペンが上手い具合にマッチした画面は面白く感じました。あと薄い紙に描かれた作品は珈琲の水分が乾燥して出来たシワが絶妙な景色を作っていましたね。

HB Gallery → http://www.hbc.ne.jp/hbg/

730) 日本の心 富士山展 写真: 大山行男 於: FUJIFILM SQUARE
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
大山行男氏による富士山の姿を撮影した、とにかく美しい写真の数々。富士はやはり霊峰と言える神々しさが写し込まれ、そして自然の美しさが画面からは伝わってきます。素晴らしく自然の美に勝る美しさはこの世にないですね。あんなに美しい富士山の姿を捉えることが出来たら、やっぱり堪えられなくて止めることが出来ないでしょう。

FUJIFILM SQUARE → http://fujifilmsquare.jp/

731) 小橋ユカ どこへ帰る道 於: コニカミノルタプラザ ギャラリーB
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
日常の何気ない光景ながら、何処か何となく目を惹かれる場面が写された粒子の粗いモノクロ写真の数々。森山大道氏の影響が色濃く感じられます。光と影のコントラストが印象的な作品でした。

コニカミノルタプラザ → http://konicaminolta.jp/plaza/

732) Lab 三原回 於: 新宿眼科画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 甲
どの様な展示なのか全く解らずに出向いた処、キャンバスに小型換気扇が取り付けられた作品3点と蛍光灯が切れる間際を再現したかの様な作品3点から成るインスタレーションでした。絵画を学んでいた作家が作品を描いている途中の休憩に、ふと換気扇を見て絵が無くともイイんじゃないか、と思って、一連のインスタレーションを始めたそうです。言われてみれば、その作品に美しさを感じました。回転数が調整された三つのファン、そしてノイジィーながら何となく馴染んでしまうサウンド、点滅する蛍光灯の光、全てにこだわりを感じる興味深い作品でしたね。

733) 柄澤ムム写真展「所在」 於: 新宿眼科画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
男女の首から下の裸体を撮影したモノクロ写真が並んでいました。顔の無い人体はそれだけでは誰だか判らず、やはり人のアイデンティティーは顔にあるのかなぁ、と感じた作品です。展示タイトルからも作家の思う処は其処なのではないでしょうか?

新宿眼科画廊 → http://www.gankagarou.com/

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これ! ジャケ #23

2009年07月28日 | musics
まぁ、ハッキリしない天気だこと。なもんで、出掛けるのを躊躇していたら、結局、出掛けず仕舞いに終わりました。これぞ、夏!! と言う天気は一体いつ訪れるのでしょうか? 明日は雨でも出掛けるぞぉ~っ。

「週刊新潮は明日、発売されま~す。」でお馴染み (って知らないか?! 若い人は、) の画家、谷内六郎氏が描いた絵画を使用した素朴で郷愁を誘う味のあるアルバム・カヴァー。谷内六郎氏の作品を用いたレコード・ジャケットは結構、多くて、それだけ谷内六郎氏が大衆に人気のある画家であったと言うことが分ります。昔から伝わる童謡、古謡を子供達が唄った曲の数々を収録した本アルバムに谷内六郎氏の絵画はピッタリですね。1960年代初期リリースのアルバムです。

わらべうた はる、なつ、あき、ふゆ (古謡) / 東京ヴォーカル・グループ, テイチク・スバル児童合唱団 (歌) 金沢孝子, 岩崎きよみ, 田中久子 (テイチク株式会社 KL3) 10吋LP

明後日、7/30 (木) はスパム・ナイト!!

2009年07月28日 | events
スッキリしない陽気で蒸し暑い中、皆さん、どうお過ごしでしょうか?

で、夏にピッタリ (?) のイヴェント、スパム・ナイト “SPAM WARS インチキ・ブラザーズの逆襲 5” が、7/30 (木) に毎度お馴染み三宿 webにて行われます。DJ陣はいつもメンツ、わたくし、おぐ、ぶーのインチキ・ブラザーズ3人組 & 小原っち。そして今回もマル秘ゲストが居るんだか? 居ないんだか!? 判り次第、発表しようと思っていますが....、どうなんだろ? 実は現時点では自分も知りません。薄く乞うご期待! まぁ、いつもの感じでやりますよ~っ。是非、皆様、お誘い合わせの上、遊びに来て下さいませ。お待ちしております。

"SPAM WARS – インチキブラザーズの逆襲 5" @三宿 web
7/30 (Thu.) open/start: 23:00 adm: 1,500円 (w. 1drink) ※恒例、特製スパムおむすび販売あり!

