ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

アカデミーヒルズ六本木ライブラリー

2007年05月31日 | stroll

アカデミーヒルズ六本木ライブラリー
何かの懸賞で当たって無料利用券があったので、今日は「アカデミーヒルズ六本木ライブラリー」へ行って来ました。会員制の図書館ですが、図書館と言うより高層階からの大パノラマ (自分が居た時はちょうど雨雲がどんどん近づいて来ている時で稲光を迫力で見れました!) を楽しみながらゆっくり出来る空間です。ネット環境が無線LANで利用出来るのでこもって仕事をするのにも適してますね。2,000円でワンデー利用が出来るので、一度、行ってみるのも良いかと思いますよ。(写真は六本木ヒルズ40階から見た国道246渋谷方面。)

↓ アカデミーヒルズ六本木ライブラリー ↓
http://www.academyhills.com/library/

美ジャケ #8

2007年05月30日 | musics
今日は久しぶりの"川上つよしと彼のムードメイカーズ"リハーサル前に「美ジャケ」を紹介します。

"TICO"レーベルの12"LPの第8弾、「美ジャケ」とは言えない様なブスッとしたお姉さんの写真ですが、シリーズ順で紹介しておきます。このお姉さんは他にも"TICO"レーベルのアルバム・ジャケットに多く登場します。内容はジョー・ロコ氏のナイスなピアノ・ラテン・アルバムです。
MAKE MINE MAMBO / JOE LOCO & HIS QUINTET (LP1008)

↓ TICO RECORDS ↓
http://www.spectropop.com/tico/index.htm

では、これからリハへ行って来ます。

今日の美術展 [29 May '07]

2007年05月29日 | fine arts
今日は午後からの用事の前に川崎、多摩川沿いの等々力緑地まで行って来ました。(写真は屋内は撮影禁止の為、建物の外から撮った昭和の名車「スバル360」)

昭和ブギウギ 1945-64 @川崎市民ミュージアム
第二次世界大戦後から東京オリムピックが開催されるまでの1945年から1964年、昭和20年代から30年の日本を捕らえた展示でした。戦後の厳しい情景、そして日本国民が一丸となって努力し高度経済成長期へ向かうまでがいろいろな側面からヴィジュアルで紹介され、ただのノスタルジックな感じだけではない、本当に興味深い展示でした。自分が産まれたのが1963年ですから、ほとんどの展示物がそれ以前のものですが、自分が子供の頃にに見た展示物も多々あり、懐しい気持ちでした。この頃の人の手でワッショイ、ワッショイと言って作られたものは力があって愛が伝わって来ますね。日本は素晴らしい国です。

OFF STRIPES 縞模様の繊細なる瞬き @川崎市民ミュージアム
併催されていた縞模様を題材とした美術展です。様々な名作家達のモダン・アートを中心に展示されていました。縞模様は美しく力がありますね。中でもしまうまの縞はとても美しいと思いました。自然に作られた縞には、計算出来ない美しさがあるのでしょう。

↓ 川崎市民ミュージアム ↓
http://www.kawasaki-museum.jp/

今日の美術展 [28 May '07]

2007年05月28日 | fine arts
今日は涼し過ぎました。昨日が暑かっただけに、今日の原チャリ移動はちょっとつらかったです。(写真は今日、入手した2冊の美術書。文中参照。)

鳥居清長 江戸のヴィーナス誕生 @千葉市美術館
江戸時代、天明期 (1781~89)に於ける 浮世絵美人画の名手、鳥居清長氏の作品を一堂に集めた素晴らしい展覧会でした。これだけの作品を一度に見ることが出来るのはたぶん今後、無いと思いますね。八頭身ですらっとした長身に描かれた美人画の数々は本当に美しいと言うしか、ありません。まさに江戸時代の栄華、粋の部分を描いています。今回、普段、ほとんど見ることの出来ないボストン、シカゴ、ホノルルなどの海外の美術館が所蔵している鳥居清長氏の作品が多く展示されています。浮世絵に興味にある方はご覧になることを是非、お薦めします。充実した内容の図録 (写真) を購入いたしました。

