これは、ある還暦間近の男の切なくも笑える戦いの記録である
彼は今年12月に還暦を迎える。本人は周りにいる還暦過ぎの「オヤジ仲間」よりも
自分の体力と健康には、かなりの自信を持っている
11歳も年下の妻をめとっているが、彼女の方が体力的には年が上ではないかとも
コッソリとだが思っているほどである
体力・健康共に何の不安も持ってはいないのだが
ここ数年、周りの「オヤジ仲間」たちが健康診断に心血を注ぎ始め
「血糖値がどうだ」とか「ポリープがどうだ」などと
話に花を咲かせる姿を横目にし、多少の羨ましさも手伝って
3年ほど前から「人間ドック」なるものを受けるようになった
これといって問題のある検査はないのだが…
彼が一番不得手としている検査は「検便」である
ゴルフ練習場にも検便キットを持ち歩く様子
多少、便秘がちである彼にとって「検便」ほど気力と体力を使う検査準備はない
4~5日の間に2回も検体採取をせねばならぬのが、なによりも辛いのだ
なんといっても、この検便検査の受付嬢がまた可愛らしい
以前にこの可愛い看護師さんに検体を渡せず悲しい顔をされた経験が
「二度と彼女を悲しませないぞ!」との思いを奮い立たせ
なにがなんでも2回の検便を見事クリアさせてやる!っとの力みとなった
仕事でも、ゴルフでも何事においてもそうなのだが…
力みは変な所に力が加わり、思わぬ怪我をする場合が多い。
特に今回の彼の「検便」の場合は
「変な力み」は「いきみ」へと変換され
「見事な切れ痔」へと暴走していったのである
2回の検体を提出し可愛い看護師さんの笑顔をゲット出来たものの
検査結果は「出血がみられ、陽性」っとなってしまった(笑)
再検査は「大腸内視鏡検査」…。
人から色々と話を聞き、多少興味を持っていた検査である。
結果「切れ痔」ではあると思うが、確たる証拠がない場合は不安が付きまとう
それとて自分としては気にならないのだが、「厄年」ということもあり
妻もうるさく言うので…一応、受けてみることとした
まず、電話にて「説明だけを聞かされる日」をわざわざ押さえる
胃の内視鏡検査は混雑しているようだが、さすがに大腸の内視鏡検査は空いている
検査日の3日ほど前から水分を多く取り
2日前からは食べてはいけない物が沢山あった
種のある果物(イチゴ・西瓜・キウイ・トマトなど)と
ごま・豆・海草・こんにゃく・野菜類である
肉類はどうなんだ?っと聞くのを忘れ、心配性の妻に肉類も絶たれた…。
よって検査前は、薬味のない素麺・お粥・玉子焼きと
なんとも寂しい食事風景となってしまった
病院によっては3日分の食事キットが出るところもある
なんでも金次第ということか…。
当日は朝、7時30分から上写真の薬を2.4リットルの水に溶かしたものを
10分おきに200mlずつ飲み続ける
2Lのペットボトルを2本用意したが、
広口タイプの方が薬を投入しやすく便利であると思う
10分おきに牛乳瓶一本ほどを12回飲み続けるという荒行の始まりである
1時間ほどたつと便意ももよおしてくるので、大変忙しい
飲むのか、出すのか訳が解らなくなる
全てを飲み切り、出し切ったところで疲れが出たので仮眠を取った
見られたくはないが、必然的に見られるであろう尻を丁寧に洗うため
シャワーを浴びて、14時からの検査に向け、いざ出陣。
あらかじめ説明は聞いていたが、病院へ到着後
検査着に着替えパンツを脱ぎ、病院側が用意した紙のパンツを履く
コレ。良く出来たもので尻のあたりに切れ込みがある
切れ込みがあると前に履きたがる男の性を抑えつつ
尻側に切れ込みがくるように履く(何度か確認)
妻はこの紙パンツを「持って帰って来てくれ~」とか言っていたが…無理。
肩に「グルカゴンG・ノボ」っという胃腸の動きを抑える注射を打たれ
左側を下にし、横たわる。
自分でも驚くほどにスムーズに入る。
大腸にはカーブがあるので、ソコを通過する時に切ない痛みが走るが我慢は出来る
時々、空気やら水やらを注入しながら進むので不思議な感覚と戦う
正味、20分。
多少、体の位置を可愛い看護師さんに手伝ってもらいながら動かし、終了した。
結果は…「少し大きな内痔」と「ポリープ3個」
