バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.10 ブリゼ・アン・ナヴァン

2012-04-03 09:29:24 | 日記
前回練習したジュテ・バチュ、きちんと両脚をクロスすることが出来るようになりましたか?
足先の動きではなく腿の動きだということを忘れないで下さいね。
今回もバチュに類するパ、ブリゼを練習をしましょう。
トルソーと脚の位置関係など少し難しい点もありますが、慌てないで丁寧に練習すれば大丈夫ですよ。
でははじめましょう。
まずはブリゼの動きを分解してご説明しますね。
左脚前5番ポジシオン・クロワゼ⇒右脚を1番ポジシオンを通過してエファセ・ドゥヴァンにバットマン・ジュテしながら跳び上がる⇒左脚を引き上げて右脚の後ろに引きつける⇒右脚→左脚の順に左脚前5番ポジシオンに着地する
トルソーとアームスは
右アームスがアン・ナヴァン、左がア・ラ・スゴンド⇒右脚をバットマン・デガージェして跳び上がったときにトルソーを脚の方に傾ける⇒着地と同時にトルソーをもとの位置に起こす
これがブリゼ・アン・ナヴァンです。
大事なポイントを確認しておきましょう。
5番ポジシオン・クロワゼの後ろ側の脚を先にバットマン・デガージェして跳び上がったら、その脚に向かって後からの脚を引き上げて引きつけます。決して後から引き上げる脚のほうに先に上げた脚を下ろしてはいけません。
後からの脚を先に上げた脚に向かって引き上げるときにトルソーを脚のほうに傾けますが、背中が丸くならないように気を付けて下さいね。トルソーを前に傾けることで、前方への移動を助けるのですよ。
後からの脚を先に上げた脚に引きつけたらしっかり両脚を閉じましょう。5番ポジシオン・タン・ルヴェの脚を斜め前に伸ばしたイメージですね。両脚とも膝が曲がったり、爪先が離れたりしないように気を付けましょう。
両脚を空中でぴったり合わせたら、先に上げたほうの脚から順に素早く着地します。
ブリゼを1回だけ行う場合は前に傾けたトルソーを着地のときに戻しますが、通常、ブリゼを連続して行う場合は着地のときにも傾けたままです。
さぁ、それではシンプルなアンシェヌマンを練習してみましょう。
左脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはプレパラシオンで右アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンドに。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚からブリゼ→2 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ→4 5番ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ブリゼ→7 ブリゼ→8 シャンジュマン・ドゥ・ピエ⇒1 左にブリゼ→2 5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ→3 ブリゼ→4 5番ドゥミ・プリエ→5 ブリゼ→6 ブリゼ→7 ブリゼ→8 シャンジュマン・ドゥ・ピエ⇒…
いかがですか?
3回続けてブリゼをするところは、空中で脚を引き付けて毎回きちんと5番ポジシオンに着地出来ていますか?
シャンジュマン・ドゥ・ピエで右脚前のクロワゼに向きを変えますが、中途半端な向きや、横を向きすぎにならないように気を付けて下さいね。
シャンジュマンのときに両アームスをア・ラ・スゴンドに開いて、着地のときにアームスのポジシオンを変えましょう。
今回練習したのはブリゼ・アン・ナヴァン、前方に移動するブリゼです。ということは、後方に移動するブリゼ、ブリゼ・アン・ナリエールもあるわけです。次回はアン・ナリエールを練習しましょう。

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