↓ 千葉市美術館 ↓
http://www.ccma-net.jp/

小林かいちと大正イマジュリィの絵葉書たち @東京古書会館2階ギャラリー
ちょっと毛色の変った種類の本を集め開催されている古本市「地下室の古書店 アンダーグランド・ブック・カフェ」と併催されていた展示です。大正時代の謎の画家と言われる小林かいち氏の絵葉書を中心に「抒情絵葉書」を集めた展示でした。アール・デコ的な小林かいち氏のイラストは非常に趣があり、素晴らしいものです。一緒に展示されていた当時の人気作家の絵を使用した絵葉書や様々な用途で作られたもの、全てが興味深い展示でした。出版されたばかりの小林かいち氏の作品集 (写真) を購入です。

↓ 東京古書会館 ↓
http://www.kosho.ne.jp/~tokyo/kaikan.htm

↓ 地下室の古書店 アンダーグランド・ブック・カフェ ↓
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/

アングラ時代のポスター展 @Bunkamura Gallery
1960年代から70年代、ちょうど日本の高度経済成長期にあたる時代に於ける主に演劇のポスターを集めた展示でした。アングラと呼ばれた (現在で言うところのサブカル?!)、当時、最も前衛的であった芸術運動に於ける、大きな活動のひとつだった芝居を彩ったポスターの数々です。宇野亜喜良氏、横尾忠則氏、栗津潔氏、林静一氏等、当時のトップ・イラストレイター、デザイナーが手懸けた作品の数々は難解ながら、とにかくパワーを感じます。それは、まさに高度成長期の日本の状況を反映していたのでしょう。自分の好きなデザイナーの作品が多く、楽しめました。

↓ Bunkamura Gallery ↓
http://www.bunkamura.co.jp/shokai/gallery/index.html

今日の美術展 [27 May '07]

2007年05月27日 | fine arts
今日も原チャリ日和でした。気持ち良かったです。原チャリでまず練馬へ、その後、横浜の実家へ帰ることもあって地元近辺に電車で出掛けました。(写真は金沢文庫がある称名寺。自然が多く良い景観でした。)

それでも人は、「境界」を越える。 @練馬区立美術館
教師である上田國昭・克子夫妻が蒐集した現代美術作品の展示でした。現代美術にあまり関心が持てない自分ですが、夫妻のこだわりを感じる作品の数々が並んでいました。作家の真意は解りませんが、心臓の鼓動が高まる様な心を打つ何かを感じるダイナミズムに溢れる作品が多くありましたね。中でも福田美蘭女史のシニカルでアイロニカルな作品の数々は、アートに対し皮肉を込めた反面、芸術に対する大きな愛を感じます。一見、人によってはくだらないと見られそうな作品に手間をかけ作り込む姿勢に自分は好感を持ちます。

↓ 練馬区立美術館 ↓
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/

金沢文庫の仏像 @神奈川県立金沢文庫
800年を経て新たに発見された鎌倉時代の仏師、運慶氏の最晩年に於ける真作「大威徳明王座像」の公開です。去年の解体修理時に納入文書が見つかり、それによって運慶氏の作と分かったそうです。30cmに満たない小さな仏像ですが、彫りの鋭さ、そして迫力が伝わってきます。他に展示されている金沢文庫の仏像達も趣のある素晴らしいものばかりでした。

↓ 神奈川県立金沢文庫 ↓
http://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/kanazawa.htm

今日の美術展 [26 May '07]

2007年05月26日 | fine arts
今日も良い天気、原チャリでちょっと遠乗りして横浜へ。横浜港近辺を廻りました。かなり日焼けしましたね。(写真は日本郵船歴史博物館。1936年に建てられた歴史ある建築物です。)

水の情景 - モネ、大観から現代まで 展 @横浜美術館
展示のタイトル通り、水を題材とした国内外、年代を問わず、いろいろな作家の様々な作品を集めた美術展。相当数の作品が展示されていて、とても見応えがありました。気に入った作品、関心を持てないものもある中、数点展示されていた近代浮世絵版画の巨匠、川瀬巴水氏の絵はとても好きです。まるで、クレパス画か水彩画の様な色合い、質感を持った木版画は素晴らしいと思います。他には堅山南風氏の4点連作の日本画がとても涼しげで印象に残りましたね。もちろんモネ氏や横山大観氏の作品も素晴らしいものでした。
併せて開催されているコレクション展も良い作品が多くお薦めです。

