ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

陶硯・水滴の製作

2021年12月22日 | 日記
12月21日(火)、大学院文学研究科の「文房四宝研究」の硯に関する特別授業の中で、陶硯を制作することになり、専門家の八寸先生にお手伝いを依頼しました。受講院生は衞藤隼斗くんです。先生と私と受講生の都合で、この日の午前中に授業をしました。様々な石の硯や、過去の陶硯、水滴の例を見た後に実際に粘土で制作を始めました。


熱心に制作し、先生に様々な質問もしています。水滴には、筆文字のデザインも書き入れることにしました。


こんな形に成型できました。


今後、乾かしてから一度焼き、今度はうわぐすりをかけてから再度焼いて完成です。1か月後には完成する予定です。うわぐすりの色は指定し、これらの作業は八寸先生に依頼しました。完成品の様子は後日お見せいたします。

臨池書展2021 ・藍展

2021年12月19日 | 日記
12月19日(日)です。臨池展に行きました。












卒業生の後藤真里奈さんは、紙制作の会社を起業しました。新製品を染色して作品を書いていました。


大学院1年生の衞藤君です。大学院の「文房四宝研究」の授業で制作した和紙に篆刻を押しています。この紙は、楮紙に桜の枝の繊維をブレンドしたもので、ほんのり桜色になっています。



私も色紙で参加しました。



同じ日に、少し離れたあわぎんホールで、藍の展覧会が大々的に開かれていました。



書道文化学科の中村さんと秦さんの作品が入口の受付の横に飾られていました。






2F会場では、南米の土器と織物に関する、興味深い話を聞くことができました。以前からナスカの地上絵が好きですが、とても参考になる話でした。




しこりぽ

2021年12月18日 | 日記
12月18日(土)です。この2か月ほどは、土日に仕事が入ることが多く、特に直近の2週間は多忙すぎました。疲労が蓄積しているので、今日・明日は久しぶりに体を休めています。午後に1時間ほど、香港城市大学に送る作品の写真撮影を学生2名に手伝ってもらうのと、大学院の集中講義(『篆刻法特論』)の授業の激励に行きました。
作品の撮影は、照度を合わせるために黒板に横に設置します。3年生の奥野君と桃田君が芳藍書道展の実行委員なので手伝ってもらいました。全部で24点の作品を撮影しました。




大学院の集中講義は、野田先生の御都合で今期は月1回、4コマのペースで実施中です。2名の受講生が熱心に勉強していました。



最近は、様々な分野でデジタル化が進んできて、大学に提出した論文はPDFでダウンロードできるようになってきています。これまで、大学の紀要として提出した論文は4篇あります。「しこりぽ」のコーナーからです。これは「四国大学 機関リポジトリ」の略称です。


今年の3月に提出したのは、「『神内喬木文集』から見る幕末讃岐の医学」という題で、幕末の種痘医の苦労を調べる中で、コロナ禍の中での医学の在り方に関して思うことを述べたものです。お時間のある方はダウンロードしてお読みください。









「阿波藍」魅力発信展覧会2021

2021年12月17日 | 日記
12月17日(金)~19日(日)、標記の展覧会が、徳島市のあわぎんホールにて開かれています。その建物の入口の前の壁面に、書道文化学科2年生2名の作品が飾られています。


左が中村華奈さん(新潟県出身)の作品。
右が秦なごみさん(奈良県出身)の作品。


大学で精製した「沈殿藍」に液体プラスチックを混ぜて紙に定着させたものです。入口にあるので、無料で鑑賞できます。土日に徳島市街地に行かれる方はぜひ一度ご覧ください。

議会のしおり2021

2021年12月17日 | 日記
12月17日(金)です。 一昨日、徳島県議会に行った時に、標記のパンフレットを頂きました。これは、既に3~4年前に、かぜまーるの学生2名の書を使わせてもらった印刷物がリニューアルされたものです。



上のタイトル「議会のしおり」は当時の星川遥香さん(現在は結婚して岸本さん)、下の「徳島県議会」は当時の宇良樹希くんの書を使っています。当時は、背景が藍色、文字が白抜きになっていたのですが、今年リニューアルされたパンフレットは、背景が白で、文字が藍色になりました。全体にシャープでさっぱりした印象です。このほうが使用する藍色のインクの量も少ないので、「エコ」になり、SDGsの趣旨にも合います。

別なデザインに替えられずにリニューアルされたのは、やはり二人の書が多くの方に支持されているためです。さすが、かぜまーるです。

卒業後もそれぞれの場所で活躍されています。書のデザインもさらにいろいろな場面で活用されるようにしたいと思います。