↓ 三宿 web ↓
http://www.m-web.tv/index2.html

お知らせ。

2009年07月28日 | events
スカパラやムードメイカーズのグッズでもお馴染み、自分の大阪のツレ “Day Starter” が8/2 (日) まで東京出展をしています。皆さん、是非、お立ち寄り下さい。自分もまだ訪れていないので、近日中に顔を出そうと思っています。

その模様は “Day Star Blog” をご覧下さい。
↓ ↓ ↓
http://daystarter.seesaa.net/

『Day Starter Exhibition』@ RISE GALLERY
2009.7.25 (土) ~ 8/2 (日)
11:00~19:00 (最終日17:00まで)

RISE GALLERY → http://www.rise-gallery.com
〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-3-12 1F
東急東横線「学芸大学駅」または「都立大学駅」より徒歩8分
東急バス・都バス「碑文谷5丁目交番」バス停より徒歩2分

Day Starter → http://www.daystarter.net/

今日は雨で....。

2009年07月27日 | etc.
空模様が目紛しく変わりますね。今日は午前中、自分のレコードを預かってもらっていた処からの移動作業。そして午後は打ち合わせ。その後、展示や何やらへ出向こうと考えていた処、夕方から雨がドシャ降り。止んでから出掛けようと思ったのに、なかなか雨は上がらず時間ばかりが経ってしまい、止んだ頃にはすっかり展示が終わる時間となってしまいました....。でも、中目黒の事務所から見えた雨上がりの夕空 (写真) が素敵だったので、ヨシとしましたよ!

今日の美術展 [平成二十一年七月二十六日]

2009年07月26日 | fine arts
ピーカン!! 頗る良い天気、今日は今年初の原チャリ湘南遠征です。昨日に引き続き、今日もカンカンに日焼け三昧です。で、鎌倉へ廻ろうかと思いましたが日曜日なので、きっと凄い人出に違いないと踏んで今日の処は葉山を訪れただけにしときました。葉山の美術館から臨んだ一色海岸の海 (写真) は煌めき、夏真っ盛りでしたよ。

725) 画家の眼差し、レンズの眼 近代日本の写真と絵画 (前) 於: 神奈川県立近代美術館 葉山
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 甲
自己趣味性度 - 乙
近代日本芸術に於ける絵画と写真の関係性を掘り下げた興味深い内容の展示でした。写真を模して描かれた絵画、絵画の描き方に影響された写真。共に影響され合って芸術性が高まったことが分ります。近代日本絵画の巨匠と呼ばれる多くの方々が写真を元に描き写したり、日本画に於ける余白の美を取り入れた構図の写真など、並べて比較、解説されていました。かなりフムフムと納得出来る内容でしたよ。思わず図録を購入です。

神奈川県立近代美術館 → http://www.moma.pref.kanagawa.jp/index.html

726) 山口蓬春と近代絵画 - 蓬春ゆかりの作家たちを中心に 於: 山口蓬春記念館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
山口蓬春氏の作品と共に氏と繋がりのあった名立たる作家の方々による絵画や書状などの資料が紹介されています。蓬春氏のいろいろな交友関係も分る展示でした。

山口蓬春記念館 → http://www.jrtf.com/hoshun/

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。

で、日焼け具合はコレです。バ~ンッ!?
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

今日の美術展 [平成二十一年七月二十五日]

2009年07月25日 | fine arts
久しぶりに夏らしい陽気となったので、ここぞとばかり、10時チョイ前には出掛け、何と怒濤の21軒 (?!!) もの展示を一気に見て廻りました。一日で見た展示の最高記録って、バカですよね?! ヤリ過ぎました。なので、今日はコメントを短めで。そうそう、今日は隅田川の花火大会でした。知らないで両国方面へ行ったらエラい人出でしたよ。花火はちょこっとだけ見ました。

写真は今日初めて訪れた “GALLERY MoMo Ryogoku” の内部。元は紙の型抜きを製造する工場だったそうで、木造の柱や梁が趣のある画廊でした。もちろん、展示もグッドで、この渋い空間に並ぶ現代アートが旨い具合にマッチしてましたよ。

704) 江戸の本草画家 – 齋田雲岱の博物図譜 於: 齋田記念館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
齋田雲岱氏による博物図譜の展示でした。動植物の細部に至るまで繊細に描写した図譜の数々、貴重な資料である上にしっかりとした絵画作品と言えるものです。その画風は日本画にも通じる点は興味深いですね。生物の有りのままを描写したいと言う人の意識は昔も今も変わず永遠のテーマでしょう。