↓ 横浜美術館 ↓
http://www.yaf.or.jp/yma/

ようこそかながわへ 20世紀前半の観光文化 @神奈川県立歴史博物館
20世紀前半の神奈川に於ける観光にまつわるいろいろな資料を集めた興味深い展示でした。いろいろと面白いものがありましたが、やはりビジュアル的なもの、当時のポスター、パンフレット、観光絵葉書、そして駅弁の掛け紙など、凄くデザインが気になるものばかり、そして当時、地図をデフォルメして観光案内に使用した鳥瞰図、特にその道の巨匠、吉田初三郎氏の緻密にそして上手く描かれた作品は興味をそそるものばかりでした。現在よりもずっと観光・旅と言うものに庶民の夢が詰まり、とても意義のある大きな娯楽であった時代が分かる展示で面白かったです。

↓ 神奈川県立歴史博物館 ↓
http://ch.kanagawa-museum.jp/

洋上のインテリア 船内装飾と建築にみる近代日本デザイン @日本郵船歴史博物館
日本の海運業を司ってきた日本郵船の歴史を紹介する博物館です。今回は日本の (主に戦前) 豪華客船内に於けるインテリア・装飾を紹介した展示です。動くホテルと呼ばれる豪華客船の内装、それは素晴らしいものでした。展示テーマにある様に近代日本の建築やデザインに通じるもので、当時に欧風なデザインと日本古来の意匠、そして新たに考え出された設計・色・形・模様が相まって美しいものを産み出していた様です。とても趣のある展示でした。

↓ 日本郵船歴史博物館 ↓
http://www.nykline.co.jp/rekishi/welcome.htm

横浜浮世絵 よみがえる幕末・明治の町づくり @横浜開港資料館
以前に品川歴史館で品川の幕末・明治を題材とした浮世絵版画を見ましたが、今回、ここでは幕末・明治の横浜を取材した作品の展示をしていました。当時の浮世絵版画の数々は芸術作品であり、時代を考証するための貴重な記録・資料でもあります。描かれた港の風景、庶民の生活、街並、外国人や外国船、全てが、時代を表していて興味深いです。また、五雲亭貞秀氏が描いた浮世絵版画の鳥瞰図が展示されていて、前述の吉田初三郎氏の鳥瞰図に通じるもので、とても魅かれました。

↓ 横浜開港資料館 ↓
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/

江戸から昭和まで「鎌倉散策 - 川瀬巴水・斎藤清ほか」 @川崎・砂子の里資料館
帰りがけに川崎に寄りました。旧東海道の川崎・砂子通りにある主に浮世絵版画を展示する資料館で初めて訪れました。こちらは鎌倉を題材とした浮世絵の展示です。鎌倉が舞台になった史実や物語、そして風景を描いた作品の数々、展示数は少ないながらも良い作品ばかりが見られ、ここにも自分の好きな川瀬巴水氏の作品があったので嬉しく思いました。

↓ 川崎・砂子の里資料館 ↓
http://www.saito-fumio.gr.jp/

今日の美術展 [25 May '07]

2007年05月25日 | fine arts
今日は朝から雨模様。雨もまた、ありがたいものです。で、電車移動で銀座方面へ。(写真は出光美術館から眺める雨の皇居。雨の中、白鳥 (左下) はスイスイと堀を泳いでいました。)

肉筆浮世絵のすべて (前) @出光美術館
出光美術館が所蔵する肉筆浮世絵の一大展示です。様々な絵師達の素晴らしい作品の数々が並んでいました。絵師の流派に主眼を置き、いろいろな絵師がどの流派に属していたか歴史と共に分かる展示の仕方で良かったです。同じ浮世絵でも版画の錦絵と違った華やかな色彩、とても眼に艶やかな作品の数々、また表具も派手で美しいものばかりでした。喜多川歌麿氏の肉筆ものや葛飾北斎氏の美人画など稀少な作品が観れ、充実の内容の美術展、後期も楽しみです。

↓ 出光美術館 ↓
http://www.idemitsu.co.jp/museum/index.html

デザイン イズ アティテュード ヘルムート シュミット ドイツ・デュッセルドルフ応用技術大学デザイン学科による展覧会 @ギンザ・グラフィック・ギャラリー
タイポグラフィーを中心としたドイツのデザイナー、ヘルムート・シュミット氏の個展です。タイポグラフィーものが好きな自分ですが、この展示にはあまり関心が持てませんでした。ただ、ドイツらしい整合されたデザインだな、と感じました。

