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墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

平成マシンガンズを読んで 258

2007-02-16 20:07:22 | 

「本当に死神って、好きに語らせると遠慮もなく好き放題に語るよね。
 でも、前に『税金なんか納めるな!』とか語ってなかった?
『税金の払いが少ない分、もっと世の中に奉仕せよ』なんて前言撤回じゃん!」

「いいんだよ。どうせ、俺は架空のキャラクターだ。
 責任は全て作者の protozoa がとる。口からでまかせを言いたいだけ言ったら俺はドロンと闇に消える」

「でも、作者の protozoa は、この作品に突っ込まれたら『全ては作品であり創作であります。こういうキャラクター造形であり、自己の思想とはいっさい関係ありません』と言って逃げる気だよ」

「まぁ、あの人ならそう言うだろうな。だいたい、起こった事に対する責任なんて誰にも取れない。切腹や辞職で責任を取れると考えているなら、とんでもないオゴリだ。テメーの命や職程度の事で責任なんか取れるもんか! 起こっちまった事は、もう誰にも覆せない。事故を起こさない事が『責任』なんだよ!」

「うーん、あの作者ありて、このキャラあり」

「どんなに謝罪しても、すでにすんだ事に対してはどうしようもない。
 まるで無責任にしか世間の人の目には映らないだろう。その事に耐えきれずに命を捨てたり辞職しても、自分はこんなに反省してますよというパフォーマンスにしかならない。猿回しの猿の『反省っ!』と同じだ。
 どうせ自殺したり辞職するならば、2度と同じような事故が起こらないようなシステムを構築してからにするべきだ。それが、本当の反省だと思う。
 過ちが起こったからと簡単に辞めたり死んだりするな!
 それは逃げである!
 過ちに立ち向かえ!」

「うわぁっ。偉そう!」

「うん。こんな偉そうな事を語る資格は俺にはないんだけどね。
 まぁどうせ、責任は作者がとるし」

「でも、作者はこれは『創作』だと言って逃げる気だよ」

「いいんじゃないの。責任なんか誰にも取れない。
 言ったもん勝ちだし、起きた事は覆せない。
 てか、個人に責任を取らせようとする社会のシステムがおかしい。個人に責任なんかとれるもんか。そんなの単なる弱いものいじめだ。
 原子炉がメルトダウンして何万人も死んだとして、どこの誰がその直前の状態に戻せるだろうか? 戻せたら神だ!
 賠償金で死んだ人間の命が蘇るのか?
 むしろ、原子力というエネルギーを許容していたシステムにこそ問題はなかったのか?
 人間は事故を起こさないように働くことしかできない。起きた事は誰にも覆せない。責任は持続させるもので、取れるものではない!」


平成マシンガンズを読んで 257

2007-02-15 19:59:13 | 

 私は死神に言った。

「なんか、もう終わりも近い事だし。
 本題のストーリと関係ない言いたい事なんかがあったら今のうちに言っとくと良いよ。
 どうせ、ウチらはネットの闇にじきに消える運命だしね」

 死神は言う。

「なら、俺はぜひニーチェの言葉を伝えたい。

『おまえは誰を劣悪と呼ぶか?
 いつも人に羞恥を与えようとする者を。

 おまえにとって何が最も人間的であるか?
 誰にも羞恥を与えないこと。

 達成された自由の印とは何か?
 もはやおのれ自身に対して羞恥を覚えないこと。』

 『喜ばしき知識』より、訳は永井均。

 なんと美しく気高い思想。
 人間は誰も例外なく醜い。
 他人の醜さを指摘すれば、他人を傷つけるだけ。
 できれば、他人の醜さをわざわざ指摘する必要はない。
 それは、他人の心に重荷を負わせるだけ。

 だが、ここで問題となっている劣悪とは、自分を輝かせる為に他人を犠牲にすることを平気でいる神経の事だ。
 自分が偉い事を他人に認めささせようとする精神は平気で他人のプライドを踏みにじる。
 ちゅーか、他人のプライドを踏みにじる事でしか自分の尊厳を確認出来ない醜い人格!

 自分が『おい!』と偉そうで、相手が『はい』と遠慮がち。

 そうでないと、自分が偉いと周りから認めてもらっていないと納得できない神経の醜悪さ。反吐がでる。

 いちいち、今の言葉遣いは『俺様に対して失礼だ!』とか、指のつきかたはこうでないと『俺様を侮辱している!』とか言って、自分に対して尽くしてくれている他人の心をズタズタにし、自分の偉さを再確認するあさましい醜い神経。本当に劣悪な神経だ。こういう奴はぜひ死んで欲しい。死ね!

