ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年六月三十日]

2008年06月30日 | fine arts
早いもので今日で6月も終わり、今年も半分、過ぎてしまいました。まぁ、ホント、今年の上半期はグダグダで終りましたね。毎日、美術展通い三昧、御目出度い脳天気な日々を過してしまい、全くどうなんだか?! しかし下半期はやりますよぉ.......、やるつもりです、本業の音楽を。そんな訳ですが、美術展通いも続けますけど。で、今日はギャラリーを三軒ハシゴでした。

笹尾光彦展 伝承のいけばなを描く 於: Bunkamura Gallery
画家の笹尾光彦氏が華道家元池坊とコラボレイトした絵画+いけばな展です。華道教授、中村正和氏による素晴らしいいけばなの現物と池坊によるいけばなを笹尾光彦氏が描いた作品が並んでいました。一点の金屏風を除いて、他の全ての作品が真っ赤なバックに油彩でいけばなが描かれており、何だか不思議な雰囲気のポップ・アート、イラスト的です。池坊のいけばなは古くは狩野派の絵師達により描かれたそうですが、この笹尾氏の作品は、それらとはきっと全く趣が違うと思いますね。その頃は必然的に、例えば写真がある訳でもないので記録として、描かれたに違いないでしょう。笹尾光彦氏の作品は、やはりその様な主旨ではないと思いますので、面白い試みだと感じますが、どうなんでしょうか?! 池坊と謳ってなければ、何の注釈もなければ花を描いた静物画ですから。

↓ Bunkamura ↓
http://www.bunkamura.co.jp/index.html

小原里美★コラージュ展 インカローズ 於: Gallery Niepce
結構、イムパクトのある展示案内のポスト・カードを見て妙に気になったので訪れてみました。レトロ (昭和) 感とジャンク感が溢れる切り抜きコラージュの展示です。雑多なものが昭和期の雑誌から切り抜かれ貼り込まれた作品が壁に貼られ、それらはかなりゆるくて、とても面白いかったです。作家の小原里美女史は実は写真家の方でいろいろと話を伺えて楽しいひと時を過すことも出来ました。そしてファイリングしてある写真作品も見せて頂いたのですが、これがなかなか興味深い代物、良い写真の数々でしたね。カラー作品とモノクロ写真、ひとりの人が撮った様には思えない程、全然、違う質感と雰囲気を持った作品で興味深かったです。特にカラーものはレトロ感ある画面の紙焼をカラー・コピーした作品で、余計に古っぽい感じになって味わい深くなっていました。今度は小原女史の写真作品をしっかり見てみたいものです。そんな話しもしつつ、何より小原里美女史と話せたのは有意義な出来事でした。異業種、特に自分が興味を持っている方々と話すのは本当に楽しいことです。

↓ Gallery Niepce ↓
http://niepce-tokyo.com/

松井冬子について 於: GALLERY NARUMIYA
松井冬子女史の作品は、まぁ、とにかくキラーな日本画ですね。凄えです。松井冬子女史の画集が出版されたのを記念しての展示で、展示作品数は少ないものの、作品を直に間近に見ることが可能で貴重な体験出来ました。細部に渡り松井女史の高い技術力と筆致を鑑賞出来たし、松井女史の感性を垣間見ることが出来た様な気がします。実際にはかなりグロいものを描いているにもかかわらず、それらは美しく、またそれらに対し、まるで嫌悪感や変な違和感を感じさせない松井女史の才能、そして世界は素晴らしく、ヤバくて際どいです。松井冬子女史からは目を外せません。

↓ GALLERY NARUMIYA ↓
http://www.gallery-naruyama.com/

今日の美術展 [平成二十年六月二十九日]

