バレエ・メソッド アンサンブル・ド・ミューズ スタイル

クラシック・バレエの実際のレッスンをモデルとして、正確に無理なく美しく動き踊るためのヒントやアドバイスをお伝えします。

センター・レッスン vol.5 アンシェヌマン2

2011-02-03 11:01:19 | 日記
前回練習したアンシェヌマン、スムーズに動けるようになりましたか?
頭で次のパを思い出してから動いたのでは、流れが途切れてしまいますよね。
同じパの連続はどこまでか、どこで違うパに切り替わるのか、移動の方向が変わるのはどこか、などフレーズごとのまとまりを考えるようにすると良いかもしれませんね。
今回もアンシェヌマンの練習をしましょう
前回と同じように短いアレグロです。
ジュテ、ソテ、アンボワテ、アッサンブレ、アントルシャ・ロワイヤルを組み合わせます
右脚後ろ5番ポジシオン、アン・ファス、アームスはアン・バ。
→8 プレパラシオン⇒1 右ジュテ→2 左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ソテ→3 左ジュテ→4 右脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール-ソテ→5 右ジュテ、左脚ク・ドゥ・ピエ・デリエール→6 アンボワテ、右ク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァン→7 右アッサンブレ→右後ろ5番→8 アントルシャ・ロワイヤル→左脚後ろ5番⇒1 左ジュテ→2 ソテ→3 右ジュテ→4 ソテ→5 左ジュテ→6 アンボワテ→7 左アッサンブレ→8 アントルシャ・ロワイヤル→右後ろ5番⇒
これが1セットですから、まず2セット続けましょう。
2セットで、4分の2拍子で16小節、4分の4拍子なら8小節です。
アームスは、右ジュテで右腕アン・ナヴァン、左ア・ラ・スゴンド→左ジュテで左アン・ナヴァン、右ア・ラ・スゴンド→アンボワテはジュテのアームスのまま→アッサンブレで両アームスをア・ラ・スゴンドに開く→アントルシャ・ロワイヤルのときにアン・バに下げる
1:ジュテ→ソテ→ジュテ→ソテ、2:ジュテ→アンボワテ、3:アッサンブレ→アントルシャ・ロワイヤル、と3つのフレーズでこのアンシェヌマンは構成されていますよ。
右ジュテ→ソテ、左ジュテ→ソテ、次の右ジュテのあとはアンボワテです。フレーズが変わっていることを忘れて“なんとなく”ソテをする、という不注意を起こさないように気を付けて下さいね
ジュテのあとのソテのときに、ク・ドゥ・ピエ・デリエールした膝下が不用意に跳ね上がらないように気を付けましょう。
3つ目のジュテのあとのアンボワテは、きちんと、スーブルソーを跳ぶように5番ポジシオンで両膝と足首を伸ばした跳躍をしてから前側の脚をク・ドゥ・ピエ・ドゥヴァンに引き上げます。ただ脚を踏みかえるだけの下向きに重心が落ちた動きになってはいけません
次のアッサンブレはドゥスーで5番ポジシオンの後ろ側に脚を下ろします。だからといって腰骨よりも後ろ、自分のア・ラ・スゴンドよりも後ろに脚を放り出してはいけませんね。ア・ラ・スゴンドでもアラベスクでもエカルテでもない不思議なポジシオンのアッサンブレをしてはいけません
最後のアントルシャ・ロワイヤル、“脚がもつれたシャンジュマン”にならないように気を付けて下さいね。慣れないうちはシャンジュマンでも構いませんよ
アームスの動き、ポール・ドゥ・ブラが疎かにならないよう、アームスの動きにも注意を向けましょう。脚はシャープに、アームスはたおやかに柔らかく動けるようになるといいですね
今回はもっとも基本のパでシンプルなアンシェヌマンにしていますが、このままの構成でジュテをジュテ・バッチュに、ソテをアントルシャ・トロワに、アッサンブレをアッサンブレ・バッチュに、そしてアントルシャ・ロワイヤルをアントルシャ・シスにする、とすべてをバットゥリーにすることも出来るんですよ。