ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

新入生歓迎錬成成果展2017②

2017年06月28日 | 日記

6月26日(火)、標記の第2弾が実施されています。

この日は、全国高校書道展の特別賞・特選の選考会、大学院文学研究科の修士論文中間発表会、出張などがあって、多忙な一日でした。気が付いたら、もう外は夜でした。

 


エクセレント雅での書道教室 6月

2017年06月22日 | 日記

6月22日(木)、標記の緒方さんの教室の2回目です。妻に撮影してもらいました。

緒方さんも2回目なので、少し慣れて笑顔も自然に出て、会話を楽しんでいます。

受講者の方の希望に合わせてお手本を書いているところです。

卒業研究の資料も着々と集まっています。今回も、受講者からアンケートを書いてもらいますので、改善材料を頂いて、来月の授業に備えたいと思います。


新入生歓迎錬成成果展2017①

2017年06月17日 | 日記

6月16日(金)の夕方、書道文化館の1Fに降りると、標記の展覧会の搬入作業が終了していましたので、全体風景を紹介いたします。この展覧会は、新入生のために錬成した1~3年生による6班の作品を、何回かに分けて発表するものです。来週から始まります。

恒例の合同作品です。中心の大きな作品「轟」の周囲に、小型の一字作品をたくさん書いて飾っています。

右下部分に寄ってみました。こんな感じで展示しています。各自が思い思いに様々な書体や書風で創作したものです。

壁面には、2×8尺の作品が中心に貼り付けられています。

ちょっと大型の木簡隷の作品がありました。1年生の衞藤君の作品です。右の行書は3年生の岡林さんの作品。

銀箔が貼られた美しい料紙の大字かな作品。3年生の上田君の作品です。

小型の仮名作品は、床置きのガラスケースの中にあります。1年生の織部さんの作品。

ケースの中には、学生が制作している最中の写真も飾られていました。

先輩たちの指導によって新入生が生き生きと勉強している様子が楽しいです。来週から、大学の書道文化館の開いている9:00~18:00の間は自由に鑑賞できます。

 

 

 


外国人との書道交流2017-6月

2017年06月09日 | 日記

6月9日(金)、5時限目に、標記のイベントを書道教室で実施しました。徳島の駅前や中心商店街の花壇のお世話をしに来られている、世界各地からの外国人ボランティアの皆さんです。ボランティアビザで来られている方が多いので、3ヶ月毎にメンバーは交代します。この事業は数年前から徳島市が実施している「まちなか花ロードプロジェクト」に「びざん大学」という市民団体が協力して、東京のボランティア団体NICEと協定を結んで招聘しているものです。有志の徳島市民が住宅や食事を提供しています。日本人と外国人の共同作業のお陰で現在の徳島駅周辺は、常にその季節ごとの花で美しく彩られ、徳島市民の国際感覚も高まっています。普段がんばってくれている外国人ボランティアさんたちへのご褒美の異文化体験として、依頼に応えて提供しているもので、過去に2回実施しています。材料費などは私の研究費から負担しています。まちなか花ロードプロジェクト、びざん大学、NICEについては下記をご覧ください。

http://www.city.tokushima.tokushima.jp/kurashi/koutsu/mizutomidori_top/mizutomidori_fes.html

http://bizandaigaku.net/

http://www.nice1.gr.jp/

参加した本学の学生は、1年生の伊熊麗奈、衞藤隼斗、木原和奏、櫻田真彩、橘みなみ、山本茉奈の6名です。5名の外国人のお客様が来る予定でしたが、3名が少し遅れて、トルコ人のブシュラさん、フランス系カナダ人のシャノンさんの2名の女性の指導を先に始めました。基本を少し勉強した後、好きな言葉を言ってもらい、日本語に訳してそれを学生が手本を書いています。「星」と「茸」です。国際文化学科の平先生も参加して、時々通訳を手伝って下さいました。

遅れていた3名の男性が到着して合流しました。マカオのジャックさん、日系アメリカ人のリッキーさん、メキシコ人のルイスさんです。最初、帽子をかぶったまましていたので、帽子は脱いでもらいましたが、ルイスさんからは理由を聞かれましたので、日本の文化だと答えました。

最初はらせんを書いて、筆を釣り上げて書く感じを覚えてもらいます。途中で、経営情報学部の萩原先生もいらして、ルイスさんの通訳を手伝ってくれました。萩原先生はメキシコへの留学経験があって、スペイン語ができます。とても助かりました。

