今日も良い天気、原チャリでちょっと遠乗りして横浜へ。横浜港近辺を廻りました。かなり日焼けしましたね。(写真は日本郵船歴史博物館。1936年に建てられた歴史ある建築物です。)
水の情景 - モネ、大観から現代まで 展 @横浜美術館
展示のタイトル通り、水を題材とした国内外、年代を問わず、いろいろな作家の様々な作品を集めた美術展。相当数の作品が展示されていて、とても見応えがありました。気に入った作品、関心を持てないものもある中、数点展示されていた近代浮世絵版画の巨匠、川瀬巴水氏の絵はとても好きです。まるで、クレパス画か水彩画の様な色合い、質感を持った木版画は素晴らしいと思います。他には堅山南風氏の4点連作の日本画がとても涼しげで印象に残りましたね。もちろんモネ氏や横山大観氏の作品も素晴らしいものでした。
併せて開催されているコレクション展も良い作品が多くお薦めです。
↓ 横浜美術館 ↓
http://www.yaf.or.jp/yma/
ようこそかながわへ 20世紀前半の観光文化 @神奈川県立歴史博物館
20世紀前半の神奈川に於ける観光にまつわるいろいろな資料を集めた興味深い展示でした。いろいろと面白いものがありましたが、やはりビジュアル的なもの、当時のポスター、パンフレット、観光絵葉書、そして駅弁の掛け紙など、凄くデザインが気になるものばかり、そして当時、地図をデフォルメして観光案内に使用した鳥瞰図、特にその道の巨匠、吉田初三郎氏の緻密にそして上手く描かれた作品は興味をそそるものばかりでした。現在よりもずっと観光・旅と言うものに庶民の夢が詰まり、とても意義のある大きな娯楽であった時代が分かる展示で面白かったです。
↓ 神奈川県立歴史博物館 ↓
http://ch.kanagawa-museum.jp/
洋上のインテリア 船内装飾と建築にみる近代日本デザイン @日本郵船歴史博物館
日本の海運業を司ってきた日本郵船の歴史を紹介する博物館です。今回は日本の (主に戦前) 豪華客船内に於けるインテリア・装飾を紹介した展示です。動くホテルと呼ばれる豪華客船の内装、それは素晴らしいものでした。展示テーマにある様に近代日本の建築やデザインに通じるもので、当時に欧風なデザインと日本古来の意匠、そして新たに考え出された設計・色・形・模様が相まって美しいものを産み出していた様です。とても趣のある展示でした。
↓ 日本郵船歴史博物館 ↓
http://www.nykline.co.jp/rekishi/welcome.htm
横浜浮世絵 よみがえる幕末・明治の町づくり @横浜開港資料館
以前に品川歴史館で品川の幕末・明治を題材とした浮世絵版画を見ましたが、今回、ここでは幕末・明治の横浜を取材した作品の展示をしていました。当時の浮世絵版画の数々は芸術作品であり、時代を考証するための貴重な記録・資料でもあります。描かれた港の風景、庶民の生活、街並、外国人や外国船、全てが、時代を表していて興味深いです。また、五雲亭貞秀氏が描いた浮世絵版画の鳥瞰図が展示されていて、前述の吉田初三郎氏の鳥瞰図に通じるもので、とても魅かれました。
↓ 横浜開港資料館 ↓
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
江戸から昭和まで「鎌倉散策 - 川瀬巴水・斎藤清ほか」 @川崎・砂子の里資料館
帰りがけに川崎に寄りました。旧東海道の川崎・砂子通りにある主に浮世絵版画を展示する資料館で初めて訪れました。こちらは鎌倉を題材とした浮世絵の展示です。鎌倉が舞台になった史実や物語、そして風景を描いた作品の数々、展示数は少ないながらも良い作品ばかりが見られ、ここにも自分の好きな川瀬巴水氏の作品があったので嬉しく思いました。
↓ 川崎・砂子の里資料館 ↓
http://www.saito-fumio.gr.jp/