 他人に恥をかかせる言動は、教育以外では行ってはならない。
 教育でも、出来ることなら、子供に恥の感情を植え付けて欲しくない。
 おしつけでなく、自分から自然に『おはようございます』と誰にでも言えるように仕向けて欲しい。親も子供も笑顔で。

 そして、自分の醜さを自分で知っているなら、人間として最高の知性だ。

 あと、『喪毒』とか、『オワター』とか言って人生を簡単に諦めるな。
 自分が人間という捕食者として生きている事を自覚せよ。
 自分が生きていく為に犠牲になった生命の尊さを思うなら、勝手に諦めて良い権利なんか個人には1ミリもない。
 食ったら食ったなりの働きをしてから死ね。
 勝手に諦めるな!
 自分の醜さと直面し、醜いなりにも出来る事をしてから死ね。
 それが捕食者の義務だ。

 高卒とか、肉体労働者とか、ニートごときで何が終わっただ。
 世の中には、もっと終わっている人間もいる。

 むしろ、低所得労働者は、税金の払いが少ない分、もっと世の中に奉仕せよ。目の色変えて働け。低所得で彼女がいないからなんて理由で人生を勝手に終わらせて良い権利なんかお前らにない!

 自分が醜い低所得労働者だと誇りをもって認め、死ぬまで労働に奉仕せよ!
 それが、自分に羞恥を覚えないことだ。

 自分のプライドが他人のプライドをズタズタにすることで成り立つ人間にはなるな。自分のプライドがズタズタでも今だ誰にも羞恥を味あわせている記憶がないなら誇りにしろ」


平成マシンガンズを読んで 256

2007-02-14 20:36:25 | 

 死神は『本当の愛』を否定しそこねて窮地におちいっている♪

 少しくらいなら応援してやらんこともないような気もしないでもないんだけども、基本的で大筋な大部分をザマーミロと思っている自分が怖い。
(死神は、いい気になって喋りすぎなんだよとマジ思うし~)

 そんなあんなでこんなして、木村みのりです。
 長らくご無沙汰しました今日この頃、皆さま、いかがお過ごしですか?
 って私はキッコかい!

 いやぁしかしこの『日記』もインチキで適当だよねぇ。真実いったい何がしたいんだい? 何が目的でやってんだか皆目見当もつきゃしませんな。
 この『平マ』だって完成させるとか言っとるけど、約束が果たされるかどうか疑問だ。
 この日記の適当さ加減、てか作者のインチキぶりにはホントに呆れる。

 だいたい、私(木村みのり)のキャラが最初とぜんぜん違う。
 死神だって、最初の頃とだいぶ印象が違う。
 作者は、こんなもんを真面目に読んでいらっしゃる、または下さっておられる方々に失礼だとは思わないのか?

 内部告発しよう。
 protozoa は、自己満足で『日記』を書いてそれを公の場に公開している。
 読むだけ時間の無駄である。
 protozoa はテンションが常に変だ。自業自得的な社会的弱者なため精神的にいつでも不安定なのがその理由だ。
 イライラやモヤモヤを、書くことで浄化をはかるという一種の特技を身につけているのだが、しかし、その自身の浄化の為に多くの人たちを犠牲している。書くな、のせるな、だいたい飲み食いしながら書くな!

 だいたい書く文章からしておかしい。
 句読点の打ち方から「て・に・を・は」の使い方などの基本が駄目な上、英文を和訳してから、その和訳を英訳して、その英訳を中学生が和訳したようなフニャフニャとコシのない文章。やたらに改行。さらに「です、ます」を統一させる意思もない。

 バタン!!

 背後の扉がその時開いた。
 そして、そこに本当の『木村みのり』が立っていた。

「私の名を語り、面白おかしく語るあなたは誰?」

「お前のタイピングが描写する事はほぼ真実だが、お前は木村みのりではない。お前は誰だ?」

 木村みのりと死神の『平マ』2人組がそこに立っている。
 ちぃぃ!
 名を語るのもここまでか!

「名のろう私はマダム。占いのマダム。忘れ捨てられた者っ!」

_________________________________________________

 サラバだという声と共に『占いのマダム』と名のった女は煙と消えた。

 そこに、ノコノコと作者の protozoa が現れて言った。

「『平マ』の完成を急ごう。付け入る隙を見つけ、ああいった過去の亡霊が蘇る。まつろわぬものだ」

 あんたこそ、まつろわぬものじゃんと私は思った。


平成マシンガンズを読んで 255

2007-02-02 20:51:52 | 

 死神が言う。

「言葉に意味を求めること自体が無理な事なのかもしれない」

「だから?」

「言葉の意味を問いつめても無意味だってこと。言葉なんて何度も言うが、記号に過ぎない。『本当の愛』と言うなら『本当の愛』なのだ。そういう記号なのだ。その記号がおかしいとイチャモンつけてもはじまらない」

