「本当に死神って、好きに語らせると遠慮もなく好き放題に語るよね。
でも、前に『税金なんか納めるな!』とか語ってなかった?
『税金の払いが少ない分、もっと世の中に奉仕せよ』なんて前言撤回じゃん!」
「いいんだよ。どうせ、俺は架空のキャラクターだ。
責任は全て作者の protozoa がとる。口からでまかせを言いたいだけ言ったら俺はドロンと闇に消える」
「でも、作者の protozoa は、この作品に突っ込まれたら『全ては作品であり創作であります。こういうキャラクター造形であり、自己の思想とはいっさい関係ありません』と言って逃げる気だよ」
「まぁ、あの人ならそう言うだろうな。だいたい、起こった事に対する責任なんて誰にも取れない。切腹や辞職で責任を取れると考えているなら、とんでもないオゴリだ。テメーの命や職程度の事で責任なんか取れるもんか! 起こっちまった事は、もう誰にも覆せない。事故を起こさない事が『責任』なんだよ!」
「うーん、あの作者ありて、このキャラあり」
「どんなに謝罪しても、すでにすんだ事に対してはどうしようもない。
まるで無責任にしか世間の人の目には映らないだろう。その事に耐えきれずに命を捨てたり辞職しても、自分はこんなに反省してますよというパフォーマンスにしかならない。猿回しの猿の『反省っ!』と同じだ。
どうせ自殺したり辞職するならば、2度と同じような事故が起こらないようなシステムを構築してからにするべきだ。それが、本当の反省だと思う。
過ちが起こったからと簡単に辞めたり死んだりするな!
それは逃げである!
過ちに立ち向かえ!」
「うわぁっ。偉そう!」
「うん。こんな偉そうな事を語る資格は俺にはないんだけどね。
まぁどうせ、責任は作者がとるし」
「でも、作者はこれは『創作』だと言って逃げる気だよ」
「いいんじゃないの。責任なんか誰にも取れない。
言ったもん勝ちだし、起きた事は覆せない。
てか、個人に責任を取らせようとする社会のシステムがおかしい。個人に責任なんかとれるもんか。そんなの単なる弱いものいじめだ。
原子炉がメルトダウンして何万人も死んだとして、どこの誰がその直前の状態に戻せるだろうか? 戻せたら神だ!
賠償金で死んだ人間の命が蘇るのか?
むしろ、原子力というエネルギーを許容していたシステムにこそ問題はなかったのか?
人間は事故を起こさないように働くことしかできない。起きた事は誰にも覆せない。責任は持続させるもので、取れるものではない!」