2008年06月29日 | fine arts
今日訪れた展示のタイトルにピッタリの梅雨空の中、出掛けました。で、今日は紙の博物館からの帰りがけ、本郷通りを博物館のある王子から東京メトロ南北線の二駅分を駒込まで雨の中、のんびり歩きました。本郷通りは江戸時代の昔、日光御成道で将軍の日光参詣専用道で、唯一、将軍が日光参詣の際に宿泊した岩槻城のある岩槻藩のみが参勤交代での利用が可能だったそうです。博物館のある飛鳥山公園は江戸時代から桜の名所、そして今日歩いた本郷通り沿いには旧古川庭園や六義園もあって、見所も大い歴史ある地域です。で、写真は駒込から程近い霜降橋にある「しもふり銀座商店街」。細い道なりに昔ながらの商店が並ぶ、良い佇まいの商店街でしたよ。ちなみに一反もめんの足ヴァージョンの様なゆるキャラは「しーちゃん」と言うそうです。そんなに長い距離でもないのに北区・豊島区・文京区を跨いでを歩いたちょい散歩でした。

雨ニモ負ケズ - 水に強い!? 紙の力 於: 紙の博物館
まさに梅雨時に合わせた内容の紙に関する展示、日本人が如何に紙を耐水性にする工夫を行って来たかと現代の耐水紙を紹介していました。その昔は柿渋や漆、油を用い紙に耐水性を持たせ傘や合羽、容器など、いろいろな生活用具を作り出し使用して来ました。まさに生活の知恵と必然性が生み出した技法だと言えるでしょう。普段はあまり実際には見ることのない和傘や紙合羽、紙製の容器などが並べられ、かなり興味深いものでした。ちなみに和傘は現在、岐阜や各地で生産が行われ続けていて、傘寿 (80歳) の祝いの贈り物としてよく使われたりしているそうです。また、合羽 (かっぱ) の語源はポルトガル伍の "capa" に由来していて、紙合羽は昭和の中頃まで作られていました。現代に於ては今の技術により作られたいろいろな耐水紙が様々なものに用いられています。撥水性の紙は地図やラベル、紙袋など、耐水性の水が滲みても破れない紙は伝票、メモ帳、ペーパー・フィルターなど、極く身近の生活用品となっています。現代の耐水紙はほとおどが合成樹脂を使用して作られていますが、その点、昔のものは自然の素材で加工をしていて良いですね。なかなか興味深い内容の展示でした。

↓ 紙の博物館 ↓
http://www.papermuseum.jp/

今日の美術展 [平成二十年六月二十八日]

2008年06月28日 | fine arts
午後から何かと用事が建て込んだ一日でしたが、午前中の早い時間から原チャリを駆って武蔵野方面へ。

やきもの・用と形 於: 国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館
今回はICU初代学長、湯浅八郎氏が蒐集された実際に生活に於て使用されていた用具・道具としての陶磁器の展示です。暮らしの中で使われていた食器から台所道具、化粧道具など、焼き物で作られたあらゆるものが並んでいました。全てがまさに機能美であり、そして職人による洒落心ある装飾が施されたそれらの品々は日用品とは思えない程、素晴らしいものです。水滴や油壷、盃台などの小さな品々はとてもかわいらしく集めたくなる様なものでした。また、酒や醤油、酢などの運搬に使われた「通い徳利」は形が美しく良い佇まいのものばかり。あと、驚いたものが織部焼で作られた井戸用の滑車です。こんなものまで焼き物で作られていたのかと思う様なもので、しかもしっかりと織部焼の様相をしていました。やはり金属製品が発達するまで焼き物は人の生活に密接していたことが分りますね。実用品から芸術品まで焼き物も幅広く、そして奥が深いです。しかしながら、良いコレクション、湯浅八郎氏の民芸に根差した審美眼は素晴らしいと思いました。そうそう、氏の蒐集の始まりとなった瀬尾焼の石皿のコレクションは秀逸です。

↓ 国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館 ↓
http://subsite.icu.ac.jp/yuasa_museum/

