小林真 ブログ―カロンタンのいない部屋から since 2006

2006年開設の雑記ブログを2022年1月に市議当選でタイトル更新しました。カロンタンは40歳の時に飼い始めたねこです

大買い物大会記@太田<後編>+12/15~21+『サザエさん』

2008-12-23 23:40:52 | 週間日記
 雨上がり ほうれん草の ねこがディグ 


・・・何と一回で入りきりませんでした。いつも長いとはいえ初めての経験です。
ですので、後編。

◆PART2―18日(木)
もうすでに書くのに疲れましたが、何のためかはわかりませんががんばります。

事前に電気製品好きの弟とも、このタイミングでブラウン管を買うことの是非を相談。とにかくヤマダ再楽館になのですが、今や激戦区となりつつある太田ではラーメン店訪問も欠かせません。

この日の目標は、これもぜひ食べてみたかったものの、なぜか見つからなかった麺之介です。
地図でみるとかんたんそうなのになぜだか見つからず、過去にはいろいろな副産物がありました。いい方ではしかたなく入った翡翠軒という中華料理屋が大当たりでそれから何度か行った、悪い方では夜に探していたら謎の若いやつが道に出てきて、「すみません、おれとタイマンはってもらえますか」と誘われた、などですが、あまりに見つからないので、これはネット情報まで活用したさる組織の陰謀かと思ったほどです。
ですがもちろんそんなことはなく、一度通過して確認。ついに念願の初食となったわけです。

『ランチタイムが終わる頃』。そんなタイトルの歌もありましたが、ひょっとしたらその店の「素」がもっともよく出るかも知れない、そんな時間の訪問です。
店内の様子には好感が持てました。かっこいいHPも持つ、若い人がやっているこういう店では、客との距離の持ち方に「職人」的なステレオタイプがあります。それがこの店の場合、年配の方にもいらっしゃいとあいさつし、かと思えばラーメンに焼き餃子と水餃子、ライスをマンガ読みながら待つ猛者の女性もと、そう古くはなさそうなのに何十年もやっている店のような空気があるのです。
注文はひとまず、標準と思われる醤油ラーメンと餃子を。木曜は餃子半額だそうで、餃子3つついて780円のランチとどっちがいいかきくと、「ちょっとだけ高くなりますけど5つある単品の方がお得ですよ」と若い女子店員。この上ないレスポンスです。
脚の間にはさんでこねる青竹手打ちのパフォーマンスをまじえながら、厨房の動きも申し分ありません。途中で小さなスプーンで白い粉を入れるのを見せるのも、この時代のラーメン店ではむしろ好印象です。途中でラーメン注文の方無料のライスも頼み、楽しみな一瞬を待ちました。

ほどなく、ちょうどいいタイミングでラーメン到着。しばらくして餃子が一斉にリリースされます。脂身の多いチャーシューに、たまご、メンマ、ナルトと透き通るようなスープ、そしてこしのありそうな麺は、行き過ぎない上品さを感じました。
ずーっとスープを味わい、太目の麺をすする。絶妙です。あわてないように、5つのパーツにあまらないように、ラー油と醤油、酢を調合し、ふっくらタイプの餃子を少しだけつけていただく。これも完璧でした。

これは、私がもっとも好きなタイプのラーメンに使う形容詞、「人なつっこいラーメン」。おっと、餃子もです。百花繚乱の時代、個性を出そうとするあまりパラメータを振り切る一杯が増えている中、この奥ゆかしさは魅力です。
パーツでいいましょう。スープは化学調味料のメリットをこれ以上ないほど引き出し、だしとのけんかをしないバランス。この地方に多い佐野様式の麺は、これまた太過ぎず細過ぎず、噛み応えと喉越しの両方を感じさせ、しかもそのバランスがかんどころのような、あまりに魅力的な麺です。おかげで、チャーシューやその他の具はほとんど思い出せないほど。でも、ラーメンはスープと麺があればいいのです。
このバランスは餃子にしても同じ。パリッなのか、モチッなのか、両者の絶妙の地点が択ばれ、皮の中の空間の扱いも、温度の保存のさせ方も申し分ない。そして、広がる化学調味料の甘さ。

