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外国語学習の意味、そして母国語について考えましょう

社内公用語の英語化、小学校での英語の義務化など最近「英語」に振り回され気味ですが、何故、どの程度英語を学ぶか考えます。

シリーズ 日本人の英語 戦前の駐米大使 斉藤博(4)

2014年02月25日 | 駐米大使:斉藤博 1886 - 1939

 シリーズ 日本人の英語

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斉藤博(4)

http://www.youtube.com/watch?v=eugh0QYNsGE

上のユーチューブ、『駐米大使・斎藤博の遺骨が日本に帰り着いた日』は、テレビ番組の一部と思われますが、何時放映されたかはわかりません。斉藤博の活躍ぶりと、その死について語っています。
駐米大使に赴任する際のインタビュー記事が少し写りますが、そこには、

"--- and said his special mission here was to "drink whisky with good Americans."
He described his office as Ambassador as a "cinch job" because he knew, having lived here many times , that there were no real differences between the Americans and the Japanese and that the feeling between the two peoples was essentially ---.

という文字が読み取れます(01:05)。cinch jobは、「朝飯前」、「お茶の子さいさい」という意味。

02:52には、演説の一部が写ります。
"Japan has no intention whatever to inflinge ---"
松岡と違い、くだけた、余裕のある態度が斉藤の特徴であると言えます。
03:11には、斉藤が対米宣伝向けに作成した映画、"Japan and her Problems"の一部が写ります。この映画もぜひ見てみたいものです。

写真は、斉藤博の葬列。アナポリス海軍兵学校から巡洋艦アストリアへ。

斎藤博5へ

    


シリーズ 日本人の英語 戦前の駐米大使 斉藤博(3)

2014年02月25日 | 駐米大使:斉藤博 1886 - 1939

シリーズ 日本人の英語

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斉藤博(3)

昭和11年(1936)、226事件の際、駐米大使、斉藤博は、いち早く米国のメディアに自らの姿を現わします。
以下のBBC、"the Road to War - Japan"、22:51の、ニュース映画に登場します。

http://www.youtube.com/watch?v=yDv8NxGv9Yg

"Japan is a spoiled child who may go astray any moment, who may run amok at the slightest provocation. spoiled child"

「日本は今にも迷子になってしまう駄々っ子と同じ状態で、ちょっとした挑発を受けただけでも自制心を失いかねない状態です。」

きわめて危機的な状態であることを海外に伝えようとする斉藤の真意はどこにあるのでしょう。足を組み、タバコをくゆらす「余裕」の構えも意図的なのでしょう。
ちなみに、このニュースで、斉藤博は226事件で殺害された内大臣斉藤実(まこと)の息子と述べていますが、そうではありません。

語彙:spoiled child:甘やかされた子供   go astray迷う  any moment今にも  run amok (= amuck)荒れ狂う   at the slightest provocationちょっとした挑発にも

★ 写真は、横浜から出帆する秩父丸上での斉藤博一家

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シリーズ 日本人の英語 戦前の駐米大使 斉藤博(2)

2014年02月25日 | 駐米大使:斉藤博 1886 - 1939

シリーズ、日本人の英語

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齋藤博(2)

齋藤と並び、「英語使い」として有名であった松岡洋祐のスピーチの一部を以下のURLからご覧ください。
トランスクリプトは「長いエッセイの倉庫」とこのシリーズの5にあります。

https://www.youtube.com/watch?v=hStmrz3N46U


この場面、高校の教科書に必ず出ていますね。国際連盟脱退の際のスピーチです。
見事な英語ですが、どうでしょう…。一方的という印象を与えていないでしょうか。It is common knowledge that -----と言っても、相手は必ずしも「常識」とは思っていないかもしれません。

斎藤博3


シリーズ 日本人の英語 (1) 戦前の駐米大使 斉藤博

2014年02月24日 | 駐米大使:斉藤博 1886 - 1939

2012年8月、ブログの書き始めの「斎藤博大使シリーズ」を少し書き改めました。写真の入れ方などまだマスターしていませんが、URLなどリンクを確認しました。

*英語(外国語)学習者が、さっと見て参考にできるように短い記事を中心とします。

シリーズ、日本人の英語 齋藤博 (1)

齋藤博 1886 - 1939年 新潟、長岡出身。

齋藤博は、支那事変の時代の駐米大使。1937年、揚子江で日本の飛行機が米国の軍艦を爆撃(誤爆と思われる)しました。スワ!、戦争か、という時、いち早く、全米の放送枠を買い、自ら出演し、その優れた英語力で、全米の反日感情を抑えたことで知られます。本省の指示を経ずに、外交官生命をを賭けた行動でした。

● 斎藤関連のトランスクリプトと解説は、クエスト21のサイトの会員のページから入れる「倉庫」にあります。

http://www2.odn.ne.jp/~cbh56070/hirakawa.html#stsaito

学校の歴史にはまったく出てこないので、ほとんどの日本人は彼のことを忘れてしまいました。

to be continued