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四国大学書道文化学会 第15回春季講演会

2019年05月13日 | 日記

5月12日(日)、13時~16時15分 頃まで、標記の会が実施されました。最初は、大学院文学研究科2年の渡邊浩樹くんによる研究発表「言葉遊びと書画篆刻」です。自分の作品制作における言葉遊びについて述べ、学生にもわかりやすい話でした。時々笑いが起きていました。

田ノ岡大雄先生のお話「生田春月の人と書」。板野町出身の生田花世の夫で、鳥取県米子市出身の文学者です。彼の書いた短冊の短歌作品をめぐる、興味深い話でした。

短冊の書の書風解析も面白く拝見しました。

次は高野山大学密教学部准教授の野田悟先生のお話「『篆隷万象名義』に見る空海の漢字学思想」です。

空海の作った篆書の漢字辞典の写本に関する話でした。空海が唐に留学した時に、篆書にも関心を持って勉強していて、空海が唐に渡った頃には「懸針篆」のスタイルが流行っていたことを知りました。

最後は、卒業生で書塾経営の後、現在は美馬市市議会議員の田中みさき氏です。「人とのつながりと感謝の気持ちを大切に」母校のPTA会長を務めた後にその小学校が廃校になり、その活用を考えていく中で、政治に興味を持つようになったとのことでした。たいへんわかりやすいお話で、学生の心にも届きました。

美馬市のミライズでのWEST GIRLSの書道パフォーマンスや、廃校(郡里小学校)で3月に書道展を開かせていただいたことは、このブログでもご紹介しましたが、その企画を主導されたのが田中さんです。見えないところで、卒業生がバックアップして下さっていることに、改めて感謝しました。

日曜日の午後の3時間余りを、様々なお話をお聞きして過ごしましたが、充実した時間でした。

 

 

 

 

 

 


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