「痔」はともかく、これで次回ゴルフコンペで「ポリープ話」には
自分も参加できる(笑)
トイレで「おなら」が出て終了。
肩に打った胃腸の動きを抑える注射は、その後多少の副作用があるらしい
検査後1~2時間後に「冷や汗」「脱力感」「空腹感」などの症状が出る
これは一時的に血糖値が下がるので起こる現象らしく
刺激物を避け、糖分を取ると良いと言われた
着替えを済ませ診察室を出ると目の前に自販機が見えたので…
冷えた「缶コーヒー」を飲み、会社へ戻る
後で妻に指摘されたのだが…
コーヒーも冷たさも「刺激物」の範囲に入るらしい
会社に到着後、少しして気分が悪くなってしまった(笑)
一番良いのは「飴玉」らしい
確かに少し思考能力が落ちていたらしい
よくよく説明書を読むと、低下した糖分は「ジュース・あめ」などで
補給するようにっと書いてあった…もっとデッカク書けよ~っと思った(笑)
っとまあ~以上が、
とある還暦間近な男から聞いた話を、私が纏めたものである(ハハハハハハ)
本人は「大したことはなかった」っと言っておったが…
「こんな検査は2年に一回で良い」とも言っておった(笑)
なにが辛いって…「缶コーヒー」を飲んだ後が辛かったらしい
それは自業自得の結果だろうっ思うがの(ガハハハハハハ)
今回彼が行った病院は全てを患者がするタイプであるが
人から聞くところによると病院によっては
いたれりつくせり看護師がやってくれる所もあるらしい
大腸内視鏡検査での死亡率は0.001%(1/10万回)だそうな
だから検査前に説明を聞くだけの日を設け、同意書にサインをさせられる
大腸検査には他に注腸検査なるものがある
これは肛門からバリウムと空気を入れX線撮影をするらしい
胃の検査にもバリウムがあるが、あれと一緒か
今回の大腸内視鏡検査料は35,010円。3割負担で10,500円支払った。
可愛い看護師さんの笑顔見たさから発した今回の苦難
10,500円は彼のお小遣いから考えると痛い出費となったであろうな~
今日は彼の大好きなカレーでも作ってあげようかね~
彼は今年12月に還暦を迎える。本人は周りにいる還暦過ぎの「オヤジ仲間」よりも
自分の体力と健康には、かなりの自信を持っている
11歳も年下の妻をめとっているが、彼女の方が体力的には年が上ではないかとも
コッソリとだが思っているほどである
体力・健康共に何の不安も持ってはいないのだが
ここ数年、周りの「オヤジ仲間」たちが健康診断に心血を注ぎ始め
「血糖値がどうだ」とか「ポリープがどうだ」などと
話に花を咲かせる姿を横目にし、多少の羨ましさも手伝って
3年ほど前から「人間ドック」なるものを受けるようになった
これといって問題のある検査はないのだが…
彼が一番不得手としている検査は「検便」である
ゴルフ練習場にも検便キットを持ち歩く様子
多少、便秘がちである彼にとって「検便」ほど気力と体力を使う検査準備はない
4~5日の間に2回も検体採取をせねばならぬのが、なによりも辛いのだ
なんといっても、この検便検査の受付嬢がまた可愛らしい
以前にこの可愛い看護師さんに検体を渡せず悲しい顔をされた経験が
「二度と彼女を悲しませないぞ!」との思いを奮い立たせ
なにがなんでも2回の検便を見事クリアさせてやる!っとの力みとなった
仕事でも、ゴルフでも何事においてもそうなのだが…
力みは変な所に力が加わり、思わぬ怪我をする場合が多い。
特に今回の彼の「検便」の場合は
「変な力み」は「いきみ」へと変換され
「見事な切れ痔」へと暴走していったのである
2回の検体を提出し可愛い看護師さんの笑顔をゲット出来たものの
検査結果は「出血がみられ、陽性」っとなってしまった(笑)
再検査は「大腸内視鏡検査」…。
人から色々と話を聞き、多少興味を持っていた検査である。
結果「切れ痔」ではあると思うが、確たる証拠がない場合は不安が付きまとう
それとて自分としては気にならないのだが、「厄年」ということもあり
妻もうるさく言うので…一応、受けてみることとした
まず、電話にて「説明だけを聞かされる日」をわざわざ押さえる
