ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第62回 県華道展

2012年11月06日 | インポート

Ikebana110月4日(日)、徳島市のあわぎんホール3Fに華道展を観に行きました。

華道を学んでいる学生から案内されて、チケットを購入したからです。

右がその学生の作品です。月輪未生流という流派だそうです。落ち着いた色使いと、縦長楕円形の構成で、飽きない作品です。曲がった細い枝で上に跳ばした小さな塊が下部の大きな塊と対応して、構成に変化を与えています。容器が背勢で、少しだけシャープさを加えています。

書道を学んでいる学生ですので、書道作品の構成を無意識に使っています。この学生の穏やかな性格も現れています。

会場には、高級素材をたくさん使い、変化の強い作品も多かったのですが、私はシンプルな作品がより美しさを感じました。Ikebana2

右は、そのようなシンプルな作品の一つです。

黒い角台、白い向勢の壺、緑の葉、和の植物を中心に、華を控えめに使い、中心は少しずらし、変形の三角形の構成を使用しています。この作品の中に〇△?が上手に盛り込まれています。極めて上品で、いけた方のお人柄までしのばれるような作品でした。

華道も、多くの流派があって、流派ごとに作風が違っていました。このような華道の県展だと、いろいろな流派を観れますのでいいですね。最近は、華以外の素材も使って、現代彫刻に近いものもあり、驚くような構成もありました。

書道と華道の作品構成は極めて近いと思います。異なるのは、平面と立体、白黒とカラフルという点ですが、書道も平面を立体に見せようと努力していますし、表具の色を使いますので、発想は同じです。

書道を学ぶ時に、このように関連する芸術を同時に学ぶと相乗効果があると思っています。

学生のおかげで、楽しい時間を過ごしました。


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