ぽかぽかと行きましょう

急がず、後れず。自分の歩幅でぽかぽか行くようなブログです。

主役以外は普段着の時代

2006年08月27日 | うんちく・小ネタ

最近は服装について、とやかく言われない時代になった。

お祝い事の席でも、主役以外は、普段着や気楽な服装でおもいおもいの装いで済ませられる。 礼服や晴れ着は主役となる人だけで、あとの人は通常着か、カジュアルな装いでも礼節を欠くことはないようだ。

お互いの申し合わせによることもあるが。しいて言うならば、礼に適うかどうかより、お洒落であるかどうかにかかっているようにも思える。

特に夏場は まことに簡単なこと極まりない。へそが出ようが、尻が出ようがおかまいなし。結構な時代だ。

昔でも、長屋の連中は祝言があっても、大家さんから羽織一枚借りて、普段着のうえに羽織って出かけた最低限の礼があった。

着衣と礼節や、けじめとの関連が希薄になると世の中が乱れる。 着衣の乱れは世相の乱れ、日本文化の衰退。 

何を着ようと自由であるが、アクシデントの有った時だけ、幹部がネクタイ締めて、スーツ姿で会見で深々と頭を下げているのは、白々しい限りである

総裁選のある9月は、まだクールビズであろうが、相変わらずしまらないことであろう。

現小泉総理の靖国参拝は、モーニング姿とか、羽織袴で何を祈りどんな気持ちをささげたのであろうか。 大日本服飾考(そんなの無い)より抜粋。


今日のお色目 9

2006年08月23日 | 色の世界

早実の斉藤佑樹投手 再試合の最後の一投が連日の熱戦を締めくくった。 試合中 汗を拭ってきた木綿のタオルハンカチがピッチングの凄さの陰で、人々の目にとまり 一躍こちらもハンカチ王子の異名を取ってしまう人気ぶり。

何気に母親が用意してくれたであろうハンカチが、青い色だったのが幸いした。  さわやかな印象とともに人々の心をひきつけた。

あまりの人気ぶりに、同じハンカチを求める人たちがデパートなどのハンカチ売り場に殺到したと言う。

どう言うハンカチであったか、検証のとりざたまで かしましい。   おそらく実用的なタオルハンカチとすれば、テレビで見る限り薄い青色。

わたくし的に、断定すれば この色は空色。 すみきった日本の空の色。

空の色も、国によって微妙に違う。 太陽の光が大気圏に入って、大気の粒子によって散乱現象を起こし青空となる。 色は光の波長で、スカイブルーの色も大気の状態でその青さ加減もさまざま。

各国語の空色を表す言葉も、色彩辞典をひもとけば、国や民族の歴史、文化にまで及ぶ。

さて、斉藤投手のハンカチの空色(青)は、内に秘めた熱い闘志を持ちながら、たとえピンチに臨んでも、沈着冷静に切り抜ける効果があった。クールといわれるゆえんである。

青は、赤の対極にあって、興奮や緊張を冷まし和らげる色と言われている。 まさしくカラーセラピー効果に適合したハンカチでありました。 

ただし、ハンカチ程度の青の分量でよかった。 冷め切るほどの青であったら、ブルーな気分になって闘志も沸かなかったのでわ。

いずれにしても、日本中を熱くした歴史に残る大試合に快さい。


自分のための介護予防 その5

2006年08月20日 | 健康・病気

介護予防に、回想法が有効であることについて記事にしましたが、何時もの「爺問題」。爺のパソコンの操作ミスで、消え去りました。

本日の投稿に間に合いません。明日の記事になります。

改めて、再編集を以下に。

実は、先日 田舎のお盆で帰郷。お墓参りの傍ら 久々に親戚のおばさんや、近所のおばさんにお目にかかり、昔話を伺いました。

いずれも七十代、八十代、九十代の老婆の語りは、ご自分の若いころからの苦労話から、現在に至るまでを それぞれの方から延々と伺うことになりました。

人に歴史ありで、先の戦争をはさんで、波乱万丈の人生を生きてきて、回想をされるのです。

偉大な政治家や、著名人の回顧録、自叙伝は多くありますが、一般の市井(しせい)のひとは、自分自身の生涯をつづって後世に残すことは、めったにありません。

自分の来し方のドラマを、回想することが、認知症の予防や、介護予防に役立てるのが、「回想法」のようです。

カウンセラーが相槌をうったり、質問したりして回想の手助けをする「回想法」が、有効とのこと。

まだまだ元気で、晩年をを過ごせる人は、文章や写真を組み合わせ立派な自家本をつくったり、出版したりします。

人生の明と暗を浮き彫りにして、感動物をものするほどでなくても、ともかく自分が納得する程度の回顧録なり自叙伝でも結構ではないでしょうか。

自分のための介護予防に、大いに役立つことと信じます。

出版社や、自費出版の会社に頼めば、お金のかけ次第と言うことになりますが、 今はパソコンと言う結構なツールが御座るによって、家族に残したり友人知人に配るほどの部数は、手軽にできます。 挑戦されては如何か。

そうそう、ブログと言う手もあったじゃないすか。


ブログ登録はや一ヶ月

2006年08月05日 | ブログ

七月四日から始めましたこのブログ、まる一ヶ月たちました。

何の飾り気もなくて、蕎麦で言うなら、かけそばか盛りそばのように,海苔一枚の具もなく、通の蕎麦。 そば粉の良さと、そばつゆのだしの味の良さがとりえのようなブログ。

とは言うものの、ひとさまのブログを開いて見るに、写真あり イラストありで、見事なブログばかりで、我がブログとは比較にならない秀逸なブログたち。

このさき続けるにはかなり勇気のいること。

さりながら、自分流でやるしかないでしょう。 お爺さん!

