バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.6 ポール・ドゥ・ブラ

2011-03-17 09:16:06 | 日記
今回からセンター・レッスンです。
まずポール・ドゥ・ブラの練習をしましょう。
難易度の高い回転技や跳躍のパ、あるいは高く高く上げられた脚、などに較べてアームスの動き=ポール・ドゥ・ブラはなんとなく添え物のように、勘違いされているような傾向が無きにしもあらずです。
ポール・ドゥ・ブラこそが正確で安定したトルソーのコントロールを助け、動きを支える要となる重要な要素だと私は考えています。
今回練習するのは前後への移動を伴うポール・ドゥ・ブラです。
5番ポジシオン・クロワゼで直立したままでどれほど美しいポール・ドゥ・ブラが出来るとしても、それだけでは不十分です。あらゆるパ、アンシェヌマンに応じて美しいポール・ドゥ・ブラが身に付いていなければなりません。
でははじめましょう。
右脚前5番ポジシオン・クロワゼ、アームスはアン・バで準備して下さい。
→8 プレパラシオン⇒1 右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚軸、左脚ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスはア・ラ・スゴンド→3 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにもどる、アームスはア・ラ・スゴンド・アロンジェ→4 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ→5 右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスはア・ラ・スゴンド→7 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに戻る、アームスはア・ラ・スゴンド・アロンジェ→8 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ⇒1 右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、右アームスはアン・オー、左アームスはア・ラ・スゴンド→3 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに移動、左アームスがアン・オー、右はア・ラ・スゴンド→4 ポゼ→5 左脚ドゥミ・プリエ、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、右アームスがアン・オー、左はア・ラ・スゴンド→7 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにもどる、右アームスをア・ラ・スゴンドに開く→8 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ⇒1 右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスはアン・オーで左斜めしたをのぞくように→3 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに移動、アームスはアン・オーのまま右斜め上を見上げるように→4 5番ポジシオン、アームスはアン・バ→5 左脚ドゥミ・プリエ、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスはアン・オーで左斜め下をのぞくように→7 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに移動、アームスはアン・オーのまま右斜め上を見上げるように→8 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ⇒1 右ポワン・タンジュ-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスは左がアン・オー、右がア・ラ・スゴンド→3 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに移動、アームスは右アン・ナヴァン・アロンジェ、左は後ろに引き伸ばす→4 ポゼ→5 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、左アームスがアン・オー、右がア・ラ・スゴンド→7 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンにもどり、左アームスをア・ラ・スゴンドに開く→8 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ
クロワゼを向いたまま前後に移動を繰り返しながらポール・ドゥ・ブラを行いますが、重心を移動するときには4番ドゥミ・プリエを通過するようにして下さいね。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、第4のフレーズのところでは次のように行っています。
右ポワン・タンジュ-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→2 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、アームスは左手を顔の斜め上に高く、右は斜め後ろに引き伸ばす→3 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに移動、アームスは右アン・ナヴァン・アロンジェ、左は後ろに引き伸ばし、正面から背中が見えるようにトルソーを捻る→4 ポゼ→5 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン-ドゥミ・プリエ、アームスはアン・ナヴァン→6 右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエールに移動、左アームスを顔の斜め上に高く、右は斜め後ろに引き伸ばす→7 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに戻り、左アームスをア・ラ・スゴンドに開く→8 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ
ポール・ドゥ・ブラを美しくするためには、ひとつひとつのポジシオンを正確にすること、少し直線的になるくらいに十分に伸びたラインを描くことです。肘や手首をウネウネクネクネと無意味無駄に動かして、それを曲線と勘違いしてはいけません。正確でもなくシャープな動きもしないアームスではトルソーのコントロールを助けることは出来ませんし、美しいパの妨げにしかなりません。