ラーメンは刺激ではない、刺激はすぐに飽きる。そういっているかのようなラーメンと餃子は、その丼にいつまでも浸っていたいと思わせ、そして絶妙のタイミング、つまり量で終わります。
されにいえば、何だか仲がよさそうな、つまり終わったらいい酒飲んでいるんだろうなと思わせる店員たちがまたすばらしい。貼り紙によれば1月に移転だそうですが、質問にも丁寧に応えてくれました。



私は現在食べた太田のラーメン屋では、店の持つインパクトやら何やらが総合で森田屋支店を首位に置いています。ただ、この若い店の魅力は、佐野、手打ちなどのキーワードでは収まらない、人なつっこさとちょうどよさという美点を持っている、この店が移転でどう変わるのか、また太田訪問の楽しみができました。
外に出ると、冷たい師走の空気。枯れた枝に飾りのない外観があまりに美しかったので、道を渡って写真も撮っておきました。

次に行ったのは、前日で確認の「ジェイ・プラザ」。食べるわけではありませんが、「ワールド・レストラン・ストリート」の見学です。今回はうっかり4階駐車場に行ってしまいましたが、屋上ですから迫る太田の象徴金山や前日にWRC撤退が衝撃を与えたスバル、遠く赤城も見えたのでよかったです。
さて、「ワールド・レストラン・ストリート」。そして「ウェストサイド2」というファッションフロアの2階は興味深いものでした。
降りてすぐの店は「V」の頭文字しか見なかったのでベトナムかなと思いましたが、なぜかパスタやピザが主流。10人くらいの団体がいますが、何だろうと確かめると「ベトナム」でなく「ベネティアン・レストラン」。この都市名フィーチャーには驚きました。
次のブラジルステーキの店ではたどたどしい日本語の店員が注文を取っていますし、こっちは本当のベトナム料理店には、「ベトナム料理は全部が辛くありません。辛さは調節できます」と書いてあります。すばらしい。しかし、フォーで650円。数日前にホーチミンのOB・I君に屋台のすばらしさをきいていたので、もう少し安くならないかとは思いました。
さらにびっくりなのが「ウェストサイド2」です。ブラジルショップに、こうした店に必ずある現地語の通じる航空会社。古着屋なんかもちょっと事情が違っていました。誰もいないカフェのテーブルも並んでいます。
歩いていて、あまり人はいないのに、海外大都市のアジアタウンを歩いているような気がして思わず緊張しました。昔からあった気がするさが美を見つけた時は、何だか懐かしさすら感じました。
太田には、このあたりで先発だった巨大なイオンモールがあります。全国どこでも同じような商品が揃うイオンはグローバル経済の代表ですが、グローバルというのは「グローバルスタンダード」だけではない。「エスニック」であるこんなかたりこそグローバルなんだそう思えました。

というわけでいよいよテレビ購入かというところですが、もう行き先は決まっているわけですから寄り道だと、行ったことのないとんこつラーメン、ハングリードラゴンの場所を確認に。その前に間違えて市役所の手前で渡ってしまったため、シモヤマ本店という文具画材店の脇を通り、つい寄ってしまいました。

服などはもうできるだけ安いのを買うように成長した私ですが、どうも文具は質実剛健、ドイツ製に対する憧れを捨てられないままでいます。100円店の攻勢もあり苦しい「文具店」ですが、こうした老舗風には一昔前の商品がまだ残っていたりするので期待しました。

「いらっしゃいませ」。画材、書道用品も揃う店内には奥さまらしき上品な女性店員のみ。ほかにもお客はいましたが、すぐいなくなりました。
シャーペン売場にありました、大好きな STEADLER。製図用のシャープ500円のと1000円のがあり、「500」の文字がシールじゃなく印刷になっているところを見ると500円のはライセンスの国内生産かも知れません。冬に、こちらは全国でも最先端東京ミッドタウンで買った FABER-CASTELL に、「JAPAN」の文字を見つけて驚いたこともありました。
しかし正しい「マクシム(格率)」とは、そういった見かけに拘泥することではありません。どこでつくられたかより機能そのものを考える。要求されるのはそういった目です。
この500円は、ステドラーの堅牢な先端部と十分な剛性を持っている。そうでありさえすれば、リーズナブルな商品なのです。
しばらくシャーペンは0.5ばかりでしたが、ここは絵を描いたりするのにもう少し太い芯がほしくなりました。0.7なら、より太い線描が可能な0.9。そう思って0.9の製図用シャープ、それと36本入り uni の芯と、よくある、これは「Germany」と入ったプラスティックの鉛筆削り、それと国産サクラの消しゴムを買いました。
これでお願いします、というと「ありがとうございます」。「こちらは500円だから400円…」と、2割引セールだったようです。