  「遠花火 音ばかり聞く もどかしさ」 吉天子


今日のお色目 8

2006年08月03日 | 色の世界

緑色 

ここは みどりの里、梅雨が明けて緑の濃さが一段と増しました。

夏草、菜園、梨畑 そしてトトロの出てきそうな森や林、 あっ~猫バスが飛んでくる。  緑の間をぬって お空をかけている。

ね。聞いている? 空だよ。 何。 上の空(うわのそら)。

今日は、朝から 玄関脇の「隠れ蓑」の樹を剪定致しましたよ。

枝葉が生い茂って もう大変。 最初は細い樹で瀟洒な たたずまいで有りましたが、三十五,六年もたって、幹も太いところは若い女の子の太ももほども御座いますの。

毎年 この時期に剪定して、すっきりし風通し良く、夏を迎えますのじゃ。 すべすべした柔らかい葉のいっぱいついた枝を落として裸同然。 これでは「隠れ蓑」になりませんわ。

きものの模様に、「宝尽くし文(たからずくしもん)」 と言うのがありまして、おめでたい吉祥文様なんで御座いますが。 ご存知。

お宝いっぱいの模様です。つまり桃太郎が、鬼が島からぶん取ってきた戦利品の山を思い起こして頂ければお分かりいただけるかと存じますって。 ご幼少のころ絵本とか、紙芝居でご覧になっているかな。 いやもう 「アニメしか見てないよ」。

それではどんな物が、お宝かと申しますと、まあ、人間の願望とか欲望を叶そえてくれる便利グッズですぞ。 通販なんかで売ってません!

打てば宝が出てくる「打ち出の小槌」、思いのままになる「如意宝珠」、お蔵や土蔵の「鍵」、砂金や金貨の入った「金嚢」、金を量る「分銅」、祇園社の護符「祇園守り」、仏法の「丁子」や「七宝」などなどの中に、「隠れ笠」、「隠れ蓑」がある。

そこで問題。 何ゆえ、「隠れ笠」や「隠れ蓑」がお宝なのか?

ファイナルアンサー

人間は、透明人間願望があって、他人に見られないで自由に行動したいという思いが「隠れ蓑」に象徴している。

隠れ笠、隠れ蓑を身につければ、防犯カメラなんぞに映ら無い優れものなんだ。 すごいお宝。

「隠れ蓑」ひとつに、こんなに説明しておる間に今日は昨日になってしもうた。 時間の止まる時計を、お宝に加えましょう。

総理は、多事多難の中、漁港にマグロ視にいったとか。

次の総裁選まで、時間よ止まれ!って出かけたんじゃ。

緑のお色目についてじゃった。 そうじゃった。そうじゃった。

緑と一口に言っても、黄緑に始まり自然の植物から付けられた色名がわんさとある。

一つひとつの事は、次に譲って。

草木が緑に色づくことを 日本では「青い」と伝統的に形容、修辞してきた。

青山、青田、青葉、人間も青年、青二才と。

若武者の鎧も、萌黄おどしのと「平家物語」に多出して緑系統の色は、ヤングメンの晴れの武具に使われる色だ。

青信号 皆で渡れば怖くない。 アレー 当然だよな

信号は、青信号でも になってから渡りましょう。

緑は、青とも言う。 どちらも正解。 今日はここまで。

ご苦労様でした。 自分をねぎらってやりたい。

でも、こんなん 誰も読んでくれへんのちゃうか。

コリズニ、またのお越しをお待ちしてます。


今日のお色目 7

2006年08月01日 | 色の世界

昨日 駅で見かけた おひとさん(女性)の きものの色が素敵でした。

ずばり うす小豆色  と言いたい。 が。

そのような色名はないらしい。  星の数と同じくらいの色があるので、先人も名はつけきれない。 いや、どの色も世界に一つしかない色と言うのが本当だろう。

小豆色と言うのは有るが、生の小豆そのものの色。  日本に小豆が渡来したのは奈良時代以前だそうであるが、染色の色名としては江戸時代。

私の言いたいのは、この濃い茶色の小豆色ではなく、お菓子というか、携帯汁粉の最中の皮を割って中の小豆と砂糖の混ざった白っぽい粉の淡い色、熱湯を注ぐ前の小豆の粉なんです。

類似の色から探せば退紅(紅花染めの薄い色)、珊瑚色のやや薄いのに近いのか。一日置くと色の記憶も確かとはいえないので再現は難しい。

ともかく そのような色の無地染めの絽縮緬。紋ひとつ背に染めぬきで、帯は白地の絽つづれ帯。 華紋が金銀に色糸で織られてお太鼓の右うえを柄として飾っている。 涼感を呼ぶ組み合わせ。

この きものの佳人はお茶人でありましょう。            

少し背の高いすらっとしたおひと。 残念ながら後姿しか拝見できませんでした。