ゆかいな木版画 - その、柔らかな微笑み 於: 府中市美術館
本当に温かみがあり、見ていてとても楽しくなる木版画が多数が並んだ展示でした。大正から昭和期に於いて活躍された木版画家の名作揃い、どれもがきれいで素朴な味わいや愛らしさを感じるものばかりです。どの作品も良いものでしたが、自分は中でも前川千帆氏、川西英氏、浅野竹二氏、武田源三郎氏、稲垣知雄氏等の版画を気に入りました。そして蔵書票の数々はその小さな画面の中に作者の趣向が凝らされ、どれもが可愛らしく素敵です。今回、多くの作品がガラスを通さずに裸で展示され、ナマで色目や風合いを鑑賞出来たのが嬉しいことでした。とても良い展示だったので、今日は図録 (写真) を購入、絵葉書付きの充実した内容の一冊です。

↓ 府中市美術館↓
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/

明治東京のレクリエーション『行楽と娯楽』展 於: ガス・ミュージアム
明治時代の東京に於ける庶民の楽しみ、行楽と娯楽を描いた浮世絵版画と石版を展示、そして、それらを詳しく解説しています。歌舞伎、花火、祭り、花見、催事、名所など、当時の風物詩と言えるものが華やかに描かれています。明治時代にはこんなことがあって、いろいろなことが催され、また、当時の文化や人々の暮らしぶりが分る興味深い展示でした。日本の歴史に於て、最もいろいろなことが起こり、時代が動いたと言える明治時代、まさに文明開化、そんな様々な場面が伝わって来る内容の面白い企画展でしたね。

↓ ガス・ミュージアム ↓
http://www.gasmuseum.jp/

今日の美術展 [平成二十年六月二十七日]

2008年06月27日 | fine arts
今日もまぁまぁの天気。今年の梅雨は雨もそれなりに降っているので、それなりの梅雨なのではないでしょうか?! で、今日も画像無しですいません。

子どもとたのしむ浮世絵 その3 - 賢女八景・曽我物語・横浜絵・創作版画など 於: 砂子の里資料館
4/265/22に訪れた展示の最終後期展です。今回は江戸時代の幕末から昭和初期にかけての浮世絵版画が並んでいました。中でも今回、自分の目を惹いたのが明治期に活躍した揚洲周延氏の作品。その伝統的な浮世絵の画風を踏襲した上で時代にちなんだ題材を描いた浮世絵はなかなかのものです。周延氏の若い女子を描いた「真美人」シリーズは、まさに美しい作品でした。また、明治・大正・昭和に渡り活躍した日本画家、山本昇雲氏の版画や川瀬巴水氏、そして巴水氏に師事した石渡江逸氏等、昭和初期に活躍した絵師の方々による作品も興味深く、素晴らしいものでした。来月は歌川広重氏による「中判 東海道五十三次之内 54枚揃 (蔦屋吉蔵版)」の展示で有名な保永堂版とはまた違う東海道五十三次を見ることが出来るとのこと、楽しみです。

↓ 砂子の里資料館 ↓
http://www.saito-fumio.gr.jp/

今日の美術展 [平成二十年六月二十六日]

2008年06月26日 | fine arts
えらく寒い一日でしたね。ですが、午後からは雨が上がり、何とか原チャリで動くことが出来ました。良かったです。寒いこともあって今日は近場の展示へ。

Papuning パプニング 於: IID GALLERY
池尻にある世田谷ものづくり学校にあるギャラリーへ。4人の若手作家による動きのあるインスタレーションの展示です。まぁ、それぞれにこだわり考えて作成しているとは思いますが....、自分にはど~も...、でした。面白いとは思うのですが。ただ飯沢未央女史のPCに出来た腫瘍がPCに負荷がかかると (例えば思いソフトを稼働させたりすると) 膨張するインスタレーションはディジタルなものとナマっぽいものが一体となり、目に見えなくとも実際にはPCにも、きっとそんな症状があるに違いないことを具現化していて興味深いものでした。

