ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

あわわ「めぐる、」創刊号

2020年10月27日 | 日記
10月27日(火)です。徳島市の地域雑誌社「あわわ」が新たな雑誌を創刊しました。その名も「めぐる、」です。2か月に一度刊行で、800円の高級雑誌。たいへんお洒落な装丁で、雑誌というよりは「本」です。この題字原稿を、書道文化学科3年生の松岡尚海君が書きました。彼は福岡県立八幡中央高校の卒業です。
雑誌社から、「活字に近いスタイルで」という強い要望があって、初期の本人の原稿は書道的でしたが、要望に最大限お応えした表現を苦労して作り出しました。とても温かい雰囲気です。



奥付にも、デザイナーとしての扱いで掲載されています。art studio NAOMIは、書道文化学科学生の松岡尚海君と半田隆翔君の二人で起業した書道のデザイン事務所で、彼はその社長です。


以下の表示があったことに気付かなかったので、追加します。



これから、毎号、この題字が多くの人の目に触れることになります。お楽しみに。




泊園記念会 南岳100年祭シンポジウム

2020年10月27日 | 日記
10月24日(土)、標記のために大阪府吹田市の関西大学文学部に行ってきました。以文館の4Fが会場です。


会長の吾妻重二先生のご挨拶。今年は泊園書院での教育と経営を引き継いだ藤澤南岳の歿後100年目に当たります。泊園書院が閉講する時にその蔵書1万6千冊を引き継いだ大学が関西大学です。


私も午前の最初の発表をさせていただきました。Zoomでも配信されました。午後の最後には、杉村邦彦の講演がありました。杉村先生の恩師だった三原硯田先生の思い出に関することです。三原硯田は、泊園書院の卒業生ですので、杉村先生も泊園の教えを受けた人間の一人ということでした。


図書館の1Fでは、南岳と関係者の作品展が開かれていました。




充実したシンポジウムでした。


外国人への書道指導2020

2020年10月27日 | 日記
10月26日(月)、ゼミ学生の岡谷波奈さんが、卒業研究中の外国人への書道指導を実施しました。大学に来ていただいた外国人は、徳島市在住で、オーストラリア出身のブルックさんです。学生研究室をお借りして会場にしました。
彼女は日本語もお上手でしたが、ほとんどは英語でやり取りしました。岡谷さんはかつて1年間、オーストラリアで、ワーキングホリデイで単身過ごした人ですから、英語の指導はお手のものです。


名前のカタカナを、岡谷さんが手本に書いて書き方を指導しながら、ブルックさんが書きました。お名前の英語名ブルック Brook は日本語では小川とか小さな流れという意味ですが、本人は「日本語では泉の意味」とおっしゃっていたので、「泉」の漢字も書きました。英語の細かいニュアンスはわかりませんが、水が湧き出して小さな流れを作り出す場所もBrookというのだと思います。 


漢字や、漢字仮名交じりにも挑戦しました。1時間半ほどの指導でしたが、大変喜んでいただきました。


外国人にも、書道の美しさや楽しさを十分理解していただくことができます。


芳藍書道展2020①

2020年10月21日 | 日記
10月20日(火)です。標記が大学の書道文化館1Fギャラリーで始まりました。今年は、コロナ禍のために、大学内部で、しかも分散開催です。全体を3つに分けた形で実施します。まずは1・2班のメンバーの作品です。今年のポスター題字の原稿は、芳藍書道展委員長の山下綾音さんにお願いしました。























①の展示は10月28日(水)までです。学生および、大学に用事があっておいでの方は実際にご覧ください。


第58回 徳島彫刻集団 野外彫刻展

2020年10月19日 | 日記

10月18日(日)、標記が開催中ですので、見学に行きました。井下俊作先生からご案内を受けたのです。

題名は毎年同じで、「A MESSAGE TO THE EARTH」です。材料や表現は毎年変わります。今年の先生のメイン作品は、木の枝を使った巨大な鳩でしたが、先週の台風で倒れてしまったので、木材で木を表現するような作品に変わっていました。餌をまいて本物の鳩を呼ぶということでした。後ろの大きなクスの木も借景として活用しています。

ウズラが卵を産んでいるところ。

カラスが、針金を集めて作った巣。

ごみを集めて作った巣。自然の世界が、人間の文明によって変化している様子の表現です。

大学の庭に飾ってある「啐啄」の作品のモデルと、本物のヒヨコが生まれた後の卵の殻。ヒヨコ孵化業者からいただいたそうです。最初、中華料理屋さんからもらったものかと思っていましたが、人間が割った殻の割れ方と、ヒヨコが孵化した後の割れ方は異なるとのことでした。

これらの5つの小作品を離しておいてありますが、セットで自然と文明との付き合い方に対する考えを表現しています。考えさせられる部分が多いです。

その他の作家さんの作品もいくつか紹介します。四国大学短大部の居上真人先生の作品。「ユーラ ユラ」 巨大なイカの彫刻でした。

2人の観客を表現した鉄の彫刻。島根県の周藤豊治さんの作品。「Two watchers」

いつも池の中にいる犬がテーマの、中川伸一さんの作品。「あるで ないで」

兵庫県の藤本貴洋さんの作品。「Tutto bene」

兵庫県の松原一彦さんの作品。「内部空間を持つ球」

松永勉さんの作品「風景のはじまり Beens from Shell」

まだまだ多くの作品がありました。全部で31作品あるそうです。この彫刻展は既に58年も続いていて、野外彫刻展としては、日本一の歴史を誇るそうです。徳島城公園で、11月13日(金)まで開催しています。ぜひお出かけ下さい。