バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

ポワント・レッスン 1番ポジシオンでドゥミ・プリエ、そしてルルヴェ

2012-05-14 09:11:58 | 日記
前回練習した6番ポジシオンでのドゥミ・ポワントとフル・ポワント、さらにフル・ポワントでのドゥミ・プリエまで、トゥ・シューズのトゥ部分をぴったり床に付けて立ち上がったりプリエしたりが出来るようになりましたか?トゥ部分のソールに近いところだけが床に付いて前面が浮いているようでは正しい立ち方が出来ていませんよ。
床に付いたトゥ部分よりも、膝よりも、アンダー・バストが前に位置するように、鏡を見て常に修正するようにして下さいね。
今回もドゥミ・ポワント→フル・ポワント→ドゥミ・プリエの練習をしますが、1番ポジシオンで行います。
でははじめましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
ドゥミ・→2 ポワント→3 フル・→4 ポワント→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 →8 →1 フル・→2 ポワントに→3 ゆっくり→4 戻る→5 ドゥミ・→6 ポワント→7 ア・テールに→8 下りる→
4回繰り返しましょう。
ドゥミ・ポワントからフル・ポワントに立ち上がるときに、股関節がターン・インする方向に脚がズレてはいけませんね。カカトを引いて立つ悪い癖が付かないように気を付けましょう。ターン・アウトして立った爪先の外方向に向かってカカトを押し上げて、トゥの上にたちあがります。
フル・ポワントの状態でドゥミ・プリエをするときは、6番ポジシオン・フル・ポワントのときと同じでお尻を突き出すような姿勢にならないように、骨盤を真っ直ぐに支えましょう。そして足首が“くの字”に緩まないようにしっかり引き上げて下さいね。股関節のターン・アウトをさらに進めるつもりで、内腿を前に回していくイメージでプリエをしましょう。
フル・ポワントでのプリエは、骨盤が膝の高さよりも低い位置に下がるようにしゃがみこんではいけません。
ドゥミ・プリエをしてからフル・ポワントに戻ったときにも、足首が“くの字”に緩まないように気を付けましょう。
内腿をお腹に向かって引き上げるつもりで、カカトを高い位置に保ったままドゥミ・ポワントに下りましょう。足指の関節を一つずつ床に付けていくとイメージしてみて下さい。このときにもやはり足首が“くの字”に緩んではいけませんね。
ア・テールに下りたときに重心がカカトの上にズレないように気を付けましょう。
それではルルヴェの練習をしましょう。
両手バーで1番ポジシオン。
ドゥミ・→2 プリエ→3 フル・→4 ポワント→5 ドゥミ・→6 プリエ→7 フル・→8 ポワント→
8回繰り返しましょう。
ドゥミ・プリエからフル・ポワントに立ち上がるのは、タン・ルヴェをするときと同様に床をしっかり押してその反動でトルソーを一気に引き上げ膝を伸ばします。
ドゥミ・プリエに下りるときにはカカトをいきなり床に落すのではなく、必ずドゥミ・ポワントを通過するということを忘れないで下さいね。
フル・ポワントに立ち上がったときに上体が反り気味になったりしないように、両爪先を結ぶ線よりもアンダー・バストの方が前に位置するように気を付けましょう。だからといって腰を引いて上体を前かがみにしたり、バストだけを前に突き出すような姿勢になってはいけません。
ドゥミ・プリエからフル・ポワントに立ち上がるルルヴェは様々なパをポワントで行うのにとても大切な基本の動きです。力任せで乱暴な、ポワントに飛び乗るような立ち方をしてはいけません。丁寧に練習して下さいね。フル・ポワントは、ただ“立てればいい”というものではないのです。
フル・ポワントでドゥミ・プリエをするときに足首が“くの字”に緩んでしまう、真っ直ぐに伸ばせないという人にはポワントの練習はまだ早いといえるでしょうね。

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