東みよし町 旧交館 書道展

３月２２日（木）、徳島県の西部、東みよし町の、旧・東山小学校に書道作品の搬入作業に行ってきました。大学からは車で高速道路を使って１時間２０分ほどです。同僚の辻先生と、学生２名と同行しました。

東みよし町は山間地が多く、小規模の木造校舎の古い小学校がたくさんありますが、ここ数年、生徒数の減少などから、計７校が廃校になりました。しかし、いずれも長い伝統を持つ小学校で、多くの卒業生にとっては大切な思い出です。町では、最も高速道のインターに近く、昨年度に廃校になって校舎も完全な形で残っている、旧・東山小学校の部屋、７つを使って、それぞれの小学校の遺物をまとめ、博物館としました。その名も「旧交館」です。良いネーミングです。この扁額は辻先生が揮毫されました。

この各部屋に、各小学校の校歌とその歴史を書いた紙を学生たちが毛筆で書く事を依頼されました。７名の学生に頼んでこれを書いてもらい、高級な額にいれて展示されました。歴史を書いた紙は壁に貼られていました。これは、半永久的に展示されますので、７名の学生にとっても、思い出に残る作品です。

さらに、廊下には、しばらくの間、多くの学生の作品を展示しました。これは旧交館の開館イベントとして行なわれる書道展です。

各地の僻地にはこのような伝統ある学校が廃校になったケースは多くあると思います。芸術家のアトリエになったり、旅館に転用されたりするのは良い例ですが、大半は壊されていきます。

このように思い出の博物館として残される例は初めて知りましたが、卒業生にとってはうれしい活用方法です。

作業終了後に、みんなでこの発案者の川原良正教育長と会食させて頂きました。かつて、池田高校の野球部のコーチをされて、甲子園に３回も連れていった方だと聞いて驚きました。さすがに良い発想をお持ちだと感心しました。

お出かけの際は、ぜひ学生の書いた作品もじっくりご覧ください。書道もこのような形で活用して頂くのはありがたいことです。これが活字でなく、しかもまだ勉強中の学生の書いた書だから、このような企画にはぴったりで、温かみを演出できます。

今後も、様々な形で学生の書を活用してみてください。ご依頼をお待ちしております。

大根の花

3月12日（月）、10日ほど前に、大根を買って食べた後に、葉のついている上の部分を切って捨てようと思いましたが、ためしに水栽培してみました。

春になって野菜のパワーも上がっているようで、葉がどんどん伸びて、つぼみができて、あっという間に花が咲きました。

大根の花はこんなにしゃれた色でした。私も農家出身なので、大根の花は今までも時々見てはきましたが、改めてこんな風に見てみると、あまりに美しいので驚きました。

大根の根は白いし、葉は緑で、いったいどこからこの色が出てくるんでしょうか。考えてみると不思議です。

植物の生命力には本当に感心します。自然の力というのはあなどれません。人間は、ちょっとした苦しみに負けてしまうけれど、植物は少しのチャンスもものにして、生命の可能性を精一杯活かしきります。美しい花を咲かせて、虫を呼んで受粉したら種になって、次の世代に命をつないでいこうとしています。私たちも災害や、仕事の面倒くささには負けてはいられませんよ。

本当に小さな野菜くずからこんなに美しい花が生まれます。捨てればただの生ごみですが、ちょっと容器に水を入れて置いておくだけでこんな風に楽しめます。皆さんもぜひやってみてください。

ソウルにて

3月4日（日）～7日（水）、ソウルに行ってきました。今回は3名の学生を引率して、景福宮・教保文庫・明洞・仁寺洞・東大門市場などまわり、ＪＵＭＰも観劇しました。学生もハングルをたくさん読んで様々な異文化体験をしました。このような経験は必ず今後の生きる力になってくれると思います。

右の写真は、景福宮のすぐ南の大通りの真ん中にある世宗大王の座像です。1443年にハングルを創製し、1446年に公布しました。

正面には「世宗大王」と書かれ、東面にはハングルの音素がすべて書かれています。これは創製当時の「訓民正音」と言われるもので、まったく幾何学的な形です。

下の写真は、金浦空港の搭乗口近くの壁に貼られていた、Ｋ－ＰＯＰスターたちの映像です。これは、韓国で今人気の出つつある若手スターたちです。私はまだしっかり歌を聴いたことがありませんが、みんなかっこいい雰囲気ですね。

行っている間はたいへん寒くて、雨もたくさん降りました。

韓国も来る度に進化していく気がします。