ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

教育実習2017

2017年05月31日 | 日記

5月30日(火)、31日(水)と、ゼミ生の教育実習の巡回指導に行き、高校での学生の授業を参観してきました。

30日の午後には、阿波高校に、中川さんの授業を参観に行きました。大学から自家用車で30分ほどの距離でした。行書の「蘭亭序」の指導です。カードや表示を上手に使って説明時間を短縮していました。

はきはきと大きな声で説明していて、わかりやすかったです。

生徒が臨書している間は、「机間巡視」を行なって、個別指導します。

最初は緊張気味でしたが、時間がたつにつれてリラックスして、生徒ともにこやかに話をしていました。

31日(水)の午後には、徳島市内の城東高校に、笠原さんの授業を参観に行きました。こちらは、楷書の「九成宮醴泉銘』の指導です。

こちらは、机の上のオーバーヘッドカメラを使って、文字の書き方を詳しく説明しています。

後半は、個別に作品指導です。先生は前にいて、生徒たちが交替で作品を持ってきて、朱墨で指導を受けていました。

笠原さんも、たいへん落ち着いて指導していました。

2人とも、母校で実施しているせいか、自信をもって生徒に接することができていました。頼もしい限りです。残された実習期間も精一杯取り組み、教えている生徒さんたちが充実した気持ちで学習できるように、楽しみながら頑張ってほしいです。これも人生の勉強の一つです。

 

 

 

 


とくしまマルシェ2017.5

2017年05月28日 | 日記

5月28日(日)、午前中に今月のマルシェに行きました。天候も爽やかで、大勢の人が出ていました。

露店もたくさん出ています。朝食と昼食を兼ねたブランチをここで済ませました。NOLOという知人のお店の店主が作っているタイ料理の「カオマンガイ」という鶏飯と、阿波豚まんです。鶏飯に辛酸っぱいソースがかかっていて、夏に食べるには最高においしいです。レシピを知りたい方は下記をクリックしてみて下さい。

http://www.thai-square.com/recipe/oldrcp/vol12/recipe12.htm

こんな食品を購入しました。徳島は海の物産も山の物産もたいへんおいしいものが多いです。マルシェで購入したものは、採りたて、作り立ての新鮮な品が多く、スーパーマーケットで買うものとは一味違います。

先週、まだ緑色だった紫陽花の花がもうすっかり青く色づいていました。

川は朝、満ち潮で海から上ってきた潮が引き潮で海に戻っている最中のようで、直径20~30㎝ほどの大きなクラゲが大量に下っていきました。

自然が豊かな場所です。

 


映画紹介

2017年05月27日 | 日記

5月27日(土)、午後、久しぶりに映画を見に行きました。今日から封切だった「ちょっと今から仕事やめてくる」です。文庫賞を受賞した小説の映画化だそうです。正直、地味なタイトルなので、それほど期待せずに見たものです。会場の観客はガラガラの状態でした。

新入社員の若者が組織優先の厳しい企業の中で、自分の心を抑えながら仕事に向かいます。苦しみながらも努力し、しかし、どうしようもない状態に追い込まれて自殺寸前にいくところを、何度かアロハシャツの青年に助けられます。最終的には、何のために労働するのかの意味の答えを自分なりに見つけ、その会社は辞めて、別な世界に飛び込んでいくというストーリーです。労働と人生の関係を考えるために、とても良い映画でした。

自分自身の過去を振りかえれば、新卒で勤め始めた2~3年間は、なかなか仕事がうまくいかなくて、この主人公に近い状況でした。仕事に行きたくない朝をいったい何度経験したことでしょう。でも開き直って努力し、何とか現状を乗り越えていったときに、面白さが見えてきたことを思い出しました。

今考えれば、その時に転職という選択肢もあったのだと思いますが、奨学金の返還の義務もあり、実際に目の前の仕事をしなければ生活費がなかったですから、仕事を辞めることは思いもよりませんでした。その時に苦労して壁を乗り越えたからこそ、今ようやく自分にとって理想だった仕事に就けているような気がします。自分は7年間中学校の教員を続けた後に退職して、目的を持って大学院に行きました。すべての人がすぐに仕事を辞めてしまったら、産業社会自体が成り立たなくなります。

