バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.10 バットマン・デガージェ(ジュテ・ルルヴェ~グラン・プレパラシオン)

2012-02-02 13:24:47 | 日記
前回練習したバットマン・タンジュ・プール・バトゥリー、動作脚のターン・アウトを守りながらきちんと5番ポジシオンに引き込むことが出来るようになりましたか?軸脚側の腰がブレたりしていませんか?繰り返し丁寧に練習して下さい。
今回はア・ラ・スゴンドにジュテをして2番ポジシオン・ドゥミ・プリエに下りる練習、グラン・プレパラシオンの練習です。ピルエットにつながっていくプレパラシオンですから、もっとも基本になる部分をしっかり練習しましょう。
でははじめましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番→5 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番→1 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番→5 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ドゥミ・プリエ→1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ドゥミ・プリエ
いかがですか?いたってシンプルなアンシェヌマンですが、2番ポジシオンでのドゥミ・プリエが大切ですよ。
では大切なポイントを確認していきましょう。
デガージェ・ア・ラ・スゴンドにジュテをして、その脚をきちんと停めましょう。ふいぃ~っと脚が浮き上がるようなジュテをしてはいけません。そして何回繰り返しても、ジュテをして脚を停める高さは一つです。脚の高さがまちまちになってはいけませんね。
ジュテをして停めた脚を下ろすのと同時に2番ポジシオン・ドゥミ・プリエをします。このとき骨盤が必ず両脚の真ん中に位置するように気を付けて下さいね。骨盤が軸脚のほうに残っていたり、動作脚の方に行き過ぎて傾いたりしないようにきちんとコントロールしましょう。
2番ポジシオン・ドゥミ・プリエをするのがたとえ1カウントの短い時間であっても、骨盤が前傾してお尻が出っ張ったり上体が後ろに反ったりしないようjに気を付けましょう。
2番ポジシオン・ドゥミ・プリエのあとは素早くトルソーを軸脚の上に引き上げて動作脚もデガージェ・ア・ラ・スゴンドに引き上げます。この時の動作脚の高さもはじめのジュテをしたときの高さと同じです。
軸脚のルルヴェと同時にジュテをするときには勢いに負けてジュテをする脚の方に重心がズレて動きが流れてしまってはいけませんね。まず真っ直ぐにルルヴェで立ち上がり、一旦動きを停めてから改めて動作脚を“下ろして”2番ポジシオン・ドゥミ・プリエです。2番ポジシオン・ドゥミ・プリエに“落下”してはいけません。
素早く軸脚のルルヴェにトルソーを引き上げて動作脚もデガージェ・ア・ラ・スゴンドに引き上げます。このときバーを引っ張るようにしがみつかなければならないなら、正しい位置に重心を戻せていない証拠です。
2番ポジシオン・ドゥミ・プリエをするときと同様に5番ポジシオン・ドゥミ・プリエに“崩れ落ち”ないように気を付けて下さいね。
ではアンシェヌマンを少し変化させましょう。
左手バーで右脚前5番ポジシオン、右アームスはアン・バからアン・ナヴァン、そしてア・ラ・スゴンドへ。
→8 ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ドゥミ・プリエ→1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右前5番ドゥミ・プリエ⇒1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚ルティレ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚ルティレ→8 右前5番ドゥミ・プリエ→1 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 左軸ルルヴェ、右脚ルティレ→4 右後ろ5番ドゥミ・プリエ→5 左脚ルルヴェ、右脚デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 2番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→7 左軸ルルヴェ、右脚ルティレ→8 右前5番ドゥミ・プリエ
いかがですか?これがグラン・プレパラシオンからの回転の基本です。
2番ポジシオン・ドゥミ・プリエのときに動作脚と同じ側のアームスをアン・ナヴァンにして、ルティレと同時に両アームスをアン・オーに引き上げてみましょう。
いつも言うことですが、アームスの動きが遅れるとトルソーのコントロールを乱してしまいます。動作脚やトルソーの動きに少しだけアームスを先行させるようにコントロールすると、全体の動きが安定しますよ。