俺は木村実。
中学生の木村実。
さて、放課後、みんなとっくに帰っちまった教室で、教室の窓から、ちょっとワケありで夕日を眺めている。
グスっと涙腺を鼻水と涙が通るが、俺は負けない。
突然、教室の扉を開けて、クラスメートの男子が飛び込んできた。そして言う。
「俺はウナギ!」
え、えっ、なんなの君はウナギなの?
彼が去ると、入れ違いでまた1人の男子生徒が飛び込んできた。
「ペコペコ!」
えっえぇ。ペコペコなんだ。ちゅーか何がペコペコ?
彼も去った。次に女子生徒が飛び込んできた。
「超可愛い!!」
何が、可愛いのさと聞く間もなく彼女も去る。
一人残され、俺は夕日を見る。
なんで、木村実がとまどったかといえば、文脈も無く、いきなり叫ばれたからだ。
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