桐生の豆腐屋の移動販売車が停まる駐車場を出て、富士重工グラウンド方面に向かいハングリードラゴンを確認。ちょっと前まで伊勢崎上部国道沿いにあった、上州とんこつのホープです。

そして、いよいよヤマダ再楽館へ。前日までは四角い29型3980円と思っていましたが、考えてみるとデジタル化もあるし四角い29型のメリットはない。試しに弟に電話すると、そうだということになり、ワイド28型2980円に決まりました。
店内では、前日の商品移動で奥の方に追いやられています。一応、店員にも確認しようと思ったのですが、向こうから来るのは、なんか酒屋の若奥さんのような女子店員と、ちょっとくたびれ気味の男子店員。電気屋で専門的な話をきくには信頼できそうなプロフィールを優先しますが、ここは近いこともあって酒屋の若奥さんに声をかけました。
テレビっていってもほとんど、映画とサッカーや野球しかみないんです、地デジもワイドですよね、という質問にあははと人のよさそうな声で応える酒屋奥さん。じゃあ、これでお願いします。「ありがとうございます。SANYO と panasonic、どっちがいいですか。こっち、panasonic はふたがないですけど気にならなければ」、いや、どっちでもいいです、ふたはいらないし、じゃあ、製造の新しい方にしますか、「ええっと、SANYO は03年で、panasonic は01年だ」。じゃあ、SANYO で。
若奥さんさんが車輪に乗った28インチを運ぶので、あっ、私が持って行きましょうか、というと、「いいですよいいですよ」。レジについて、メンバーカードといっしょに VISA を出すと、「あっ、3000円以上じゃないとカードだめなんですよ」。ああ、3千円くらいなら現金もありますよ。「ああ、いいですかぁ、じゃあ、○○さん、これお願いね」というわけで、若い男子店員が車まで押して来てくれた。

いやあ、テレビ買ったのなんて、どのくらいぶりだろ。また、ブラウン管ってのがいいよな。そう思いながらの帰り道。そういえば、ウィスキーも買おう、と酒のえばらに寄り、この2日間最後の買い物であるスコッチ、ロングジョン980円購入。
刀水橋を渡る頃にはあまりに見事な夕陽で、途中、妻沼の何とかいう神社で写真を撮った。青と赤の混じる上には金星もいる。



そして、この太田買い物大会は、翌週月曜に続編が……
だけどもう疲れたので、次回に続くにします。

ああ、ひまってうれしい。

※なお、今回のラーメン部分から、「ラーメンDB」にも貼り付けていきます。
http://supleks.jp/user/39444

(BGMは Accuradio など)

先週の他の画像

 はぐれもの、なかよく 12/16


 真夜中の『ティー・オン・ジ・エッヂ』 12/17 03:33

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大買い物大会記@太田<前編>+12/15~21+『サザエさん』

2008-12-23 23:35:21 | 週間日記
冬の「落葉樹、常緑樹、常愛ねこ」 12/16


祝日火曜の更新ならまずまず。先週日記です。
なお、今回から忘れてたライターアーカイブ復活。教育系新聞の第2期(前11回)の1回目、1998/10/03 『サザエさん』です。
http://runjuku.yu-yake.com/simpleVC_20081223224923.html

●12月
15日(月)昼、ついに念願のラーメンショップ尾島店へ~昼寝~うだうだ~入浴・さんま49号
16日(火)まず、日経ちカレーの楽しみ、納豆カレー



 ~油断してたら仕事が来るが、集計があるので下請け作戦に~塾~同級生M君夫妻と原郷・雷文へ
17日(水)太田大買い物大会;詳細↓):PART1、ラーメン羆・龍舞店でひぐま~塾~さんま50号
18日(木)PART2、太田・麺之介でラーメン+餃子+サービスライス~同級生M君や幼稚園父親連とワインマーケットカゴハラへ
19日(金)溝の口・どさんこ大将蓬莱店で半チャーハンセット~MixiのPさん、AさんとPさんの会社で会合。オーバーおいしいお菓子で、宿直、ストーブ、カラスやペンギンの話など、まるで放課後の教室のような楽しい時間。ありがとうございます