齋田記念館 → http://homepage3.nifty.com/oyama-chaen/saita_museum.html

705) 向付 – 茶の湯を彩る食の器 於: 五島美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
日本国内外を問わず、いろいろな作法・産地に於ける古の焼き物、懐石料理などの席で使用された皿や容器の展示でした。とにかく名品揃いで見応えのある内容でしたね。また詳しい解説により、古の焼き物に関しての知識が深まった良い展示でしたよ。

五島美術館 → http://www.gotoh-museum.or.jp/

706) 宮本三郎と昭和の婦人誌 女性を求めて 於: 宮本三郎記念美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
昭和前期に宮本三郎氏が手掛けた婦人雑誌の表紙絵や口絵、そして女性を描いた作品、また同時期に同様に婦人雑誌へ描いていた作家を紹介した展示です。いつも感じますが、宮本三郎氏の女性画は本当に素晴らしいですね。女性の美しさを独自の視点で描ききっています。そんな素敵な女性画が表紙を飾っていた婦人誌の数々、また良い趣のものでした。

宮本三郎記念美術館 → http://www.miyamotosaburo-annex.jp/

707) チン↑ポム「にんげんていいな」 於: 山本現代
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丁
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
う~んっ....、何?!

山本現代 → http://www.yamamotogendai.org/

708) マストワン個展 [妖怪] 於: NANZUKA UNDERGROUND
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
絵具をそのまま厚塗りして出来た独特の画風は興味深かったのですが.....。

NANZUKA UNDERGROUND → http://www.nug.jp/

709) イグノア・ユア・パースペクティブ 7 於: 児玉画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
現代アート若手作家による作品のオムニバス展示。自分にちょっと引っ掛かる作品はありませんでした。すいません。

児玉画廊 → http://www.kodamagallery.com/

710) 新村則人×安田由美子 [ガリ版とプリントゴッコ] 於: JAGDA TOKYO
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
新村則人氏がプリントゴッコを使い魚屋、安田由美子女史がガリ版を駆使してパン屋、実在する店舗のグラフィック・デザインを各々が手掛けた面白い企画展でした。ガリ版はもちろん、プリントゴッコでさえ現在ではあまり使用されなくなっていますが、壁に貼られた紙袋やポスターは共にイイ味を出していましたよ。ガリ版、懐かしいですね~っ。自分が小学生の頃、よく作文集や学習プリントなどを作る為にロウ原紙に文字を切り、ローラーにインキを付けて印刷したもんです。

JAGDA TOKYO → http://www.jagda.org/contents/jagdatokyo/

711) OTHER PAINTING V PART II 西尾真代 “あかり” 大久保早希子 “WORLD WORTH WORLDLINESS” 於: Pepper's Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
西尾真代女史の家庭の室内照明器具を下から見て描いた絵画は以前、シェル美術賞展2008で見てとても気に入った作品でした。今回も同様の、どれもが面白い視点で描かれた暖かみを感じる良い作品が数点展示され、惹かれましたね。 大久保早希子女史の作品は細かくボールペンで描いた興味深い画風のドローイングでした。

Pepper's Gallery → http://www.peppers-project.com/top/jp/top_frame_jp.htm

712) 脂鉛筆画家 朝倉景龍展 注文の料理多い店にて 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
サイバーでエロティック、そしてグロくてイルな女性像を描く朝倉景龍氏の作品展。以前にも氏の個展を此処で見ていますが、相変わらず独自の世界観で女性を細密描写しています。今回の作品もかなり惹かれるものがありましたが、前の展示の方が、よりマニアックだった様に感じました。しかしながら、やっぱり朝倉景龍氏の作品はヤバいです。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

713) 松尾玲央奈展 於: GALERIE SOL
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
Dmに載った作品を見て、結構、年配の作家さんなのかと思いました。でも、話はしませんでしたが、実際は若くてかなりルックスがイケイケの女性作家さんだったので驚きましたね。こんな渋いインスタレーションを彼女が造っているとは!! 鉛板を使って造られた大きな何かの容器の様、不思議な雰囲気を醸し出す作品でした。

GALERIE SOL → http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/

714) 高田麻衣子展 於: Gallery-58
自己期待度 – 丙
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
夢の中に於ける情景を表したかの様なインスタレーションに自分は思いました。

