バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.2 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール

2009-12-03 11:18:33 | 日記
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール、初めの頃のレッスンでは
1.ア・ラ・スゴンドに動作脚を伸ばしたところから
2.5番ポジシオンから動作脚をルティレに引き上げてからア・ラ・スゴンドに伸ばして、そこから
アン・ドゥオールまたはアン・ドゥダーンのロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールをして、1回ずつ5番ポジシオンに収めるという練習を主にしましたね。
今度は少しレベルを上げて、1回ずつ5番ポジシオンに収めるのではなく続けてロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールをする練習に挑戦してみましょう。
左手をバーに置いて左脚を軸脚として右足前5番ポジシオン。プレパラシオンはいつもと同じ右腕のポール・ドゥ・ブラでア・ラ・スゴンドに留めます。
ルティレ→3 デヴロッペ・ア・ラ・スゴンド→5 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール→6 ア・ラ・スゴンド→7 ロン・ドゥ・ジャンブアン・レール・アン・ドゥオール→8 ア・ラ・スゴンド→1 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥオール→2 ア・ラ・スゴンド→3 ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・アン・ドゥ・オール→4 ア・ラ・スゴンド→5 ポアン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→7 右後ろ5番ポジシオン→
同じカウントでアン・ドゥダーンで続けますよ。
実際にロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールを、アン・ドゥオールでもアン・ドゥダーンでもそれぞれ4回ずつ続けるわけですが、ちょっとツラくなるでしょう
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールのあとのア・ラ・スゴンドの高さは、4回とも同じ高さを守るようにしましょう。繰り返すにしたがってア・ラ・スゴンドの高さが下がってはいけません。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールのあとア・ラ・スゴンドに脚を伸ばすときには、足首が緩まないように気を付けて丁寧に膝をのばしましょう。決して蹴り出すように力を抜いてはいけませんね
お腹の中心に向かって内腿を引き上げるように支えて、股関節のターン・アウトを守りましょう。アン・ドゥオールのときは爪先を膝に引き寄せる時に、アン・ドゥダーンのときはア・ラ・スゴンドに向かって伸ばすときに、膝が前の方に倒れやすくなりますから気を付けましょうね
3回4回と続けているうちに、そして2セット、4セットと繰り返しているうちにだんだんツラくなってきて、重心がズレてきていませんか?トルソーがバーの方に傾いて骨盤が動作脚の方に引っ張られないように、軸脚の上に真っ直ぐ にトルソーを引き上げておくことを忘れないでね。
ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールを4回繰り返して最後のア・ラ・スゴンドからポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに脚を降ろすときは、そっと丁寧に降ろしましょう。脱力したように“ボタっっと“おっことしては”いけません。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、ジュニアたちがまだ幼かった頃、バレリーナの爪先は美しいガラス の爪先 乱暴に落っことしたら壊れてしまいますよ、とイメージを伝えていました

これからさらに上達するにつれて、ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールドゥーブル(2旋回)での練習やジャンプを伴った動きなどに発展していきます。そのためにも先ず大切なことは、動作脚の動きや勢いにつられて軸脚の支えが曖昧にならないように気を付けること、トルソーに無理な力をいれず重心を真っ直ぐにコントロールすること、です。
ジャンプを伴う動き“ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レール・ソテ”は、バレエ『ジゼル』act2〈ジゼルのヴァリアシオン〉や〈ミルタのヴァリアシオン〉に取り入れられていますね。

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