バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.6 アダージョ

2011-03-24 12:18:21 | 日記
移動しながらのポール・ドゥ・ブラ、スムーズにそしてエレガントにアームスを動かせるようになりましたか?
アンシェヌマンを美しいバレエの表現に仕上げるか、それとも中途半端で悪趣味な動作のままで終わらせるか、いずれもポール・ドゥ・ブラにかかっているといっても過言ではないでしょう。
ポール・ドゥ・ブラについては、決して表現している“つもり”曲線を描いている“つもり”、という思い込みに陥らないように客観的に自分のアームスの動きに注目してみるといいですよ。
それでは、アダージョの練習を始めましょう。
右脚前5番ポジシオン、アームスはアン・バからプレパラシオンでア・ラ・スゴンドへ。
→8 プレパラシオン⇒1 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスは左がアン・オー、右がア・ラ・スゴンド→2 右脚軸ドゥミ・プリエ、左脚ポワン・タンジュ・デリエール、アームスはアン・ナヴァン→3 左脚軸に移動、左にカンブレ・ア・ラ・スゴンドからカンブレ・アン・ロンド→4 左脚軸、右ポワン・タンジュ・ドゥヴァン、アームスはア・ラ・スゴンド→5 4番ドゥミ・プリエを通過して右脚軸、左ポワン・タンジュ・デリエール、アームスはアン・オー→6 ポゼ→7 4番ドゥミ・プリエを通過して→8 右脚ポワン・タンジュ・ドゥヴァンから5番ポジシオン、アームスはア・ラ・スゴンドを通過してアン・バ⇒1 右脚ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンからルティレを通過して→2 右脚デヴロッペ・ドゥヴァン、右アームスがア・ラ・スゴンド、左がアン・オー→3 ポワン・タンジュ・ドゥヴァンに下ろし→4 右前5番ポジシオン、アームスはアン・バ→5 右脚をルティレに引き上げて→6 デヴロッペ・エカルテ・ドゥヴァン、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→7 ポワン・タンジュにおろして→8 右後ろ5番ポジシオン、アームスはアン・バ→1 右脚をルティレに引き上げて→2 デヴロッペ・デリエール=1番アラベスク→3 ポワン・タンジュ・デリエールに下ろして→4 右後ろ5番ポジシオン、アームスはアン・バ→5 右脚をルティレに引き上げて→6 デヴロッペ・エカルテ・ドゥヴァン、アームスは右アン・オー、左ア・ラ・スゴンド→7 エファセ・ドゥヴァンにフェッテ、アームスは左がアン・オー、右がア・ラ・スゴンド→8 ポゼ→1 左脚ルルヴェ→2 トンベをして右脚ドゥミ・プリエの1番アラベスク→3 パ・ドゥ・ブーレ→4 4番ドゥミ・プリエ・プレパラシオン→5 →6 ピルエット・アン・ドゥオール→7 右後ろ5番ポジシオン・ドゥミ・プリエ・クロワゼ→8 プレパラシオン⇒左側繰り返し…
では、ポール・ドゥ・ブラについて細かい部分を確認していきましょう。
一番初めのカウント1から4までは、前回練習したグラン・ポール・ドゥ・ブラ・アン・ロンドのロシア・メソッドのスタイル、カウント5から8はその前の回に練習した移動しながらのアン・オーのポール・ドゥ・ブラです。
デヴロッペ・ドゥヴァンで右アームスをア・ラ・スゴンドに左をアン・オーにしますが、脚をポワン・タンジュにおろしたときはアームスはそのまま。5番ポジシオンに戻るときにアン・オーのアームスをア・ラ・スゴンドに開いてアン・バに下ろします。次のエカルテ・ドゥヴァンのときも同様です。
1番アラベスクの脚をおろして5番ポジシオンにもどるときにはアン・ナヴァン・アロンジェのアームスは真っ直ぐにアン・バに下ろします。
2回目のエカルテ・ドゥヴァンからエファッセ・ドゥヴァンにフェッテをするところでは、ア・ラ・スゴンドのアームスを大きく引き上げてアン・オーにし、アン・オーにしていたアームスを開いてア・ラ・スゴンドにして腕のポジシオンを入れ替えます。
エファッセ・ドゥヴァンからトンベをして1番アラベスク・ドゥミ・プリエをするところでは、ア・ラ・スゴンドのアームスを素早くアン・バにおろしてからアン・ナヴァン・アロンジェに引き上げ、アン・オーに上げていたアームスはア・ラ・スゴンドに下ろして1番アラベスクのアームスを作ります。
ポール・ドゥ・ブラの基本のポジシオンを美しくまとめるには、自分の肩幅よりも外にアームスがはみ出さないようにすること、アン・オーの場合は肩よりも後ろにハズレないように気を付けること、肘と手首を曲げないことです。
アンサンブル・ド・ミューズのレッスンでは、脚の動きよりもポール・ドゥ・ブラを少しだけ早く、とアドヴァイスしています。ポール・ドゥ・ブラを先行させることで、トルソーをしっかり引き上げて安定させることが出来るからです