Gallery-58 → http://www.gallery-58.com/

715) 2009 ADC展 / 会員作品 於: ギンザ・グラフィック・ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
現代日本に於けるグラフィック・デザイン最先端であるADC賞受賞作品展。此処では東京アートディレクターズクラブ会員による作品の展示です。しかし、まぁ、前からチョイチョイ述べてはおりますが、自分の意見としては最近、評価されているグラフィック・デザインは、確かにカッコ良くて趣向が凝らされていると思うのですが、それなりに金をかけ過ぎているのではと思いますね。「おっ、凄ぇ!」と感じる前に「これは金がかかっているなぁ。」と考えてしまいがちです。自分が穿った見方をしてるのでしょうが...。何となく70年代に於けるグラフィック・デザインの様な一見して圧倒的な迫力を感じる作品を自分は望みます。でも、この展示、最先端グラフィック・デザインを見ることの出来る良い機会ではありますよ。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー → http://www.dnp.co.jp/gallery

716) 2009 ADC展 / 一般作品 於: クリエーションギャラリーG8
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
こちらは一般グラフィック・デザイナーの方々による受賞作品展。コメントは上に準じます。

リクルート2つのギャラリー (クリエーションギャラリーG8) → http://rcc.recruit.co.jp/

717) 第1回グラフィック「1_WALL」展 於: ガーディアン・ガーデン
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
リクルート主催の公募展「ひとつぼ展」が装いも新たに改変、壁一面の使って如何に作品を展示するかのコンペとなりました。今回はその第一回目のグラフィック部門。ノミネートされた6名の若手作家はそれぞれに趣向を凝らしてはいましたが、自分にはイマイチ、ピンとくる作品がありませんでしたね。確かにグランプリに輝いた我喜屋位瑳務氏によるアメリカのポップ・アートやミックをパロッたかの様な作品は面白いな、と思いましたが....。

リクルート2つのギャラリー (ガーディアン・ガーデン) → http://rcc.recruit.co.jp/

718) 武田歩展 終りの領域 於: Gallery K
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
平面と立体、共に同じテーマを持っていると思える作品。ポップであり素朴さと楽しさを感じます。平面作品の描き方が気になりました。どう描いているかは解りませんでしたが...。

Gallery K → http://homepage3.nifty.com/galleryk/

719) ま昼のまぼろし 清水智裕 於: gallery 坂巻
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 甲
久々に、あぁ、いいなぁ~、と思える現代アートの絵画作品でした。マンガやイラスト的なポップ・アートでオリヂナリティがあり、描かれた女の子の絵が何ともおきゃんで涼しげ、そのテーマの選択もスマートです。自分にはレトロ感がある様に思える処もマル。とても気に入りました。 清水智裕氏、今後も注目です。

gallery 坂巻 → http://gallery-sakamaki.net/

720) 美島菊名 “TOP OF THE WORLD” 於: アート★アイガ
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
結構、注目を集めている女流写真家、美島菊名女史の作品展です。制服姿の女子を撮った写真の数々、フェティシズムやオタク感もありながら、独自の世界観、オリヂナリティある画面構成の妙はなかなかのものです。しかも作品を一発撮りで決めている技術力の高さも侮れません。今後も趣向を凝らした作品に期待です。

アート★アイガ → http://www.artaiga.com/

721) 早川克己展「Double : Vision」 於: GALLERY MoMo Ryogoku
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
サイバーチックで幻想的でもあるイメージ、とてもシャープな画面の現代アート作品。作画方法が興味深く、塗り重ねた絵具をグラインダーで削り取って色彩を表現しています。その色合いは絶妙に美しく、他に類を見ません。とても惹き付けられる作風、そして作品の数々でした。

GALLERY MoMo → http://www.gallery-momo.com/

722) 小穴恵子 蘭の乱逆 於: マキイマサルファインアーツ
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
紅・朱色にパワーとインパクトのあるペインティング作品でした。

723) ダリウス展「墨から光へ」 於: マキイマサルファインアーツ
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
フランス人アーティストによる墨を使用した和的なペインティング&ドローイング作品。和のイメージを独自に解釈をした作風なのでしょうか? 独特の趣ある興味深い作品でした。

マキイマサルファインアーツ → http://www.makiimasaru.com/

724) 「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」展 EXTRA 於: パラボリカ・ビス
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 戊
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
う~んっ。ちょっと自分には興味の沸かない音の作品でした。「音楽」は文字通り音が楽しくなくちゃね。

パラボリカ・ビス → http://www.yaso-peyotl.com/index_17.html

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