奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

組織の長の性格

2017-02-08 21:38:26 | 社会
会社など組織の長には、部下の言うことに対して事細かに質問し納得してからでないと決断できない人と、部下の言うことを信用して大局的に判断する人がいる。

前者の場合、部下からは面倒な上司だと煙たがられ、信頼されないから、組織としてはうまくいかない。
後者の場合にも、部下が正しいことを進言しているのであればよいのだが、間違ったことを言っていれば、長としての判断も間違いになる。

前者の例として、福島原発事故時の菅首相が真っ先に思い出される。彼は東工大の応用物理学科を卒業したらしく、原子力発電に関する講義を受講していたのかもしれない。聞きかじりの知識で自身が納得するまで現場と「議論」したのであろう。ところが、学生時代は学生運動が主だったから、聞きかじりというレベル以下だったのだろう。
さらに悪いことには、原子力に関してド素人の取り巻きが(誰とは言わないが)いた。
その結果は悪い方にいってしまった。
ご本人は反論するであろうが、世の見立てはそのようなものだ。

後者の例の候補として考えられるのは石原元都知事かもしれない。「忙しい」人だったから都庁幹部の言うことに対して事細かに質問をしなかっただろうし、「素人」は専門家に任せておけば良いと思っていたのかもしれない。その石原さんが豊洲に関する都議会に参考人として呼び出されているようで、ご本人も「喜んで出かける」らしい。
だが、参考人招致でも核心を突いた議論にはならないだろう。
果たして、部下は正しいことを言っていたのだろうか。