ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

これ以上、真面目になってどうする。

2013年01月13日 | 一行法師

本棚の片隅から、フランクリンの自叙伝が出てきた。

裏表紙の裏に、書き込みがあって、読書旬間のポスター入賞による図書券で購入とある。

昭和29年11月1日と記されている。賞品の図書券で真面目な本を買ったものらしい。

17歳、高校2年生で美術部だったので、ポスターを制作、どんなポスターだったか、全く記憶にない。

新書版のこの本は、和英対訳で左のページに、英文、右のページに和訳。

ベンジャミン・フランクリンのオートバイオグラフイである。和文は、旧字体の漢字で、小さな文字で印刷されている。

高二で、少しでも勉強の足しにと、この本を選んだのだろう。

フランクリンは、自らの道徳的完璧を目指して、13の徳目を表にして、一週間で一つの徳目を

毎日、チェックして、13週で一巡、また繰り返し、完璧に自己形成をしていく。

なかなか、凡人には、なしえないものだ。

純情な高二の男子は、真面目に同じように挑戦しようと努めた。

徳目は、次のようなものだ。

1、節制。2、沈黙。3、秩序。4、決断。5、倹約。6、勤勉。7、真摯。8、正義。

9、中庸。10、清潔。11、平静。12、純潔。13、謙譲。

以上の13の徳目に詳しい意味が書かれている。

アメリカ建国の父であり、電気と稲妻は同一なりと発見し、避雷針に応用した。

分かりやすいアメリカの偉人伝で詳しく調べてみると良い。

また近年の自己啓発本に、この十三徳目の引用されたのも多い。

引っ越しの際、自己啓発本は、沢山捨てた。

原典を、読むほうが良いからである。

十分真面目な人生を送ってきて、晩年に至って、さらに真面目とは言わない。

好き勝手な、不良老年を目指すのもよかろう。

しかし長年培ってきた性癖は、良くも悪くも、いまさら別れることは出来ない。