バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.6 バットマン・タンジュ

2011-03-28 10:04:08 | 日記
前回練習したアダージョのエカルテ・ドゥヴァンからエファッセ・ドゥヴァンへのフェッテ、そのあとのトンベ、スムーズに動けるようになりましたか?
勢いまかせで“ぼてっと落っこちるようなトンベをしないように気を付けましょうね。
今回はバットマン・タンジュです。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バからプレパラシオンで左が低いアン・ナヴァン、右がア・ラ・スゴンド。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→2 5番→3 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→4 5番→5 ポワン・タンジュ・ドゥヴァン→6 デガージェ・クロシュ・デリエール、アームスは2番アラベスク→7 5番→デガージェ・デリエール→8 右後ろ5番⇒1 右ポワン・タンジュ・デリエール→2 5番→3 ポワン・タンジュ・デリエール→4 5番→5 ポワン・タンジュ・デリエール→6 デガージェ・クロシュ・ドゥヴァン、アームスは左アン・ナヴァン、右ア・ラ・スゴンド→7 5番→デガージェ・ドゥヴァン→8 右前5番⇒1 右ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド、アームスはア・ラ・スゴンド→2 右後ろ5番→3 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→4 右前5蕃→5 ポワン・タンジュ・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ5番→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→7 1番ポジシオン→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→1番→デガージェ・ア・ラ・スゴンド→8 右ドゥミ・プリエ、左ク・ドゥ・ピエ・デリエール→1 左脚ルルヴェ、右デガージェ・ア・ラ・スゴンド→2 左ドゥミ・プリエ、右ク・ドゥ・ピエ・デリエール→3 右脚ルルヴェ、左デガージェ・ア・ラ・スゴンド→4 右ドゥミ・プリエ、左ク・ドゥ・ピエ・デリエール→5 左脚ルルヴェ、右デガージェ・ア・ラ・スゴンド→6 右後ろ4番ドゥミ・プリエ→7 ピルエット・アン・ドゥオール→8 左前5番クロワゼ⇒… 左側繰り返し…
このアンシェヌマンは、バットマン・タンジュのあとにデガージェが続き、そこでリズムも変わりますから、脚の動きにトルソーが引きずられないようにコントロールしましょう。
ポワン・タンジュ・ドゥヴァンからのデガージェ・クロシュのとき、脚をデガージェ・デリエールにジュテをする動きにトルソーのコントロールが遅れないように気を付けて下さいね。ウエストの後ろあたりが反ってしまってはいけません。
デガージェ・ア・ラ・スゴンドを1番ポジシオンに引き付けるところではリズムが変わっています。軸脚に動作脚を“ぶつける”ような引き付け方をしてはいけませんね。
最後のデガージェ・ア・ラ・スゴンドを引き付けてドゥミ・プリエをし、反対側の脚をク・ドゥ・ピエ・デリエールに引き上げる“クッペ”は、トルソーをしっかり引き上げておかないと、ドゥミ・プリエに座り込むような動きになってしまいますよ
クッペからデガージェ・ア・ラ・スゴンド・ルルヴェをするときに、トルソーが軸脚のほうに傾いたり、動作脚側の骨盤が持ち上がったりしないよう気を付けて下さいね。
クッペ-デガージェ・ア・ラ・スゴンド・ルルヴェのときにアームスはドゥミ・スゴンド、顔は動作脚とは反対のほうにエポールマンです。
3回目のクッペ-デガージェ・ア・ラ・スゴンドのあとは4番ドゥミ・プリエをしますが、後ろに下ろす動作脚にトルソーが引っ張られて重心が後ろに落ちないように注意しましょう。
センター・レッスンで行うバットマン・タンジュは、バー・レッスンのときよりも動きの変化や移動も多く大きくなりますが、“別物”ではありません。あくまでもバー・レッスンでのきちんとした正確なコントロールの上に成り立っているのです。ただ少しだけ、バーのときよりも“踊る”という要素が強くなりますね。だからといって、ヒラヒラとアームスを無駄に揺らしたりトルソーをくねらせたりして“踊っているつもり”になってはいけません。美しい動きと“踊っているつもりの動き”とではまさに“別物”です。