ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

墨の降るまち三人展

2013年12月23日 | インポート

Sannninntenn2 12月23日(祝・月)、徳島の東新町商店街のチュチュチュロスカフェで行われているゼミ学生の書道展を観に行きました。

これは、「墨の降るまち三人展」と題して、ゼミ生の石田里茉さん、4年生の末廣智也くん、卒業生の糀真理子さんの三人の合同書道展です。

Sannninntenn3 長谷川さんの経営されている東新町のチュロスカフェはこの2Fにギャラリースペースがあり、ここで開催中の書道展示です。

三人がそれぞれに、持ち味を発揮し、そして、それらが気持ちよく融合され、素敵なコラボレーションとなっています。

Sannninntenn1 この建物の2Fにはすてきなギャラリーがあるんです。この3人が作品の制作者たちです。

Sannnninntenn4 一番奥にある「心」の大字の屏風は、昨年のチャレンジ徳島芸術祭で準グランプリを受賞した石田さんの作品です。コンクリートの床にマッチした、味のある作品です。

色をつかったり、絵を入れたり、様々な書体を使って、楽しい作品を演出しています。

作品は展示即売していますので、ほしい作品があったら、本人たちと価格交渉をしてください。

Sannninntenn6 既にいくつか買っていただいたそうです。

若い作家がこのような挑戦をして多くの人々に受け入れられる芸術作品を試行錯誤していく機会を頂くことが大切だと思います。

若者は遠慮せずに、どんどんこのような挑戦をしてほしいと思います。


キャンパスボーイ

2013年12月21日 | インポート

Campasu 12月20日(金)、夕方、四国大学の書道教室に、吉本興業の徳島住みます芸人「キャンパスボーイ」のお二人がやってきて、4年生の4名と交流しました。

これは、四国放送の「ゴジカル」のコーナーで、キャンパスボーイが様々な体験をする取材の一環です。初めのお話は、徳島活性化委員会の内藤佐和子さんから頂きました。

参加してくれた学生は、藤井宏くん、石田里茉さん、今井麻美さん、宮成真央さんです。

最初、内藤さんも交えて6名で話し合いをしてから、私が学生に書を指導し、その後、学生がキャンパスボーイを指導して作品を完成するという流れでした。

キャンパスボーイは、大阪出身の清水啓史さん(ツッコミ担当)と、

徳島市出身の西浦直之さん(ボケ担当)の男性お二人で、

既に数年前からゴジカルのコーナー「キャンパる キャンパる」を

お持ちです。昨年のイベントでも2度ほどお会いしたことがありました。

実際の映像は新年の1月6日(月)のゴジカルで放映されます。

ご覧ください。


徳島県議会ホールでの書道パフォーマンス

2013年12月19日 | インポート

Kenngikai6_2 12月18日(水)、昼休みの12:15~12:45の間に、徳島県議会ホールで、書道文化学科の女子学生5名による書道パフォーマンスが行なわれました。

Kenngikai2これは、四国大学と徳島県議会の総括的提携によるイベントの一つで、徳島県議会終了に合わせて行なったものです。飯泉嘉門知事さん、はじめとしら数名の県会議員さん、また県庁職員の皆さん、一般市民の皆さん約100名が見守る中で、音楽に合わせて、今年の漢字を大きな文字で2文字書きました。大字を書いたのは、2年の三宅萌子さんが「輪」、郡彩佳さんが「躍」です。それぞれ、東京五輪の決定、徳島ボルティスのJ1昇格やスダチ君のユルキャラグランプリ12位を記念して、学生が考えたものです。

Kenngikai5 この後に5人で、Jpopの曲に合わせて書いたのは「同じ空の下」の歌の歌詞です。書いた後に観客の前で立ち上げています。

次には、昨年のチャレンジ徳島芸術祭でも披露した、瀬戸内寂聴さんの詩「とくしま賛歌」の一節を作品化したもので、徳島を讃える作品です。

題名の「とくしま賛歌」の部分を書いているのは、2年生の見世亜紀子さんです。

Kenngikai3_2 彼女は、もうこの書道パフォーマンスは昨年から何度も経験しているプロフェッショナルといっても良いのですが、この日も動きの切れは素晴らしかったです。写真を見て気づかれるかもしれませんが、小柄な体が作品の上で空中に浮いています。素晴らしい跳躍を見せました。

このほか、1年生の杉本佑夏さんと後迫里保さんは初めての経験でしたが、堂々と参加していました。

作品ができた後は、大字を壁ににつるし揚げ、大作品は壁に立てかけて、観客の皆さんと記念写真を撮りました。

Kenngikai20131

県知事さんも大喜びでした。

なお、本学科の富久和代先生は、現在徳島県警の公安委員長を兼任されているので、この日は来賓として参加されていて、知事の隣で写られています。

Kenngikai4_2 学生たちは緊張しましたが、充実感たっぷりでした。この日は四国放送のカメラも取材に入り、夕方のニュースでこの状況が放映されました。

県民の皆さんに、書道の魅力の一端が伝われば、うれしいです。

今回、この企画をお世話して下さったのは、県議会事務局の濱さんです。一か月以上前から、何度も大学に足を運んでくれたり、細かいメールを下さったり、とてもたいへんだったと思います。

