バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

バー・レッスン vol.2 バットマン・フォンデュ

2009-11-19 11:07:43 | 日記
ロン・ドゥ・ジャンブ・パール・テールまで練習してきましたので、今回はあらためてバットマンン・フォンデュの練習をしましょう。
左手バーで、左脚を軸脚として右足前5番ポジシオン。
プレパラシオンは、右腕のポール・ドゥ・ブラ=アン・バ→アン・ナヴァン→ア・ラ・スゴンドと同時に、右脚をポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドに伸ばします。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドの爪先を“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”に引き付けながらドゥミ・プリエ 左軸脚の膝を伸ばしながら同時にデガージェ・ドゥヴァン 再び“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン”に引き付けながらドゥミ・プリエ 左軸脚の膝を伸ばしながら同時にデガージェ・ア・ラ・スゴンド 今度は“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き付けながらドゥミ・プリエ 軸脚の膝を伸ばしながらデガージェ・デリエール もう一度“ク・ドゥ・ピエ・デリエール”に引き付けながらドゥミ・プリエ そして軸足の膝を伸ばしながらデガージェ・ア・ラ・スゴンド
これがバットマン・ファンデュ・アン・クロワの一番シンプルな順番です。
デガージェに上げる脚の高さは、30度から45度がいいでしょうね。
ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンドのプレパラシオンから“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・ドゥミ・プリエ”になったとき、お尻を後ろに引いてしまって、トルソーが“お辞儀”のようになっていませんか
デガージェ・ドゥヴァンに脚を上げていくとき、足の小指側のラインに力が入り過ぎて親指の方が高くなり、“バナナ 足”になっていませんか
デガージェ・ドゥヴァンから“ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン・ドゥミ・プリエ”をするとき、骨盤が軸脚側が高く動作脚の方が低くなって傾いていませんか?トルソーのラインが歪んでいるはずです。骨盤の位置から正しく真っ直ぐに修正しましょう
“ク・ドゥ・ピエ・デリエール・ドゥミ・プリエ”になったときに、骨盤が前傾してお尻を突き出したようなプリエになっていませんか?それでは“股関節”のターン・アウトが崩れてしまっていますよ
デガージェ・デリエールに脚を上げていくとき、動作脚の膝が床の方に落ちて、足の裏 から上がり始めてはいませんか
デガージェ・デリエールの脚を“ク・ドゥ・ピエ・デリエール・ドゥミ・プリエ”にもどすとき、動作脚の膝から先に引き付けてきていませんか?それでは“股関節”のターン・アウトを守ることが出来ませんよ
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、デガージェ・ドゥヴァンに上げるときは“内側のくるぶしから”、ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに戻す時は“膝から”、そしてデガージェ・デリエールに上げるときは“膝から”、ク・ドゥ・ピエ・デリエールに戻す時は“内側のくるぶしから”とイメージして練習するようにしています。
バットマン・フォンデュで大切なことは、トルソーのコントロールはあくまでも安定した5番ドゥミ・プリエを繰り返すように真っ直ぐに支えておくこと、です。骨盤が傾いたりトルソーが前後に揺れたり、歪みや縮みが出てはいけません。そして“軸脚のドゥミ・プリエ”と動作脚を“デガージェに上げる、ク・ドゥ・ピエに引き付ける”タイミングは同時でなければなりません。
もう少しレヴェルが上がると、バットマンフォンデュをしながらポール・ドゥ・ブラも同時に組み合わせるようになります。トルソーをきちんと支えて安定したドゥミ・プリエが出来ていないと、腕の動きに負けてしまいますからね、“真っ直ぐなトルソーと安定したドゥミ・プリエ”を忘れないようにしましょう
いずれ練習することになる《バロネ》などのパには正確なバットマン・フォンデュのコントロールが不可欠です。脚をただ高く上げることよりも、丁寧に軸脚のドゥミ・プリエをくりかえすことや股間節のターン・アウトを守ることを大切にしましょう




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