 「地域物産展」と呼び合ったテーブル


 ~新橋で築地事務所、忘年会は1次会霧笛屋~2次会はホテルのようなつくりに驚いたカラオケビッグエコー。7名2時間で歌唱曲は、『東京』(くるり)、『ポップコーンをほおばって』『Somebody to Love』『ロックンロールウィドウ』~3次会は名前忘れた飲み屋で3名~電車待ち4次会は駅前中華料理屋で2名
20日(土)朝、帰宅~だれる~競馬は中山メイン1万1千円が的中~入浴・さんま51号~買ったテレビで自宅映画第1作は成瀬『鰯雲』(1958)を翌朝と2回に分けて。プロットはもちろん、時代背景の上でも実に参考になった
21日(日)昼は競馬~煮ぼうと製作~トヨタカップ観戦。途中寝てたら決勝点が入ってた~2日連続自宅映画は今度は近作『天然コケッコー』は佳作

【カウンター08】
ラーメン4/114.5 外飲み3/54 自宅映画&長編ドラマ2/6 さんま3/51

仕事は入ってきましたがまだ余裕。年内にはと思っていた宿題エントリー多く、また、"45"で宣言の社会的第一稿も途中ですが、ここは二日に渡った大買い物大会の記録を。

◆PART1―17日(水)
先週から捜索の電気ポット。いったんコジマ1980円に決定したのですが、MixiコメントでOさんよりドンキホーテに安いのがあったという情報もあり、調べたら川向こう太田にできていたので、これも念願の「ラーメンDB」味噌部門全国5位「ラーメン羆」とセットで冬にしては暖かな雨中、太田ツアーを敢行いたしました。

13:00 まずは前回訪問時には閉まっていた羆本店へ。しかし今回もなぜか開いていず、いつやってるのかわからない点はネット上でもよく指摘されていましたので、途中、森田屋支店、ここは未食の王将など、「ラーメン不毛」と評される深谷からするとプリティ・ジェラスな122;「ワンツーツー」と発音されます:を南下して龍舞店を目指します。
しかし最近は加齢に伴い方向・距離把握機能が壊れつつあるのか、またも曲がり角を見落としていつしか邑楽町に。さすがはワンツーツー、ここでも綺羅星のようなラーメン店が深夜の赤羽駅前アジア女性たちのように誘惑しますが、ここは本来の目的を達すべくUターンし、無事龍舞店にたどり着きました。

駐車場はいっぱいだったので、駐車していいのは幅何メートルだったかなと思いつつ、これも羆狩りの車か軽自動車の後ろに路上駐車で、本を忘れたので車に常備の幸田文を雨の必需品、独軍山岳隊パーカーにしのばせて店内に突入。幸い待ちのお客もなく、ベテランらしき女子店員の「チャーシュー終わっちゃいました」のガイダンスを受けつつ敬意を表して900円の「ひぐま」を注文した後、脂まみれが美しい分厚い化学製品で厨房が見えないので幸田文の象の話など読んでおりました。
待つことしばし。近くの高校生男子三人組も自転車で登場。高校生男子が寄り付けないような店はラーメン屋として失格です。そうこうするうちに野菜、肉たっぷりの「ひぐま」到来。味もすばらしいですが、とてつもなかったのはその量で、いつもラーメンは速い拙者も、かなりの時間をかけて麺、具は完食、それでもスープは残念ながら約八割で断念しました。
全体的な感想も少し。太田周辺にはピリカという味噌一大勢力がありますが、「石狩」「メノコ」などメニューも似ていました。なので検索してみると関連店らしく、「羆が一番昔のピリカに近い」という書き込みもありました。ピリカは先月駅近く総本店で数年ぶりに食べましたがその時は元気のない感じがしましたので、今やヘゲモニーは移動しているのでしょうか。
野菜の甘さを上手に活かした、こってり感も十分な上にそれほどもたれるでもないスープはさすがと思いましたし、味噌ラーメンにマッチした麺も文句なし。しかし申し訳ありません。自身の体調もあったかも知れませんが現時点では、今年数年ぶりに個人味噌部門一位を更新させた熊谷・四華郷の方に軍配を上げたいと思います。ちなみに四華郷に出会う前、その近く140号BP沿いにあったちんちん亭という店で、「味噌ラーメンの神秘」に気づくまでこの部門は二十年近く「時代遅れのラーメン」視していたので、ひょっとしたら二十歳頃に食べたピリカが長年の王座だったかも知れません。
とはいえ、全盛期の元中日・与田投手のような剛速球は十分に堪能させていただきました。次回以降は他支店も視野に入れ、基本の味噌ラーメンから、塩、醤油にも手を広げたいと思っています。



