奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

稲田さんは辞めた方がいい

2017-07-21 21:09:41 | 社会
涙の答弁、籠池理事長との関係についての説明、都議選応援演説での失言、南スーダンPKO派遣隊の日報と次から次に出てきて、大臣としての資質が疑わしいのだから、稲田さんは辞めた方がいい。

報告を受けていて受けていないと答弁したのであれば虚偽答弁だし、報告を受けていなかったのであればシビリアン・コントロールが(形式上)効いていないことになる。いずれにしてもダメである。

「世界平和は諸外国が構築してください。日本はその恩恵に与るだけですよ」という今の日本国憲法の制約があってのPKO法案のもとでは、当時の南スーダン情勢でPKO派遣隊の意志だけでは乗り越えられない状況で、撤退せざるを得なかったはずで、そのことは現場の感覚でもあっただろうと推測する。

もちろん、日本が世界諸地域の平和維持に貢献してゆくことは意義深いものであるし、地球上に共生する者としての当然の責務だ。だが、今の法制上、できないものはできない。だから、PKO派遣隊を撤退させたのだが、撤退はそんなに簡単にできるものではないから、安倍さんには南スーダン情勢ははいっていたはずで、最近の稲田さんの記者会見もピエロに見えてしまうわけである。

今の憲法第9条は国権の発動としての武力行使の禁止だから、国連憲章に合致している。一国平和主義ならばそれでよい。だが、世界の一員として日本が世界諸地域の平和維持に貢献してゆくためには、集団安全保障への武力貢献を明示する必要があろう。

安倍さんの「加憲論」は自衛のための武力(集団も個別もない)を明示することに留まっていて、それでは国連の集団安全保障への武力貢献には制約が課されたままになろう。
ほとんど鎖国状態の一国平和主義を続けたいのか、世界諸地域の平和維持に貢献することで真に戦後を終わらせるのか、日本国民の意思が問われているのだろうと思う。

やや話はそれたけれど、靖国参拝などで外見上は保守的に見えても、政治能力の無い稲田さんは、将来の首相に程遠いことがわかってしまったのだから、政治の混乱を静めるためにも辞めた方がいい。