「私さぁ、馬鹿だからさ。
 死神も、馬鹿にも理解できるように整理して話してみたら。
 ただのカオスじゃん。
 混沌としてるよ。
 結局のところ死神は何を言いたいわけ?」

「愛という言葉も記号にすぎない。だから愛もまやかしであると結論しちゃいたい」

「無理だよ。
 別に、死神の言葉に問題があるわけじゃないよ。
 語りのまずさもこのさい関係ないとして。
 でも、ぶっちゃけ。
 死神が延々と語っている問題は、たった一言で片付けられる。『で?』あるいは『ハァ、そうですか』。
 言葉の機能や論理構造をいかに細密に分析して検証し、答えを導き出したとして、しょせんは異次元の世界。
 いくらマスコミが『オウム真理教』の悪行を洗いざらい白日の下に晒し、正論でもって糾弾したところで、オウムの信者たちにとってはその正論は耳をふさぐしかないデマ以外の何ものでもない。
 言葉は信じる物であって、疑う物ではない。
 疑って難癖つけても、言葉を信じている人間の耳に届かない。
 この『右手』は、本当は『左足』なんじゃないかと疑っても意味はない。
 言葉は、理屈を越えた説得力と感動をもって迎えられる天啓であり言霊。
 その前には、論理も言語ゲームも無意味!」

「ま、そうだな」

「いや、別に死神を批判しているわけじゃないんだけどさ。
 ただ、なんの主義主張も無い無教養の中学生の私には、死神が得意げに語る話がそろそろしんどくなってきたんだよ。
 まぁ、応援はしてるんだけどね。
 死神が、この混沌をどのように収拾し締めくくるのかって手腕に期待しつつ。冗談でも皮肉でもなくてさ。
 死神ガンバ!」

「応援されてもなぁ」

「愛を否定したいんでしょ。
 なら、理屈でなく根性で否定してみ」

「根性?」

「言葉はさらに強い言葉でないと否定できない。
 大声で叫べば、過去の概念も打ち消せるかも。
 言葉は呪文」


平成マシンガンズを読んで 254

2007-02-01 21:27:49 | 

 言葉は現実を分ける為にある。
 そして、分けたとたんにソレはソレ以外ではないように思われてくる。
 例えばダイヤモンドと数珠。
 明らかに2つとも違うもの。
 だけど、もしダイヤモンド製の数珠があるなら、それはダイヤモンドの数珠。あるいはただの数珠と呼ばれる物体。
 ダイヤモンドは材質である。
 数珠はなんだろうか? 数珠は宗教的な行為を伴う儀礼的象徴。
 数珠を知らない人が見たら、ダイヤモンドの数珠はダイヤモンドの腕輪に見えるかもしれない。知らない人にはそうとしか認識出来ないから。
 だけど、ダイヤモンドや数珠を知っている人から見れば、ダイヤモンドの数珠は、ダイヤモンドの数珠としか言いようのない物。

 人間は名前のない物を認知出来ない。
 名前がないと言う事は、その文化そのものが、その対象に対して価値を認めていないという、ただそれだけのこと。
 有名な例だけど、虹はその文化により色数を変える。
 日本人が7色の虹と見る虹を、他の文化では5色や4色で見る。虹の色を7色に分ける意味はない。虹など微妙なグラデーションで何色でも良い。虹の色分けなど白昼の青空の色を区切って分けるのに等しい。極端な民族だと虹は3色だと言い切る。ソレはソレで良いと思う。

 だから、本当は本当としか言いようもないもの。
 本当に明確な意味はない。
 自分が本当だと思うものを本当だと言えば良い。
 それ以上に深入りして本当の意味を探ろうとすれば死神のように泥沼に落ち入る。

「心だ!」

 死神が言う。

「心で、心で分けるんだ。どういう心理状態で『本当』という言葉を使っているのかを分析すれば良い!」

「でもさ、死神。
 心理状況ったって、千差万別。人それぞれ。状況によっても違うわけじゃん。『本当』を語るときの人の心を分けるのは不可能だと思うけど」

「不可能だと思うから不可能なんだ。
 人間の認識能力など、たかが知れている。
 可か不可。それだけだ。
 本当と言う時には、肯定の意の本当と、疑問系の本当がある」

「ふーん」

「そうだよ。
 肯定の本当が『本当に痛そう!』
 否定の本当が『本当に痛いの?』
 本当には肯定と否定があるから、嘘と本当が対のように錯覚されるのだ!」

「それで?」

「本当に意味はない。
 ハイと言うのと同じだ。
 ハイが声の抑揚で肯定にも疑問にもなるのと同じで、本当にきちんとした意味はない」