↓ IID GALLERY ↓
http://www.r-school.net/

森山大道展 I. レトロスペクティヴ1965-2005 II. ハワイ 於: 東京都写真美術館
大御所写真家、森山大道氏の作品展です。「レトロスペクティヴ」と「ハワイ」のふたつにテーマ分けをして2フロアで展開した見応えのある展示でした。
I. レトロスペクティヴ1965-2005
まさに回顧展と言える様な森山氏の軌跡をデビュー時から2005年までの作品、約150点で紹介しています。"Deep" で "Dark" なイメージの写真群、森山氏の写真は独自の世界観、哲学、感性と趣味性で撮った、この人だからこそこんな写真が撮れるんだ、と言うものだと思います。テクニックや理論などは気にせず、勢いのままに撮ったかの様な写真、リビドーのままに撮影したかの様な気迫とパワーに満ち溢れていると感じました。それは、ずっと見ていると写真に当たって気分が悪くなる気がします。ですから見終わった時には結構、疲労感がありました。あと、森山氏の写真にはリアリティと非現実感の両方が混在している様にも思います。そして、氏の写真はタイムレス感覚があり、いつの時代のものか分らなくなります。また、被写体がイイです。とてもスリリングなものを撮っています。とにかく見ていて、とても不思議な感覚がありましたね。
II. ハワイ
こちらは2004年から足掛け3年かけて撮影したハワイの写真。特大サイズ、迫力のモノクロ写真、約50点で構成されています。モノクロと言う点を考えなくとも、何故が南国、楽園的なイメージを感じさせない写真だと思いました。むしろ、とても生々しく、ダークでグロテスク感さえある雰囲気の作品ではないでしょうか? そして、そこには暑さを感じます。きっと、森山氏にとってのハワイはこの様なことなのでしょう。ヤバい感性だと思います。
いやぁ~、また、凄い写真家の際どい作品を見ることが出来ました。

↓ 東京都写真美術館 ↓
http://www.syabi.com/index.shtml

今日の美術展 [平成二十年六月二十五日]

2008年06月25日 | fine arts
今日も何とか雨は降らず、原チャリ移動が出来て助かりました。今年は何となく日中と夕方・夜との温度差がある様に感じますね。今日も夕方からとても涼しくなりました。で、今日は最期に訪れた「バウハウス・デッサウ展」、これがブロガー招待企画に応募した処、運良く当選。通常の開館時間終了後に入館出来て。じっくり見れた上に入場フリー、お土産付きで超ラッキーでした。

森澤勇作品展「軽井沢時代 1947-1960」 於: JCIIフォトサロン
去年、写真家の森澤ケン氏と知り合うキッカケとなった彼の祖父に当たる森澤勇氏が撮影した写真の展示が再び行われていたので見に行って来ました。森澤勇氏が昭和22年から35年にかけて軽井沢で写真館を営んでいらした時の写真の数々です。去年、見た時もかなりグッと来るものがありましたが、今日、改めて見ても良い写真ばかりでした。そこには古き良き日本の愛のある姿が写されています。日常の景色を切り取った様な写真なのですが、その写したタイミングと構図が絶妙、素晴らしいですね。そして森澤ケン氏による巧みなプリントの技も写真の良さを際立たせているのでしょう。前回より展示写真数が多く見応えがありました。が、実際には膨大な数の写真が残されているそうなので、是非、他の作品も見てみたいものです。実はちょっと前まで同様の写真展と森澤勇氏が撮った8mmフィルムの上映が軽井沢で行われていたのですが、遠方の為、行くことが出来ず残念でした。なので、8mmフィルムの方も見たいですね。

↓ JCIIフォトサロン ↓
http://www.jcii-cameramuseum.jp/

生誕百年 山川惣治展 - 戦後日本を勇気づけた「少年ケニヤ」 於: 弥生美術館
「少年王者」や「少年ケニヤ」と言った作品が代表作である昭和20~30年代を中心に活躍した絵物語作家の山川惣治氏、生誕百年を記念した展示です。山川惣治氏の躍動感溢れるイラストの数々は夢や希望に満ちていて、見ていてワクワクしますね。そして、今となってはあまり聞かない言葉となっていますが「冒険心」も感じられます。人物、動物、恐竜などが高い描写力で描かれ、そしてストーリーテラーとしても山川惣治氏は素晴らしいと思いました。まさに戦後に於ける日本の子供達に活気を与える絵物語であったに違いありません。ちなみに横尾忠則氏も山川惣治氏の大ファンだそうで、確かに横尾氏の作品は山川氏の作風に通ずる処があり、創作の発想は同じでしょう。夢・希望・冒険、そして愛を感じる山川氏の作品はとにかく楽しいものばかりです。