とてもよいイベントになったと思います。今年もちょっと壁を墨で汚してしまってすいません。ありがとうございました。


漢字作品制作研究室成果展・徳洋社書作展

2013年12月14日 | インポート

Kanjitenn1 12月14日(土)、午後に展覧会を二つ観ました。

一つは、四国大学駅前交流プラザ3Fで行なっている「漢字作品制作研究室成果展」です。

隣の研究室の森上洋光先生のゼミ展です。

Kannjitenn2移動壁の置き方に工夫が加えられ、様々な古典の臨書や創作作品が整然と並んでいました。

同時に、オープンカレッジ・・・地域の皆様向けに大学で開いている講座の受講生の皆さんの作品も展示されていました。

  

Tokuyousha1_2 このあと、徳島県立文学書道館にも行き、今度は森上先生の社中展である「徳洋社書作展」も鑑賞しました。

漢字ばかりが並んでいる展覧会ですので、書道に詳しくない方には少々難解な作品群かと思いますが、少し漢字書道を学んだ人にはいろいろと参考になる点が多いと思います。

このような作品展を年に一度は開いて、全国各地に散った卒業生たちが時々徳島にやってきて顔を出してくれるのはなかなか楽しいことです。

明日、15日(日)まで開催しています。是非ご覧ください。


仙鳩書展

2013年12月12日 | インポート

Sennkyuushotenn1 12月12日(木)、この一週間は本当に多忙でした。多忙な中、9日(月)に搬入を済ませ、10日(火)から徳島での初個展が始まりました。

その名も「仙鳩書展」。徳島市役所のすぐ南の角にある千秋閣というホテルの1Fのパブリックギャラリーで、約1か月間、新年の1月7日(火)までやっています。時間は9:00~19:00。夕方7時まで入れますので、お仕事帰りに見てもらうことができます。

このギャラリーはまだできて1年ほどですが、とても良いギャラリーで、使用料金は無料のうえ、受付も置く必要がなく、私の様な人間にはまったく理想的なギャラリーです。もちろん入場無料です。駐車場は、ホテルの前に数台の無料空きスペースがありますが、もし一杯でしたら、近所の有料駐車場をお使いください。隣が市役所なので、用を足すついでがあれば市役所の駐車場をご利用いただければいいし、近くの道路には一時間300円で泊めるパーキングチケットがたくさんあります。

Sennkyuushotenn2掛け軸のような大きな作品は展示できず、全くの小品展です。

徳島に移住してから7年目ですが、この間に教員展や様々な折に作った色紙作品などが半分以上。後は、今月になってから超多忙な中で、練習はせずに構想を練ってから一気に書いたものです。

少し前から、様々な額を購入して、なるべく違った雰囲気の作品を多種、展示することを心がけました。

Sennnkyuushotenn3

八寸先生が焼いてくださった陶額には、「あうん」という言葉を書いて入れました。陰陽や物事の最初と最後を表す言葉です。神社の両脇にいる狛犬が阿形と吽形をしていますし、「あうんの呼吸」なんて言葉もあります。また五十音は「あ」で始まり「ん」で終わります。額に助けられてできました。八寸先生に感謝です。

Sennkyuushotenn5 これは昨年の教員展で描いた眉山の水墨画と新居水竹の漢詩で、水墨画作品として初めて発表した記念作です。徳島に来てから毎日眉山を見て暮らしています。徳島の中心部にあるこの山は、本当に眉のような形に見えます。徳島市のどこからでも見ることができる母なる山です。長野県出身ですから、たくさんの美しい山を見て育ちましたが、今は最も愛している山かもしれません。新居水竹は幕末の徳島藩儒で、藩校長久館の学頭でした。多くの優秀な若者を育てましたが、明治3年の庚午事変で、切腹しました。漢詩の大家で、眉山を愛し、よく登っては漢詩を詠んでいます。この漢詩はその一つで、眉山から見える風景を詠みこんでいます。

Sennkyuushotenn4 昨年から研究を進めている井上春洋の『亜墨竹枝』の一節も作品化しました。150年前のメキシコでの朝食は香りの良い飲み物三杯を飲むだけですが、これは気持ちをさわやかにする効果があるという意味です。香りのよい飲み物とはコーヒーやココアの類で、メキシコの様な気候の暑い地域では、血液を腐敗させないための工夫だと、井上春洋は注釈を入れています。西洋人がコーヒーやココアを飲む由来というのはこのような医学的な効果を考えたところから発したのかもしれません。徳島市川内町のコーヒーショップ店主であるカフェケストナーの、佐藤さんを思い出しながら書きました。珈琲の素晴らしさを語らせたら彼の右に出る人はいません。

小品を工夫して書くのは、アイデアがたくさん必要ですが、楽しく書くことができました。

自分の作品はこれら20点。あと、妻の賛助作品が2点、学生の賛助作品が2点あります。

徳島の街に足を運ばれた際は、ぜひご覧ください。