時々、日本の学生が手を取ってスピードや力のかけ方を教えました。

だんだん慣れてきたところで、色紙にも書き落款も入れます。印は四国大学の印です。自分の好きな単語を言ってもらって日本語に訳し、手本は学生が書いています。メキシコ人のルイスさんは、Sentir・・・「感性」というような内容を書きたかったようですが、2文字は難しいので、「感」の1字にして色紙とうちわに書きました。衞藤くんが指導し、面白いバランスの作品になりました。ルイスさんは音楽を学んでいる人らしく、芸術的な感性はとびぬけて良いと感じました。メキシコは、初太郎の漂流事件の研究をして以来、私が注目している国の一つです。

フランス系カナダ人のシャノンさんは、目の模様のたくさんついたデザインのTシャツを着ていたので、うちわには「瞳」と書きました。木原さんと山本さんが指導しました。

半紙のほかに、色紙・うちわに作品を作り、参加者全員の寄せ書きも作りました。今回は、英文の名言のプリントも作成して、余裕のある方には英語作品も作っていただきました。最後に全員で記念写真を撮りました。ブシュラさんは、マザー・テレサの言葉を、オスマン帝国時代に開発されたアラビア文字の「オスマン書道」作品を制作されました。英文では「Peace begins with a smile.」ですが、これをアラビア文字と、トルコ語「Barış, bir gülücükle bir başlar.」と翻訳して書いています。アラビア文字は右から左に書いています。ブシュラさんはトルコでオスマン書道を習った経験があるそうです。マザー・テレサはオスマン帝国の支配下にあったマケドニア生まれのルーマニア人です。オスマン帝国、マザー・テレサ、オスマン書道は下記をご覧ください。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%B8%9D%E5%9B%BD

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%AC%E3%82%B5

https://jp.123rf.com/photo_10874965_stock-photo.html

約1時間半でしたが、充実した学習になりました。学生にとっても良い経験になりましたが、言葉が通じないところが多かったので、だいぶ疲れたようです。英語の学習の重要性も実感していました。お疲れ様でした。寄せ書き作品は、両国本町商店街のレストラン、ウッドアイビスに展示されます。

実際にこのような体験を積むと、学生の視野は大きく広がります。近年は徳島県内の書塾でも、外国人に書道を教えておられる先生が何人か出てきていると聞いています。インバウンドの増加に伴って、書道の指導者を目指す学生には、このような国際交流体験が不可欠になってきました。

 

 

 

 


高校訪問2017

2017年06月07日 | 日記

6月6日(火)、午前の授業が終わってすぐに、高知県に出かけました。ゼミ学生の門田君が今週から来週にかけて教育実習に行っているので、高校にご挨拶に行きました。高知城近くの高知小津高校です。城の近辺は、ほかにもいくつかの高校・中学が建てられている文教地区です。高知はもう何度も来ていて、以前に高知城やひろめ市場も行ったことがありますが、やはり城の周囲というのはどこの町も、風格のある施設が多いものです。

書道担当の先生とお話した後に、門田君とも会って激励しました。彼の担当する授業は明日からで、この日は特に参観の必要もありませんでした。元気で頑張っていましたので、安心して帰りました。

この高校の敷地の中に、創建当時の古い門が残っていたので驚きました。先生にお聞きすると、この学校は高知県内で最も早く創建された歴史を持ち、この門は幕末に実際に坂本龍馬や西郷隆盛も通り抜け、今も入学式と卒業式の時だけ生徒もここから出入りすることができるということです。

門の脇には解説もありましたので、撮影してきました。「開成門」という名がついているそうです。

かつての歴史的な学校の門を移築して、立派な先輩たちの志を受け継ぐ意識ができるというのは、とても良いことだと思います。

江戸時代が終わったのが1867年で、私はこの年代を「威は空し」(いはむなし)と覚えています。江戸時代の権威が空しく終わった年です。そして今年は2017年で明治150年に当たります。高知市内には「明治維新150年」でのイベントの幟旗などがたくさん立てられ、サービスエリアにも維新をテーマにした観光用のパンフレットがたくさん置かれていましたので、もらってきました。

高知からは、維新で活躍した人がたくさん出ています。今は昔に比べると、国際関係の影響も受け易いし、技術革新のスピードもかなり速いですから、実は維新に負けないくらいの大きな変化が起きつつある時代といってよいでしょう。個々の人間は今現在を生きるのに必死ですから、変動のまっただ中で生きているのに意外にそのことに気が付かず、何10年も経ってから「大きな変動の時代だったのだ」と気付くのかもしれません。維新の時代の先輩たちの生き方は、今の時代に生きる我々の参考になることが多いと思います。