バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.6 アンボワテ・ソテ・ドゥミ-トゥール

2011-04-04 08:55:06 | 日記
前回練習したグラン・バットマンのフェッテからトンベへ、トルソーの向きを変えて重心を移動する動き、スムーズに動けるようになりましたか?大きく華やかな動きではありますが、勢い任せの乱暴な動作にならないように気をつけましょうね。
今回練習するのは、アンボワテ・ソテで半回転しながら移動するパです。
では早速始めましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バからプレパラシオンで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンドに。
→8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェで右に半回転→2 左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→3 垂直に跳び上がって右に半回転→4 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→5 垂直に跳び上がって右に半回転→6 左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→7 垂直に跳び上がって右に半回転→8 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→…
アームスはク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンの脚と同じ側がアン・ナヴァン。
これがアンボワテ・ソテ・ドゥミ・トゥールの基本の動きです。
注意しなければならない大事なポイントがあります。
5番ポジシオン・タン・ルヴェで半回転してク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエで着地したあとは、プリエした脚で垂直に跳び上がって5番ポジシオンに両脚を揃えて半回転します。5番ポジシオンを通さずにただク・ドゥ・ピエの脚を交互に踏みかえるだけで回転してはいけません。
ク・ドゥ・ピエした脚でジュテをするように跳び上がって横移動を大きくしてはいけませんね。それではプティ・ジュテ・アン・トゥールナンという違うパになってしまいますよ
顔は進行方向に向けて回転と移動の方向を安定させましょう。
アームスはアン・ナヴァンの高さを保ったままで左右を交互に入れ替えて回転を助けましょう。
はじめの2分の1回転で着地したあと、次の半回転を急ぎすぎて跳び上がる前にトルソーを捻ってはいけません。前半のアンボワテ・ソテはアン・ドゥダーンの動きですから真っ直ぐに跳び上がりやすいのですが、後半のアンボワテ・ソテはアン・ドゥオールの動きなので少しだけコントロールが難しくなります
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、アンボワテ・ソテ・ドゥミ・トゥール“アン・ドゥダーン半回転とアン・ドゥオール半回転の連続”と説明するようにしています。そして“回転”ではなく“裏表裏表”の繰り返しとイメージを伝えるようにしています
では少しテンポを速くして動きをつないでみましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼから。 →8 プレパラシオン⇒1 5番ポジシオン・タン・ルヴェで半回転→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒2 アンボワテ・ソテ半回転→右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒3 アンボワテ・ソテ半回転→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒4 アンボワテ・ソテ半回転→右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒5 アンボワテ・ソテ半回転→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒6 アンボワテ・ソテ半回転→右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒7 アンボワテ・ソテ半回転→左脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒8 アンボワテ・ソテ半回転→右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン⇒…
いかがですか?スムーズに移動することが出来ましたか?
4分の2拍子のアレグロの音楽で練習しますが、なれないうちはゆっくり半回転ずつきちんとアンボワテ・ソテをするようにしてくださいね。ただ無闇に速いだけで脚の踏み換えだけで精一杯、というのでは美しくありませんね。

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