知事が議会に忖度？

石原都知事時代に自民党が多数を占め、議会が都政のチェック機構として働いていなかったと、小池・現都知事は批判したいようだが、やっていることは親小池で議会の多数を占め、都知事の言いなりの議会を作るという、批判した相手と役者が異なるだけで、同じことをやっている。
東京では議会が知事の言いなりなのだが、逆のケースもあるらしい。

　沖縄県の翁長雄志知事は５日、県公安委員の任期を迎える天方（あまかた）徹氏（４５）を再任せず、元沖縄弁護士会会長の阿波連（あはれん）光氏（５２）を任命する人事案を県議会に提出した。同県公安委員は３期９年務めるのが慣例で、本人の意向に反して１期で退任させるのは初めて。県政野党の自民党は「政治的中立であるべき公安委員人事が県政与党の共産党の圧力で覆された」と批判、徹底追及の構えだ。(産経)

翁長さんは共産党や地元の偏向新聞の力添えが無ければ知事にはなれないわけで、米軍北部訓練場や辺野古での反対派の暴力行為に対して「否」を唱える公安委員ではなく「是」とする公安委員を選びたいのかもしれない。

ところで、こういう話題を朝日や毎日は報道するのだろうか？
もちろん朝日・毎日新聞購読は金をどぶに捨てたほうがマシというもので新聞は読んでいないし、Web上の記事を具に観測する暇もないので、報道していたら「公平性を保っているね」と笑ってあげたいところだ。

小国ですら立ち向かっているのに

　【シンガポール＝吉村英輝】英ＢＢＣ放送（電子版）は５日、中国も領有権を主張する南シナ海海域で、ベトナムが石油探査に向けた海底掘削に着手した、と報じた。この探査をめぐっては、中国人民解放軍首脳が激高し、訪越日程を切り上げた経緯がある。報道が事実であれば、ベトナム政府は、中国側の猛抗議を無視して掘削を強行したことになり、中国による報復も予想される。(産経)

陸続きでいつ何時シナ人民解放軍に攻め込まれるかもしれない小国ベトナムですら、自国の領有権を主張して行動を起こしている。
狭い海峡を挟んだ台湾ですら、「自国」の独立を守るためにシナと対峙している。

それらに比べてわが国はどうか。
東シナ海でシナは石油掘削をやりたい放題。尖閣諸島では海上保安庁の巡視船に任せきり。
なんとも情けない。

中川昭一のような毅然とした政治家がいなくなったのが悔やまれる。