マルチアーティスト 竹久夢二の七つの顔展 於: 竹久夢二美術館
竹久夢二美術館の方ではいろいろなことを手懸けた竹久夢二氏のマルチ・アーティストぶりを紹介していました。竹久夢二氏は本当に多才ですね。絵を描くことばかりでなく、店や展覧会のプロデュース、書、批評など、あらゆることを行っていました。才能があるのはもちろんのことで、きっと氏は多趣味であり、好奇心が旺盛だった方に違いありません。そんな多彩な仕事の中でも、やはり自分はグラフィック・デザイナーとしての夢二氏が好きです。ハイカラながら儚さもあるイラスト、モダンでセンスの高いデザイン、いつ見ても魅かれます。しかしながら、竹久夢二氏、上記の山川惣治氏もそうですが、ここ弥生美術館と竹久夢二美術館で行われる展示を見ていつも思うのが、昔の挿絵画家の方々の仕事量はハンパではないと言うこと。しかも、もちろん今みたいにパソコンのグラフィック・ソフトで描いている訳ではなく、全部、手書きなのですから。凄いです。

↓ 弥生美術館・竹久夢二美術館 ↓
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/

バウハウス・デッサウ展 於: 東京藝術大学大学美術館
今日、訪れた展示の中のメイン・イヴェント、バウハウス・デッサウ展 (写真: 特別に許可が出て撮影しております。) です。上記の様に特別観賞会だったので、ほぼ2時間かけてじっくりと鑑賞することが出来ました。ありがたいです。今回は造形学校・バウハウスの1919年から1933年に於ける歴史中、1925年から32年、デッサウに拠点を置いていた時期にスポットを当てた展示でした。バウハウス・デッサウ財団所蔵の日本未公開の作品が数多く展示され、また初代校長ヴァルター・グロピウス自らが設計したデッサウ校舎の校長室の再現など見処が沢山あり、そして時系列、分野別、マイスターごとに掘り下げた解説と展示、かなり見応え充分な内容で堪能出来ましたね。現代に受け継がれているバウハウスで行われた活動や制作されていたもの、そして制作に対する姿勢は、今回、展示をしっかりと見て行く内に、それが必然的に生まれ行われたことが改めて分りました。革新的でありながら、基本に忠実、世界の工業や経済の発展に伴ってバウハウスが興されたのでしょう。基本を踏まえているからこそ、現代に受け継がれているのだと思います。また、バウハウスで行われていたことは様々な形態ながら、一貫した理念に基づいていると感じます。バウハウスの作品は建築、グラフィック、インテリア・デザイン、写真、そして演劇でも、全てが美しく、シムプル、機能的、実用的、ハイ・センス、無駄の無いデザイン、質実剛健が基本となっているのではないでしょうか? それはドイツ人の気質による処かもしれません。これまで自分は1995年、池袋セゾン美術館で行われた「バウハウス展」から大小合わせていろいろなバウハウス関係の展示を見て来ましたが、今回の「バウハウス・デッサウ展」は特に充実の素晴らしいものでした。掛け値なしで良い展示なので、是非、皆さんも観に行ってみて下さいませ。自分はいつか実際にドイツのバウハウス・デッサウ校舎に訪れてみたいものです。と、同時に「ドクメンタ」も観たいなぁ。

今回、ここ東京藝術大学大学美術館で同時開催されている「芸大コレクション展」を観ることが出来なかったのが残念。日を改めて出直しです。

↓ 東京藝術大学大学美術館 ↓
http://www.geidai.ac.jp/museum/