墨汁日記

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豚丼で他人丼 5/30

2005-05-31 05:29:35 | 食・レシピ
 松屋の豚丼弁当の並を食う。

 実は松屋の豚丼は今日で二杯目。
 狂牛病さわぎで牛丼がなくなり、豚丼がメニューとして松屋で初登場した頃に一杯目を食った。その時の感想は、やはり牛丼に比べりゃたいした食い物じゃないなというものだった。
 それ以来、食ってないんだが。
 今日は寒い上に非常に空腹でなんだかとてもご飯物が食いたくなり、酒のつまみに豚丼でも買って帰ろうと松屋によってみる。

 店に行くと、若い女の子の二人組が「傘どこだっけー。」とか言いながら出てくる。
 二人は、傘立てに傘をさしている途中の俺を傘を取りたいのに邪魔だなーと、うざそうに一瞥たあと反対方向から手を伸ばし自分の傘を取ると去っていった。

 扉を開け中に入ろうとすると、いつのまにか俺の後ろに背広おじさんがくっついている。二人分通れるように、扉を大きく開けてから中に入り券売機で豚丼弁当の食券を買う。

 食券をカウンターに置いて適当な席に座り込む。店員がお冷やをくれたが、後で酒がまずくなるので今は水を飲まないでおこう。
 時間は夕方の六時前。店内は半分ぐらい客でうまっている。まぁまぁなこみ具合だ。

 店員は、三分ほどで豚丼弁当を持ってあらわれ小声の早口で何か言いながら弁当を俺に手渡す。彼がナニを言ってるのかまったく聞き取れない。

「はい?」
 俺は問い直す。

 また、早口の小声で店員は同じセリフを繰り返す。さっきよりはボリュウームは少し上がっている。今度は「はし」と「セルフサービス」という単語のみが聞き取れた。渡された豚丼弁当の袋の中を確認してみると、はしが入っていない。なんとなく意味がわかった。

「はしはいらないから。」と言って俺は店を出る。

 うちに帰りコンピュータの電源を入れ、ビールを飲みながら豚丼をつつく。

 やっぱり、この豚丼なんかひと味足りないんだよね。しょうゆをかけて食ってみる。あっ、うまくなった。だいぶいい。でも、まだなにか少しものたりない。
 ふと、思いついて台所の冷蔵庫から生卵を持ってきて豚丼に入れてみる。
 旨い。すごくうまくなった。
 たまごのとろみがパサパサの豚丼に絶妙な舌触りを与える。そっかー。牛丼ってもっと汁っぽかったもんな。俺は豚丼にも汁気を求めてたんだ。
 あまりに旨くて豚丼を一気に食いきる。

 あれ。豚丼はつまみのつもりで買ってきたのに、つまみがなくなってしまった。


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