ベテラン鍵士を事務所の親父が使っていた部屋に案内します。
「これは、けっこう手間がかかります。」
道具が床に広げられます。
オー、いわゆる七つ道具ですな。
聴診器は?
使わない・・・ようですね。やっぱり。
テレビのように、開かずの金庫を天才鍵士が鮮やかに開けてしまう、って訳にはいかんようですね。
やれても、お金がとんでもなくかかるんでしょうね。
てことで、やっぱり壊すんだ。
キュイーーーン
ドリルをダイヤルの中心に当てます。
その後、2本のタガネをダイヤルの根元に差し込み、
ガツン、ガツン
無残にもダイヤルは「八つ墓村」状態。
ダイヤルが取れました。
今度は、中心の穴に金棒を差し込み、ハンマーで
ガツン、ガツン
「ハアーハアー、ゼヒーゼヒー。」
・・・始まっちゃったよ。
おじさん、大丈夫すか?
ガツン、ガツン
「ゼハー、ゼハー。」
とうとう、ベテラン鍵士は両手をついて、しゃがみ込んでしまいます。
「ちょ、ちょっと、休憩します。ゼヒー。」
・・・だめだこりゃ。
オーイ、工場から誰か呼んで来い。
結局、うちの社員が巨大ハンマー(ボンゴシ)で
ドガン、ドガン
それ、もうちょっと
ドガン、ドガン
ゴト
開いた―
結局、体力仕事なのね。
金庫の中身は、
まあ、大判小判がザックザク・・・じゃなかった事だけ伝えておきましょう。
「小さい方は4000円でよかばってん、こっちは手間がかかったけん、2台で14000円でお願いします。」
・・・・・・・・・・
その手間がかかった方の大事なところは、うちの社員がやったんですけど。
まあいいや。
ランキング参加中です。↓クリックよろしくお願いします。
にほんブログ村