さて、羆訪問の後はドンキホーテへ。東国歴史文化街道を駅方面に向かう途中、何となしに買い物第一弾となりました。
トイレの芳香剤がなくなっていたので薬店に、と思っていましたらちょうどいいところに薬のヒグチ。前に寄った時には同敷地内に酒屋があったと思ったのですが、実際はディスカウントスーパーでしかも休みでした。
小雨の中、客のほとんどいない「目標1327店」で検討の末、「ブルーレット ドボン2倍」と「トイレの消臭シャボン」に決定。レジ担当は、これぞ薬剤師という印象の、痩身・白髪・眼鏡3点セットがいかにもな初老の方でした。

薬のヒグチからドンキホーテへ向かいました。途中で、かねてから気になっていた「餃子・タンメン専門店」の看板を調査。近くには数年前まで富士食堂という、これは「餃子専門店」の看板を掲げ、餃子、タンメン、焼きそばしかない名店があったのですが、その流れを汲む店ではないかと目星をつけていたのです。
しかし、水曜と第3木曜は休みのよう。営業はしていることだけ確認し、次回に、ということにしました。やがてこの計画は、意外に早く達成されます。

そうするうちにドンキホーテというか、かつて栄華を誇った駅近くのショッピングセンター・ベルタウン;今調べたら「ジェイ・プラザ」という名前になったそうです:に到着。3階駐車場に車を停めて店内に入りますが、待っていたのは数年前までのくたびれた商店街ではなく、インターナショナルでワンダーな空間でした。
まず3階の「太田中華街」に驚かされます。数軒の中華料理屋が並ぶだけですが、ほかのどの商業施設とは違うものにしようとする試行錯誤のあとがうかがえます。水曜は休みという2階は「ワールド・レストラン・ストリート」。ブラジルステーキやべトナム料理店があるそうです。これは一度見に来なければと思いつつ、これは前からあったような派手なドレスの店の前を通過。食品売場も見学しましたが、ブラジル国旗が下がる店内にはなじみのない商品もたくさんあります。
流れていたのはアイルランドの愛すべき酔いどれバンド、ポーグスの Fairytale of New York。
http://jp.youtube.com/watch?v=Ff3aoSyYOVs
日本ではそれほど知られていませんが、英米ではクリスマスでもっともよくかかる曲だときいたことがあります。そうだ、もうすぐクリスマス。そう思いつつドンキホーテに着きました。

都内でも群馬でも数回利用したことはありますが、相変わらず何が何だかわかりません。入口付近でニット帽やベンチコートなどの衣類にも足を止めましたが、まずは目的遂行だと店員に家電はどこですかときくと「奥の方ですよ」。
途中ではシャツだのなんだのに目を奪われましたが、何とかポットに到着。2980円のオリジナル商品が売れ筋だそうです。デザインも悪くありませんが、何となく、これならコジマ1980円と変わらんなあと思い始め、「よく考えて買う」がテーマの昨今、なんともう一度コジマに行って検討という慎重さを発揮しました。われながらたいしたものです。

しかし、そう思ったのと買い物魂にスイッチが入るのが同時だからおもしろいものです。
家電売場横で228円のトイレットペーパーを、これは安いと手に取ったのを皮切りに、その横の電球型蛍光灯398円もこれは安い、引き返していつも買うヘインズの赤3P798円に、先月の山で見つからなくて少し寒かったニット帽は、カーハート1480円にブランドなしのアイボリー498円と2つ。
さらには靴売り場でいろいろ見ているうちに、初めてみる Hanes ブランド、adidas に通じるクラシックなデザインのスニーカー2980円が目に留まり、個人的にエポックメインキングな買い物となりました。自由人といわれる私ですが、一方で多くの、これはこの間、加藤典洋で知ったデカルトの用語でいえば「マクシム(格率)」;たとえば「シャツが長袖なら靴下は履く」「アクリルのセーターは買わない」など:を持っています。靴に関してはこの Hanes で、「合皮は買わない」「カラーの切替は買わない」を破りました。そう、「マクシム」は意外に破るためにつくるものかも知れないし、45歳にもなってそういったものにこだわり続けるのはどうかとも思ったわけです。履いてみると25.5でぴったりでした。
ようし、いざコジマへ、と思ってレジに行こうとしますが、レジも出口もすぐにはわかりません。いったいどうすればこの商品天国から出られるんだとうろうろするうち、酒売場があってフォアローゼスが1050円で売っていたので1本、それとこれは初めてみる函館ワインの白498円もついでにかごに入れ、ちょっとこういうものをうちに置いてくれといわれても1年2千円では断るなという、80年頃のヤンキー様式がアイテムだけ入れ替えたような恐るべし家具どもにくらくらしながらもう少しで遭難しそうなところ、いきなりレジがありました。私のようなものがオアシスとして利用しているのか、無料のアルカリイオン水が提供されていたのでぐびっと飲み干し、VISA で代金8千円弱を払ってエレベーターに乗りました。2階が休みでエスカレーターは使えなかったのです。