↓ ギンザ・グラフィック・ギャラリー (DNPギャラリー) ↓
http://www.dnp.co.jp/gallery/index.html

今日の美術展 [24 May '07]

2007年05月24日 | fine arts
今日も良い天気。原チャリにちょっと乗っているだけで日焼けしました。(写真は川崎市岡本太郎美術館の巨大モニュメント「母の塔」。川崎市岡本太郎美術館は生田緑地の自然の中にあって心地良いロケーションにあります。)

世田谷時代1946-1954の岡本太郎 @世田谷美術館
青山時代の岡本太郎1954-1970 @川崎市岡本太郎美術館
青山時代の岡本太郎1954-1970 @川崎市岡本太郎美術館
奇才、岡本太郎氏とその周辺の活動を年代別に捕らえた美術展がふたつの美術館で開催されています。岡本太郎氏の軌跡と氏が行ってきた様々な活動を係わりのある作家の作品と膨大な資料とを展示した非常に興味深い内容です。氏の軌跡と共に日本に於けるその時代時代の芸術シーンが垣間見れ、いろいろな作家達の熱い思いが伝わってくる様でした。しかしながら岡本太郎氏の作品は抽象画ながら他の作家のものとは違い、その作品に込められた氏の真意は解らないながらも、氏のパワーと暖かさが感じられる様な気がします。そして50年以上前の作品でも、とてもフレッシュだと思います。岡本太郎氏の絵を見ると元気が出ますね。

↓ 世田谷美術館 ↓
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

↓ 川崎市岡本太郎美術館 ↓
http://www.taromuseum.jp/

Reggae Lovers Two

2007年05月23日 | reggae
今日はとても良い天気にも拘らず美術館にも行けず、一日こもってスタヂオ仕事でした。で、完成したのがコレ↓

Reggae Lovers Two - Mo' Sweetest Oldies Hits / Various Artists

去年にリリースした極上のレゲエ・ラヴァーズ・ナムバーを集めたアルバムの第二集。7月6日のリリースです。詳細はリリースが近くなったらあらためてお知らせします。夏の夕暮れ時とかにピッタリの内容です。

今日の美術展 [22 May '07]

2007年05月22日 | fine arts
浮世絵の美術展2件へ行って来ました。今日はまさに初夏と言う感じの天気でしたね。ららぽーと豊洲の海辺は穏やかで心地良く、その後、仕事が無ければのんびりとそこに居たい気分でした。(写真はUKIYO-e TOKYO横の海辺。)

美人画の変遷展 (前) @礫川浮世絵美術館
4月5日にも訪れた浮世絵専門の美術館です。今回はタイトル通り美人画の展示。美人画を得意とする作家、喜多川歌麿氏、鳥居清長氏、鈴木春信氏、礒田戸龍斎氏等の作品を中心に数々の傑作を見ることが出来ました。美人画でも艶絵、春画的要素のある作品が展示されていたり、17世紀末から18世紀初めにかけての浮世絵版画の初期、錦絵の前、墨版のみの作品、世界に2枚しか見つかっていない歌麿氏の作品など、興味深いものが多々ありました。後期展も楽しみです。

↓ 礫川浮世絵美術館 ↓
http://homepage2.nifty.com/3bijin/

お母さんといっしょ - 浮世絵に見る母と子の情景 (後) @UKIYO-e TOKYO
眩しい日差しの中、ららぽーと豊洲内の浮世絵専門美術館へ移動。4月13日に訪れた企画展の後期展示です。ちょっと変ったテーマで作品をチョイス、浮世絵に限りませんが描かれた母と子の姿はほほえましく、ほのぼのとしていてとても良い情景です。展示されていた浮世絵を通して、母の着物の柄がいわゆる美人画と呼ばれる女性を描いた作品と違い庶民的な伝統な江戸の柄だったり、子供の玩具、周りの調度品や景色から当時の風俗が伺うことが出来ました。心和まる楽しい企画ですね。

↓ UKIYO-e TOKYO ↓
http://toyosu.lalaport.jp/shop_detail/18200.shtml