バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.10 グラン・バットマン

2012-03-19 09:46:28 | 日記
前回練習したフォンデュ、ルルヴェまでスムーズに立ち上がり落ちることなくドゥミ・プリエに戻る動きを、最初から最後まで一定のリズムで続けられるようになりましたか?
練習を重ねれば自分の身体の軸がどこにあるのかや、ルルヴェのよりよいタイミングなども分かるようになりますし、なによりも、バランスを崩したりスムーズな動きが出来なかった時にも、何が原因なのか分かるようになりますよ。
今回はグラン・バットマンの練習をしましょう。
常々脚を無暗に高く上げることに拘らないで、まずは骨盤と上体を真っ直ぐに支えることを大切にとお話ししてきましたが、軸脚や骨盤、上体をきちんと支えられるようになったら、脚をあげることにも少しずつ挑戦して下さいね。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ。アームスはアン・バからアン・ナヴァンへ、そこから左をアン・オー、右はア・ラ・スゴンドに。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚グラン・バットマン・ドゥヴァン→2 5番ポジシオン→3 グラン・バットマン・ドゥヴァン→4 5番→5 グラン・バットマン・ドゥヴァン-ドゥミ・ポワント→6 トンベ・アン・ナヴァン→7 左脚アラベスク-ドゥミ・プリエ→8 左後ろ5番→1 右脚グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→2 右後ろ5番→3 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→4 右前5番→5 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン-ドゥミ・ポワント→6 トンベ・ア・ラ・スゴンド→7 左脚エカルテ・デリエール-ドゥミ・プリエ→8 左前5番→1 右グラン・バットマン・デリエール→2 5番→3 グラン・バットマン・デリエール→4 5番→5 グラン・バットマン・デリエール-ドゥミ・ポワント→6 トンベ・アン・ナリエール→7 左脚エファセ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ→8 左前5番→1 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→2 右前5番→3 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン→4 右後ろ5番→5 グラン・バットマン・エカルテ・ドゥヴァン-ドゥミ・ポワント→6 右前4番ドゥミ・プリエ→7 トゥール・アン・ドゥオール→8 左脚前5番クロワゼ⇒…

アームスは
Ⅰ.クロワゼ・ドゥヴァンのときには左アン・オー、右ア・ラ・スゴンドで右肩のほうにエポールマン、トンベ・アン・ナヴァンをしたら3番アラベスク-ドゥミ・プリエ。
Ⅱ.エカルテ・ドゥヴァンのときは左ア・ラ・スゴンド、右アン・オーで右手のほうにエポールマン、トンベをしてエカルテ・デリエール-ドゥミ・プリエになったら左アン・オー、右ア・ラ・スゴンドで右斜め下にエポールマン。
Ⅲ.エファセ・デリエールは1番アラベスク、トンベ・アン・ナリエールをして左脚エファセ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエになったら左アン・オー、右ア・ラ・スゴンドで右にエポールマン。

いかがですか?
では大事なポイントを確認してみましょうね。
トンベをするときは、バットマンした脚を引き戻すのではなく、さらに遠くに指し伸ばすイメージで大きく重心を移動しましょう。
トンベをしたあとの脚はやはりグラン・バットマンをするつもりで引き上げましょう。
エカルテ・ドゥヴァンのトンベをしてエカルテ・デリエール-ドゥミ・プリエになったときのエポールマンは、ア・ラ・スゴンドにしたアームスに沿って視線を下げていくといいですよ。
エファセ・デリエールからトンベ・アン・ナリエールをしたら、骨盤を掬い上げるように腰が丸くならないように気を付けて、エファセ・アン・ナヴァンの脚を上げましょう。
最後のエカルテ・ドゥヴァンへのグラン・バットマン-ドゥミ・ポワントから4番ポジシオン・ドゥミ・プリエに脚をおろすときには、くれぐれも軸脚のカカトが先に床に落ちないように気を付けて下さいね。次のトゥール・アン・ドゥオールのためのプレパラシオンですから、後ろ側の脚の上に重心が落ちていてはいけませんね。
グラン・バットマン・トンベは以前バー・レッスンで練習しましたね。もしもセンター・レッスンでグラン・バットマン・トンベが大きくスムーズに出来ないと感じたら、その時はバーにつかまって動きの確認のための練習をしてみるといいですよ