私なんぞ、人生の大半は仮免のまま。

総理の仮免発言が話題を呼んでいるが、これは総理についてから、仮免許のようなものでやって来た。
これからは、本免許で政治に取り組もうというもの。
正直な人だ。これではいつになっても、一人前の総理大臣や、リーダーになれない。
リーダーの資質に欠けるということだ。修行とか、学習とかとは別問題であろう。

しかし、人生とか人間は死ぬまで、もうこれでいい完成されたということは無い。
つまり、大半は仮免のまま生きてきて、まだまだ修業の身だという覚悟が必要だ。
特にあれこれ手を伸ばし、何一つ十分にできることがない自分は、どれもこれも仮免にさえ至らない。

ちなみに、運転免許は46歳で取得したが、ずいぶん年をとってからだった。
事故は起こさなかったが、ボデーをこすったりして、未熟な運転のままだった。

歌舞伎の舞台に立っても、人間として修行が足りないと不祥事に巻き込まれ、名跡を汚すことになる。
驕り高ぶりがあるうちは、仮免である。