胃の内視鏡検査は混雑しているようだが、さすがに大腸の内視鏡検査は空いている
検査日の3日ほど前から水分を多く取り
2日前からは食べてはいけない物が沢山あった
種のある果物(イチゴ・西瓜・キウイ・トマトなど)と
ごま・豆・海草・こんにゃく・野菜類である
肉類はどうなんだ?っと聞くのを忘れ、心配性の妻に肉類も絶たれた…。
よって検査前は、薬味のない素麺・お粥・玉子焼きと
なんとも寂しい食事風景となってしまった
病院によっては3日分の食事キットが出るところもある
なんでも金次第ということか…。
当日は朝、7時30分から上写真の薬を2.4リットルの水に溶かしたものを
10分おきに200mlずつ飲み続ける
2Lのペットボトルを2本用意したが、
広口タイプの方が薬を投入しやすく便利であると思う
10分おきに牛乳瓶一本ほどを12回飲み続けるという荒行の始まりである
1時間ほどたつと便意ももよおしてくるので、大変忙しい
飲むのか、出すのか訳が解らなくなる
全てを飲み切り、出し切ったところで疲れが出たので仮眠を取った
見られたくはないが、必然的に見られるであろう尻を丁寧に洗うため
シャワーを浴びて、14時からの検査に向け、いざ出陣。
あらかじめ説明は聞いていたが、病院へ到着後
検査着に着替えパンツを脱ぎ、病院側が用意した紙のパンツを履く
コレ。良く出来たもので尻のあたりに切れ込みがある
切れ込みがあると前に履きたがる男の性を抑えつつ
尻側に切れ込みがくるように履く(何度か確認)
妻はこの紙パンツを「持って帰って来てくれ~」とか言っていたが…無理。
肩に「グルカゴンG・ノボ」っという胃腸の動きを抑える注射を打たれ
左側を下にし、横たわる。
自分でも驚くほどにスムーズに入る。
大腸にはカーブがあるので、ソコを通過する時に切ない痛みが走るが我慢は出来る
時々、空気やら水やらを注入しながら進むので不思議な感覚と戦う
正味、20分。
多少、体の位置を可愛い看護師さんに手伝ってもらいながら動かし、終了した。
結果は…「少し大きな内痔」と「ポリープ3個」
「痔」はともかく、これで次回ゴルフコンペで「ポリープ話」には
自分も参加できる(笑)
トイレで「おなら」が出て終了。
肩に打った胃腸の動きを抑える注射は、その後多少の副作用があるらしい
検査後1~2時間後に「冷や汗」「脱力感」「空腹感」などの症状が出る
これは一時的に血糖値が下がるので起こる現象らしく
刺激物を避け、糖分を取ると良いと言われた
着替えを済ませ診察室を出ると目の前に自販機が見えたので…
冷えた「缶コーヒー」を飲み、会社へ戻る
後で妻に指摘されたのだが…
コーヒーも冷たさも「刺激物」の範囲に入るらしい
会社に到着後、少しして気分が悪くなってしまった(笑)
一番良いのは「飴玉」らしい
確かに少し思考能力が落ちていたらしい
よくよく説明書を読むと、低下した糖分は「ジュース・あめ」などで
補給するようにっと書いてあった…もっとデッカク書けよ~っと思った(笑)
っとまあ~以上が、
とある還暦間近な男から聞いた話を、私が纏めたものである(ハハハハハハ)
本人は「大したことはなかった」っと言っておったが…
「こんな検査は2年に一回で良い」とも言っておった(笑)
なにが辛いって…「缶コーヒー」を飲んだ後が辛かったらしい
それは自業自得の結果だろうっ思うがの(ガハハハハハハ)
今回彼が行った病院は全てを患者がするタイプであるが
人から聞くところによると病院によっては
いたれりつくせり看護師がやってくれる所もあるらしい
大腸内視鏡検査での死亡率は0.001%(1/10万回)だそうな
だから検査前に説明を聞くだけの日を設け、同意書にサインをさせられる
大腸検査には他に注腸検査なるものがある
これは肛門からバリウムと空気を入れX線撮影をするらしい
胃の検査にもバリウムがあるが、あれと一緒か
今回の大腸内視鏡検査料は35,010円。3割負担で10,500円支払った。
可愛い看護師さんの笑顔見たさから発した今回の苦難
10,500円は彼のお小遣いから考えると痛い出費となったであろうな~
今日は彼の大好きなカレーでも作ってあげようかね~