ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

West Girls ライフケア応神 書道パフォーマンス

2018年02月26日 | 日記

2月26日(月)、2年生の書道グループ「West Girls」のうちの、メンバー4名による標記の演技を観に行きました。会場は大学に隣接していて、本学の看護科や福祉科の学生の実習の場所にもなっている施設「ライフケア応神」です。大学のある地籍が応神町古川という場所です。

既に「歓迎 四国大学ウエストガールズ様」と標示が貼られていました。メンバーは左から黒田菜月さん、那須彩乃さん、佐伯真帆さん、是永茉緒さんです。

最初は自己紹介代わりの作品。服の色と作品の色を上手に配置して、美しい情景を演出しています。2年生は前期に日崎先生から「色彩学」の授業を受けていますので、このような服の色の発想が出てくると思います。

「さあ、これから始めます、オーッ」と声をあげました。会場から思わず「かわいい!」と声があがります。

主題の作品づくりに入ります。まずは佐伯さん。梅の枝を描きます。他のメンバーは手拍子をしながら踊ります。

黒田さんが紅梅の花を描きます。彼らは数日前に、水墨画法の集中講義で紅梅の描き方を学んでいますので、すぐにそれをパフォーマンス作品に応用しています。

那須さんと是永さんが大字を書こうとしています。

最後に佐伯さんが仕上げます。この写真だけ、ライフケア応神の方が送って下さったものです。寿の字が墨でつぶれましたが、何とか読めますし、構図もなかなか面白い。赤の衣装が映えています。

作品ができました。「寿山福海」 「ゆっくりやさしく支え合い」。この施設のモットーです。

この日は、月に一度のこの施設のお誕生会です。この月のお誕生日の方が4名いらっしゃるとのことで、4人が一枚ずつ色紙を書いていきます。

「福寿」という字を4書体で書き分けました。MCは那須さん。

会場の片付けをしてから、誕生日の方に改めて色紙をプレゼントしました。皆さんはたいへん喜んでおられました。

この日の作品群は、日常の書道文化学科の授業で学んだ内容をうまくアレンジしているものばかりでした。学生が精一杯工夫して、頑張っている様子が微笑ましく、お年寄りの皆さんは、お孫さんを見るような感じで、楽しんでいました。出来上がった大作品の方は、施設の玄関近くの壁に貼っていただけるそうです。もし施設に行くことがあればご覧ください。福祉の業界で、書道を活用していただけると、とてもうれしく思います。

 

 

 


かぜまーる書道展in阿波 書道パフォーマンス

2018年02月25日 | 日記

2月25日(日)、標記のイベントに行ってきました。会場は阿波市役所の隣のアエルワホールの1Fロビーです。

既に会場は、人でいっぱいでした。数えてはいませんが、150名ほどはいたように思います。矢部さんの弟さんとその友人お二人が受付係を手伝ってくれていました。

仲井眞さんの「Challenge」から始まりました。

玉城さんを経て、宇良君、星川さんの演技で完成。お得意の「飛動」です。

かぜまーるの名の由来を書いた作品。玉城さんと宇良君。

次は、矢部さんの大字作品。

今回は矢部さんの地元での凱旋公演の意味があります。「大輪の花」を咲かせた矢部さんです。

かぜまーるメンバー5名の名を折り込んだ作品。玉城さん。自分の名前の文字を折り込んだ行は自分で書きます。

矢部さんと星川さん。

仲井眞さん。最後を仕上げます。

作品が完成して、ここで宇良君のMC。かぜまーるの活動紹介と、今回の作品の説明をしました。

最後の作品に挑みます。矢部さんと宇良君。

できました。皆様への感謝を表現した作品。

今回の主役の矢部さんのMC。感激して、声が詰まりました。会場から「がんばれ!」の声がかかって最後まで挨拶できました。

会場には、数々の小作品が展示されています。

演技終了後に、書道体験の時間になり、子供たちが大字を書くお手伝いをしました。書道文化の後継者を育てることも忘れていません。

後ろの机には、来場者が小さなカードに書を書くコーナーがあって、皆さんの書いた色画用紙のカードを大作品「縁」に貼ります。来場者との合作です。1年生の書道グループ「アイビー」のメンバー4名が見にきてくれていました。仲井眞さんが私のカードも貼ってくれました。

なんという美男美女揃いでしょう。人は精神的に充実した時間を過ごすと、表情まで美しくなるようです。

かぜまーるの5名です。作品の流れを生かして位置取りをしました。流石です。造形作品の構造をよく理解しています。これを理解していないと、魅力的な創作作品は作れません。

展覧会は28日(水)までで、27日(火)は休館日ですので、あと、見られるのは2日間です。

2月26日(月)と28日(水) 9:00~17:30

アエルワ (阿波市文化会館)

住所:〒771-1623 阿波市市場町切幡古田190 

電話:0883-36-8739 

入場無料です。是非お出かけ下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 


水墨画法集中講義2018年2月 続き

2018年02月22日 | 日記

2月22日(木)、本日で、標記の集中講義も終わりです。2年生の実力アップの様子を見にいきました。

赤澤さんと真鍋さんの合作です。赤澤さんの牡丹の絵もすばらしい。

池内さんが紅梅の絵を描いています。

是永さん。葡萄の絵。

久保田さん。花瓶に挿した紅梅。

三原さん。カニが生き生きと描かれました。

 坪井さん。藤の花房が豊かです。

原田君。竹と雀。

藤さん。烏骨鶏を自宅で飼っているそうです。血も皮も肉も骨にいたるまで黒い生き物であり、地球上に存在する生物の中でも全て黒いのは烏骨鶏のみです。自分で飼っていて、よく観察しているからこそできることでしょうが、表情なども表現できています。

佐野君の作品。このように現代的なものを少し入れると、水墨画も身近なものになりますね。

普段、書道を学んでいる学生が水墨画に触れると、作品表現の幅が広がって、書の構図の取り方や墨の濃淡の使い方も上手になります。近世・近代の東洋の「文人」と言われる人たちが、「詩・書・画」三絶、あるいは「詩・書・画・篆刻」四絶を目指したというのも、それらすべてを学ぶ際の相互的な効果によって、より深い表現をできるようにするための方策だったように思います。

彼らの表現も確実に進化していることがわかりました。黒木先生、ご指導ありがとうございました。