これから就職活動に立ち向かう若者に観てほしい映画ではありますが、一方で、企業があまりにも悪く描かれすぎています。少し前に、新入社員の過労死訴訟やブラック企業問題が大きく報道され、残業時間の100時間規制も始まったので、必要以上に大げさに描いているのだと思います。私の知り合ってきた企業経営者は、ほとんどの方が高い理念を持つ優れた方ばかりでした。単にお金を儲けるだけなら、絶対に企業経営なんてしんどいことはしない方がよいでしょう。「人の役に立ちたい」「社会に貢献したい」という気持ちが強いからこそ、その夢を実現するために経営者になる方が多いです。

「死ぬくらいだったら仕事を辞めるべきだ」ということは確かです。仕事で苦しんでいる若者がこの映画を観て冷静に人生を考え直し、命を救われれば素晴らしいことです。

人が「普通に生きていくこと」は思った以上に大変です。仏教でいう人生の四苦「生老病死」の最初に登場する苦しみは、「この世に生まれ、生きること」です。

映画館には、次の映画のパンフレットが大量においてありました。中で、良い書のデザインを使っているものがありました。若き女性書家、金沢翔子さんの作品です。かすれが上手に使われています。余裕があれば観たい映画です。

 


両国本町 エクセレント雅 書道教室2017①

2017年05月26日 | 日記

5月25日(木)、ゼミ4年生の緒方彩佳さんが、標記デイサービスセンターでの書道教室の第1回目を実施しました。これは、この春に卒業された赤瀬さんの後を継いで、卒業研究として行なうものです。私は大学の授業があったので、撮影は妻にお願いしました。会場までの移動は緒方さんのお父さんが協力してくださいました。

会場の黒板には、すでに「緒方彩佳講師」と書かれていて、彼女はちょっと照れています。この日は、事前に彼女が作成してきた4種類の手本の中からお好きな題材を選んで臨書するというものです。また、これ以外にも書きたいものがあれば、緒方さんがその場でお手本を新たに書いたり、またご自分で創作してもよいというものです。既にこちらに出向いて2回の事前打ち合わせを実施しました。

職員さんの中でこの講座の担当の女性が、何かと緒方さんのサポ―トをしてくださいました。後ろに飾ってある2枚の色紙作品は、緒方さんがサンプルとして書いたものです。

緒方さんは大学での教員養成関係の授業は選択していないので、人に書道を教えるのは、これが初めての経験でした。でも、赤瀬さんの授業のビデオのいくつかを見せて研究済みですので、落ち着いて指導を進めていきます。

半紙練習が充分に進んだ方には色紙作品に挑戦してもらい、緒方さんが刻した「雅」の印を押してあげます。印を押すと、作品は1~2割は見栄えが良くなります。

なかなか素敵な色紙作品がいくつか完成しました。作品を書いた方々も、自分で思った以上の良い出来に、うれしそうだったということです。

受講者のリクエストにお応えして、「紫陽花」の文字を緒方さんが書いています。

授業が終わると、アンケートをお渡しして、後で皆さんに書いていただくようにお願いしました。後日、回収に伺います。次回は、来月の第3木曜日の予定。1か月に一度の実施を目指しています。

ここでは半年間以上にわたって赤瀬さんが熱心に指導してくださったので、書道への関心が以前よりも高まり、作品の質も半年前に比べたら格段に良くなっています。

今後も引き続き緒方さんも熱心に指導をして、さらにレベルを上げてくれそうです。卒論発表の時期の皆さんの作品が今から楽しみです。

 

 

 

 


かぜまーる イオンモール徳島 書道パフォーマンス

2017年05月24日 | 日記

去る4月29日(土)の、標記の映像を、南部地区コーディネーターの久米さんが送って下さったので、一部を掲載します。これは、徳島市に新たにオープンしたイオンモール徳島から依頼されて実施したものです。開店から3日目で、大勢の来客の前での演技です。私はこの日は、香川県で講演の仕事があってお世話できなかったのですが、かぜまーるの諸君は既にあちこちで演技を披露していますので、堂々たるものです。円陣を組んで気合を入れて、これから演技に入ります。

仲井眞さんによる赤色の題字 「AEON」 実は、「Affection」(愛情)の一部です。足りない文字は黒で書き足します。その下に母への感謝の言葉を、玉城さん、星川さんの二人が書き入れていきます。

矢部さんがそれを継いで文をまとめている最中に、宇良くんが登場して、精神集中。

「やーっ」 と気合を入れながら、真ん中に 「ありがとう」 の大字を書き入れました。

作品が仕上がりました。一気に立ち上げて、回りのみなさんに見ていただきます。

上から見るとこんな感じの場所です。観客は2・3・4階からも見ていました。

動画を見せて頂きましたが、たくさんの拍手を頂いていました。

作品構成も、よく考えられています。お疲れ様でした。