今度こそコジマ。しかしその前に、ここもちょっとみておこうと近くにあるライバル、ヤマダのリサイクル部門、再楽館に寄ります。用もないのに前にあったコナカもちょっとみて何も買わず、再楽館でポットを見ますと、これは新品で普通のヤマダにあった2980円が最安。ついにコジマ買いが決定しました。
しかし、何となく古着コーナーを見ていると、春秋もののジャケット、ネルシャツのともに舶来品に興味が出ます。試着の上、ジャケットは袖が短いのでやめてチェックのシャツだけ買いました。
さらには、分厚く並んだブラウン管テレビに関心増大。新塾舎で何かみるときもPCモニターでいいかと思っていましたが、とくにMLBのシーズンは仕事のBGVにやっぱり必要かなと思っていました。なんとしても、かつては10万円以上だった28、29が3、4千円なのです。
それでも、「衝動買いは敵」の言に従い、「18日まで」の表示を確認して一日クーリング期間を置きました。しかも、多分18日過ぎても売られるでしょう。

かなりの紆余曲折の後、ついにコジマへ。熊谷店で目をつけた1980円ですが、こうしていろんな商品をみた後ではなぜか、悪くないじゃないか、という気になるから人間の感覚なんていい加減です。
年末に備えてDVD-Rバルククーヘンの補強も考えましたが、一度に買い過ぎるのは考えものと思い、踏みとどまりました。

そうそう、忘れちゃいけない。ここで407号脇のスタンドで、年内最安値になる99円/Lの看板を発見。カードでは2円高いらしいので、もちろん現金で給油したことも付け加えておきましょう。

ガソリンも入ったし、ようし、家に帰ろう、今日は中3だ、と思ったのですが、そういえばコーヒー豆とフィルターが切れてたしさんまもいない、というわけで、埼玉に近いショッピングセンター、ラブに寄りました。
なんだかんだと、ここも久しぶりです。なんかうっかり靴屋を物色してしまい。やっぱ靴は本皮だよな、と思ったのですが何とか制止。前に量り売りの店でコーヒーを買った記憶があるのですが、たこ焼き屋の人にきくと、「コーヒーはお茶屋だよ」。でも、行ってみると贈答用しかありませんでした。
店舗の入替もけっこうありそうなので2階にも。まだ以前の衣料品売場は残っていて、セールのようでした。といっても買うものなどないのですが、ついウールマフラー600円が目に入ってしまい、これは安い、この値段ならこの明るい赤も年末年始にちょうどいいだろうと購入を決意。レジで買うと、うむ、こっちの色も捨てがたいと、結局二本買ってしまいました。
おお時間がなくなる、と1階スーパーでさんまと豆腐、コーヒーはなぜか粉しかなかったのでやめました。
何やらとんだ大買い物大会になりましたが、帰りの車の中ではすでに翌日のテレビ購入を決めていたのです。

後を押してくれたのは数日前に新聞で読んだ森本哲郎の次の言葉です。

「まずは『アメリカなら何でもいい』から目を覚まさなければ。合理主義一辺倒、もうけ一辺倒になって、金にならなければ何もやらないって、そういうもんじゃない。物を次々買っても、狭い家に置く場所はない。じゃあ、テレビをもっと薄くしますか。きりがない。人間が生きるために、それほど多くの物はいらないですよ」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081212dde012040083000c.html

 初日の収穫
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